しもさんの「コラムニストを目指して」

2002年01月20日(日) 「常にソフト事業を意識した生き方」

県立美術館で開催されている「古代エジプト文明展」、
最終日間近の日曜日とあって、当日券を求めるだけで長蛇の列
という予想以上の混雑であった。
確かに場内放送で「車椅子の方にも見られるようご協力下さい」と
アナウンスはしていたが、完全に無視されていた。
階段を利用しないですむエレベーターや、なだらかなスロープなどは
公共施設のほとんどで整備されているが、
ハード整備をしただけで、バリアフリー対策をしたと
勘違いしてはいないだろうか?
大切なのは、ハード整備をうまく利用するソフト事業にあることを
私たちは気付かなければいけない。
車椅子の障害者だけでなく、お年寄りや幼児、こどもたちが
ゆっくり「古代エジプト」に想いを馳せることができる工夫を
(彼ら生活弱者専用の観覧日や、専用ルートの確保等)
しなくては・・と考えながら見て回った。
最近では、バリアフリーからユニバーサルデザインへと
考え方は変わっているが、もっと足元を再確認する必要がある。

ハード整備とともに「常にソフト事業を意識した生き方」はいかが?


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