眠れない - 2002年03月29日(金) 昨夜(ていうか今朝!?)はなかなか寝つけなくて困った。それというのも、あるお客様が最近になって亡くなられていたということを聞いたからだ。その方は私が銀座にいた頃に応援して頂いた方のお連れ様で、六本木に来てからは一度も足を運んで下さらなかったから10年ぐらいはお会いしていないのだけど、いつもご挨拶は欠かさないようにしてたので驚いた。去年、その方は独立されたのでまだまだ働きざかりだと思っていたのに。 眠れないのでいろいろな事を考えた。お客様の死はなんどか経験している。それはいつも突然に訪れる深い悲しみ……。やがて私の頭の中に、8年ぐらい前に一度だけお会いした銀座のチーフのことが浮かんできた。私が六本木で2軒目を出して間もない頃、銀座の同業者の黒服たちが数人で遊びに来てくれたことがある。そのとき初めて会ったその銀座のチーフ(カウンターの中でおつまみを作ったり氷を用意したりする人)は一人だけ日本酒を熱燗で飲みたいということだったので、当時まだお酒に対する知識も気配りも未熟だった私はもう一軒の店からあいてる日本酒(しかも安酒)を届けさせてしまい、その方だけ乾杯を遅れさせてしまったことを思いかえした。実は、その後まもなくその方が突然に急病で亡くなられたということを後から知って、あのとき美味いお酒を飲ませてあげれば良かったのになぁ……といまでも後悔している。それを聞いてから、私は日本酒やワインのことなどをそれまで以上に勉強しだしたんだよね。人件費などがかかっているから、飲食代には利益がなければいけない……それでも良いサービスを追求したいから、出せる予算のなかでも掘り出し物の、コストパフォーマンスの高いお酒をできるだけ勉強しようと決めたんだった。もちろん、いい接客サービスも! ほんの少し忘れていたかもしれないそんな心がけの原点を思い直して、故人を偲んでいるうちに朝の光を迎えた。 ...
|
|