★ 夏海の日記 ★

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2001年10月26日(金) 難治性うつ病治療の最前線 〜新聞から

今朝の新聞にこんな情報が載っていたので、知識を共有しようと思って転記します。
 『難治性うつ病』というものの存在があるとは知りませんでした。でもこれを読んでやっぱり鬱病は心の病気ではなく、脳の病気なんだなって思いました。
 これを読んで、「自分がそうなのかも」と不安になる必要は、ないと思います。また、「いずれこれに移行していくのでは」とも思わなくても大丈夫ですよ。
 ただ、『知識』として、もしなったとしても、こういう治療によって治るのだから、不安にならなくても大丈夫だよとお知らせしたくて。

【難治性うつ病治療の最前線】(記者:藤 英樹)

 東京都内在住のA子さん(63)は、うつ病を何度も再発させてきた。薬物治療が効かず、経口投与より即効性がある点滴注射も試したがだめ。立ちくらみなどの副作用もひどかった。
 食事がとれず体重が減り、不眠が続いて、自分を責める罪業妄想も著しく、自殺を心配した家族が総合病院に入院させた。
 同病院の医師は薬物治療は難しいと判断、電気けいれん療法を勧めた。100〜200ボルトの電極を患者の頭部に当て、3〜4秒間、通電して、脳機能を改善させる。全身麻酔を施し、けいれんによる骨折を予防するため筋弛緩薬も用いる。
 血圧上昇や不整脈、頭痛や吐き気、一時的な記憶喪失など副作用もある。こうしたことを詳しく説明し、同意を得た。
 治療は30分ほど。1回の治療でA子さんに生気が戻り、3,4回目の治療で罪業妄想、自殺願望なども消えた。治療は計6回行われ、うつ症状は快方に向かい、3週間で退院。現在は抗うつ薬を飲みながら、医師が経過を見ている。
 電気けいれん療法に詳しい都立荏原病院精神科の土井永史医長は「電気ショックというと、負のイメージがあるが、現在は安全性に十分配慮して行われており、難治性うつ病に大変効果がある」と話す。
 同治療法は1930年代、イタリアで精神分裂病治療に使われ、効果があり広がった。しかし、麻酔が施されないなど乱用もあり、50年代以降、抗うつ薬の啓発が進むにつれ衰退した。
 その後、70年代になって「欧米では、薬が効かない、副作用が強い、自殺の危険が高いなど、高齢者らの難治性うつ病を対象に再評価されてきた」と土井医長。
 欧米では電気量を自動的に設定、脳波解析も行え、副作用が少ない「サイトマトロン」と呼ばれる最新機器も導入されている。
 日本でも90年代に入って、同療法を行う病院が増えてきたが、「サイマトロンが許可されていないなど、欧米に比べて立ち後れは否めない。難治性うつ病に苦しむ患者の治療選択肢を広げるため、もっと正当に評価して」と強調する。
 ただ、同療法になぜ効果があるのかの作用メカニズムは、まだよく分からない。神経伝達を一気にリセットする働きや、「脳神経系の代謝を変える」(土井医長)可能性などが指摘されるが、今後さらに調査研究を進める必要がある。
 一方、最近は新たに「磁気刺激療法」も注目されている。磁気を頭部に貫通させ、それによって発生する過電流が大脳の神経細胞を刺激し、難治性うつ病などに効果があるとされている。去年カナダが世界で初めて臨床使用を許可した。
 同療法に詳しい鹿児島大医学部の瀧川森國教授は「麻酔も不要で、患者への負担がより少ない簡便な治療法。将来、電気けいれん療法に取って代わる可能性もある」とみている。

 ◆ 高い治療費 ◆
 米製薬会社・イーライリリーの調査によると、抵抗性(難治性)うつ病患者の年間治療費(約131万円)は、そうでない通常うつ病患者の治療費(約60万円)の2倍以上だった。抵抗性(難治性)患者は自殺率も高まるという。
 更に調査では、米国で広く使われている同社製の抗うつ薬プロザック(日本未発売)と抗精神病薬ジプレキサを併用治療したところ、単剤治療より抵抗性(難治性)患者に顕著な症状改善がみられ、副作用にも大きな差はなかった、という。

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今日は盛りだくさん!もう一つの記事を。
紙上診察室で、『被害妄想が激しい61才の父』についてのQ&Aを転記します。
精神科の先生の往診があると書かれてあったので、もしもの時の為に、知って置いた方が良いかなぁって思います。(確かに、私の行っているお医者さんも、往診をしていたわ...引き籠もりの人の往診のことも本で読んだこともあるし。すっかり忘れていた!^^;)そうだよね〜。外の世界が怖くて外出できない人が、受診なんてできるハズは ないのだから、往診って、珍しいことではないんだろうね。

Q.
 去年、保険会社を退職した61才の父親の被害妄想が激しくなり困っています。近所の人に監視されていると言いだし、被害内容をノートに書き、警察や弁護士に訴えると言います。精神科の受診も拒否するため、母が精神科で精神安定剤を処方してもらい、食事に混ぜて飲ませています。

A.
 診察をしていないので、断定はできませんが、内容から、次の三つの精神疾患が考えられます。
 �,Δ追造僚藉�。
  相談者の父親は完璧主義で几帳面な性格のようです。そう言った人は、退職や身内の死、病気などを契機にうつ病の症状が出やすくなります。
 �∀型誉�痴呆の初期。
  被害妄想は、初期の老人性痴呆の典型的症状です。几帳面で真面目な性格の持ち主が、被害妄想の内容をノートに記録して警察などに訴えることは珍しくありません。
 �4鐚狙�精神疾患。
  脳の老化に伴って、精神障害と似たような症状(被害妄想、幻聴など)が現れることがあります。

 これらの症状は、薬でよくなります。副作用が少なく、よく効く薬が出ています。症状に合った薬を処方して貰うためには、専門家の診察を受け、正しい診断をつける必要があります。本人が精神科に行くことを嫌がっている場合には、精神科医が患者さんの自宅に往診に行くこともあります。
 精神科と心療内科の医師が連携をとり、患者さんの抵抗が少ない内科を受診して貰うこともできます。内科医や心療内科医を通じて薬の処方も可能ですから、かかりつけの医師に相談してみたらどうでしょうか。
(ストレスケア日比谷クリニック院長 酒井 和夫)


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