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痴呆。その1 |
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闘いが終わった。
誰と闘ってたか。
それは、父方の祖母。
両親が結婚以来ずーっと同居してきた。
当然、あたしも生まれた時から一緒なわけで。
でも、ほとんど一緒に楽しんだという記憶がない。
既に亡くなってる母方の祖父母とはたくさん楽しい思い出があるのに。
祖母は、人に何かをしてあげよう、楽しませよう、
また、自分が楽しもうという感情が欠落した人だ。
だから、一緒にどこかへ行ったとか、美味しい物を食べに行ったとか
そういう一緒に楽しんだ記憶がない。
その祖母がボケだしたのは3年位前から。
まず、日付がわからなくなった。
当時書道と詩吟を習っていたのだが、お仲間さんや先生から、
今日は書道の日ではないのに教室に出向いたり、
既に終わった課題を書いてきたりするのですが、、、と心配の電話があった。
祖母に聞くと日付、曜日、まったくあやふやになっていた。
それでも教室の人たちは良い人達ばかりで、そんな祖母でも
教室に通わせてくれた。
母親がこの頃から祖母を管理するようになった。
闘いが始まった。
とりあえず状況を悪化させないために、近所の脳神経外科に診察してもらった。
脳梗塞からくる痴呆症と診断された。
ついでに、体も調べてもらったところ、結核の疑いありと診断され、
3ヶ月程入院することになった。
この病院生活が痴呆を多少進行させた。
それでもトイレも一人で行けたし、ご飯もこの頃は一人で食べれた。
去年一年は、言葉が理解できてるのかできるのか、、、
ほとんど病状も進行せず、一進一退という感じだったのに、
今年に入ってからは少しづつ進行していった。
祖母は去年から介護保険を利用して、デイケアセンターに週4回通っている。
去年は、ケアセンターに行かない日も自分で支度をして出かけようとして、
母に止められるということもよくあったのだが、
最近では、自分で身支度がまったくできなくなった。
つづく。 |
2004年11月19日(金) |
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