家々の屋根の上を飛びまわって移動する泥棒が私の家の屋根に飛びのったとき屋根瓦を踏み割り、瓦は道路に落下した。父親が窓をあけて「こらぁっ」と怒鳴りつけるのだが泥棒は自分のいる場所が完全な死角になっていると勘違いしているらしくこちらを見てにまにまと笑っているのである。(完)