近所の寿司屋のショーウィンドウの上に真っ白だけど所々に灰色ぶちのある猫がまるまって眠っているのを見つける。近づいてよく見ると、それは猫ではなくただの丸い漬物石であった。なーんだと思い、石の前から離れ、もう一度振り向くと石だと思ったそれは薄汚れた白いヘルメットになっているのである。(完)