■『トニー滝谷』
監督：市川準　　原作：村上春樹　ナレーション：西島秀俊
出演：イッセー尾形　宮沢りえ　音楽：坂本龍一

公開日ということもあり、小さな映画館は満員。
来ている人の年齢層がかなーり高かったような。。。

今まで観たことのない雰囲気の映画でした。
映画なのに映画のように思えない不思議な風景が目の前にあった。
カメラが横に移動して風景が切り替わるのとか
同じ場所なんだけど人が違うシーンがいくつかあったり。
なんとなくじっと見入ってしまって、口が開いたままに
なりそうだった。
村上さんの文章を映像にしたらこんな感じになるのかー。
登場してる人の台詞が少なかったせいか、全然違和感がなく
村上さんの原作に合ってると思いました。
色合いも落ち着いていたし、ピアノの音も主張しすぎじゃない感じ。
西島さんのナレーションの声が淡々としているのに
少し温かい感じですごく良かったです。
最初にあれ？と思ったのがスクリーンに登場する人が
突然ナレーションの続きを話し始めてしまう箇所（何回かあった）。
ああゆう手法って初めて・・・
宮沢りえは１人二役を演じていて、話的には服を着こなせる女性と
いったら彼女がピッタリなんだけど、、、、
見た目だけじゃない感情の部分が伝わってくる女性だと思った。
泣いてる箇所がポイントですな・・・
同じく１人二役のイッセー尾形の大学時代は微妙だったけど、
ストーリーのイメージにはすごい合ってたと思う。
余韻が続きそうな映画だったなぁ。

滅多に買わないパンフレットを買っちゃいました。
（今まで劇場で買ったのは３回くらい）
何枚か載っている空の写真がいい！