学校への道を歩いていると道路わきのあちこちに大きな亀がいる。聞くと、何者かによって町中に大量の食用亀が放たれたらしい。そういうことなら、とクラスメイトに誘われ道ばたにへばっている亀を食べようということになった。後ろから近づいて、亀を両手でつかむと甲羅がパカッと、なべの蓋のようにはずれ本体はのそのそ逃げようとする。はぁ、亀ってこうなっていたのかぁと皆は感心してためいきをつくのである。(完)