新保と2人で長い長い廊下を駆けぬける。なびく2人の髪の先から、指先から、開いた口から七色の細かい光の粒がこぼれ出て後ろで空気と混じってふわふわと漂う。幸せな気分、どんど加速し、足の裏がすり切れ、ふき出した血が小さな玉になってこぼれる。そのまま2人火だるまになって光の中に消える。(完)