避けて通れないこと - 2004年12月11日(土) 先月のフランス出発前に、うちの楠林ソムリエールから名刺の追加注文を受けていたのに印刷会社の社長と連絡が取れず、そのまま旅立ってしまった。 そして帰国後、やっと社長の自宅に電話をかけて注文をした。 家族で経営している小さな会社なんだけど、私は今まで社長の携帯に電話して注文していたから「後からかかってくるでしょう」と思って放っておいたのがいけなかったんだ。 その社長は先月、亡くなっていた。 前に少し入院したのは知っていたんだけど、退院してからも電話で喋ったことがあるし、元気になったものだとばかり思っていたのでショックを受けてしまった。 私は亡くなった方に電話をかけ続けていたんだ・・・。 正確には私がフランスから帰る頃に亡くなったそうです。 死というものは、誰もが避けて通れないことであり、その時期をコントロールすることなんて誰もできないんですよね。 手の施しようがないほどガンが進行していたので、退院しただけだったんですね。 思えば私が18歳の頃からずっと名刺を作って届けてくれた社長。 23歳で初めてのお店を持ったときもいろいろとお世話になりました。 何年か経ったころ、 「実はそんな歳でお店を出すなんて、すぐに辞めちゃうと思ってたんだけど美沙ちゃんは偉いね」 と言われたことが嬉しかったことを覚えています。 でも社長に目利きをしてもらえるうちに、ワインバーの案内状を作ってもらえて本当に良かった! ご冥福をお祈り致します。 ...
|
|