育児日記
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去年の12月11日は我が家の第一子になるはずだった子の出産予定日です。 もし、生まれていたら今日あたり1歳のお誕生日を迎えるはずでした。
が、残念ながら6週で流産してしまいました。 病院の先生は「週数の少ない流産は胎児側に原因があることがほとんど」と おっしゃいましたが、実はもしかして妊娠?でも、まさか…って思っていた頃は 少し遅いハネムーンに出掛けていて、ダイビングをやったり 重いスーツケースを持ち上げたりしてたんです。 知識がないって怖いですね。だから、結構自分を責めたりしてました。
はじめての健診に行ったの日に、雅子様のご懐妊が発表されました。 たぶん週数も同じぐらいかしら?って思っていたのを記憶しています。 ただ、私は付けていた基礎体温が下がってきていたので 不安があり、それもあって病院で診て頂いたのですが… 先生は最終の生理日から計算して「おめでとう 予定日は12月11日です」 って それから普通の生活をして、2日目に出血があり、また病院へ 薬をもらって安静にするも、また出血… そして、夫が会社の飲み会で遅くなるって連絡があった日 ゆっくりお風呂に浸かると、なんだかお腹が痛い… 夫に「お腹が痛いから、早く帰ってきて」って連絡をしました。 そして腹痛に耐えながら、はっ と思いトイレに行くと 大量に出血をしていました。 あぁ たぶん もうダメだ。自分ではっきりわかりました。 帰ってきた夫にその報告をすると、ちょっと酔っていてコントロールが 効かないからか泣いていました。 ほとんど泣かない人なのでびっくりして、あぁ私は泣けないなぁって それから、夫の前では泣きませんでした。 翌日、病院で診てもらい、流産が決定されました。 それまで知らなかったのですが、流産すると残っているものを外に出さないと いけないらしく、子宮内容除去術っていう手術が必要なんだそうで (たぶん人工中絶と同じだと思います) 次の日手術を受けることになりました。 手術は朝9:30からと言われていたので、夫が会社を休んでくれて 車で送ってくれました。そして、受付で鞄を預けて手術台へ 当初は酸素マスク(麻酔がでる)をつけられ「大きく息を吸って」って言われたのですが、怖くて緊張して心臓がばくばくしています。 「本当に手術しないといけないんですか?」ってこの期に及んでってことも聞いたりして・・・ 先生は仕方がないなぁって感じで、注射の麻酔に切り替えました。 「怖い、怖い」って言う私に一人の看護婦さんが「大丈夫だから」って 手を握ってくれました。 それが、とっても安心できてありがたかったです。 そして、麻酔が効き手術。 気が付くと、暗い部屋に寝かされていました。 だんだん暗闇に目が慣れてくると、その部屋にはベットが2つありました。 少しすると、もう一人運ばれてきました。 その人も同じ手術をしたんだと思います。 そして、なんだか急に悲しくなり、声を殺して泣きました。 朝から水分さえも摂っていないのに、こんなにたくさん涙って出るんだなぁって言うぐらい。 受付で、「のど渇いたでしょ?」って紅茶のブリックパックを頂いてなんだか 気持ちが穏やかになりました。 多分、病院側の配慮なんでしょうけど、私のことを心配してくれているみたいで・・・
翌日、消毒&術後の経過を見ていただくと 「2回生理を見送ったら、赤ちゃんがくるように解禁してください」って言われました。 通っていた鍼の先生にそのことを告げると、「じゃあその間に頑張って通って、すぐ子どもを作ろうね」って 言われたのですが、正直自分の気持ちがついて行かなくて、次の予約はキャンセルしてしまい 次にその鍼灸院へ行ったのは、それから1年以上も経った産後でした。
もし、この子が生まれていたら、今いる娘とは会えなかったわけですが それでも、やっぱり忘れられないし、毎年誕生日を刻んでしまう自分がいます。 ちゃんと産んであげることができなくて、ごめんね って思います。 そして、私のお腹の中に来てくれて、ありがとう。
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