月と散歩 )
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2001年09月13日(木) |
「残酷な世界」、「残酷な僕」 |
たとえば、 ラスト・スパート。
たとえば、 追い詰められたネズミが ネコを噛む。
たとえば、 ロウソクの炎が 燃え尽きる瞬間にいちばん輝くように。
…言葉は何でもいいけれど。
『ゴール』が見えると、チカラが湧いてくる。
終わりのないレースほど 気の滅入ることはない。
…だから。
今のこの気持ちに、理由を付けるとしたら そんなとこだろう。
――――――
夜中に、つけっぱなしのテレビで目が覚めて …それでも僕は、自分はまだ 夢の中にいるのだと思った。 画面が垂れ流す、緊迫した空気で やっと『目が覚めて』も。
超高層ビルが、燃えていた。
瞬間に、いろんな想像がアタマを巡る。 主に、悪いたぐいのものが。
なんとなく、”世界の終わり”を感じていた。
いくら一日中 特番が流れていても、 この国しか知らない僕にとって それは画面の中のことでしかなく。
大勢のひとが亡くなったのだろう。 たくさんのひとが、悲しむのだろう。 喜ぶひとも、いるのだろう。 …想像を絶する感情が 満ちているのだろう。
でも、僕には『二次元』の出来事で。
ここにいる僕を、幸せと言い切ってしまう事が 僕には不幸せに思えて、とてもイケナイコトをしてる気がしてならない。
そしてそんな気持ちを、まったく無視するように もうひとつ、湧きあがる感情があって…。
世界は、思うほど強くない。 …弱くない。 とても広くて、とても、ちっぽけだ。 それは、『見える範囲』が ”すべて”で、 …って、否定してしまうことは簡単だけど。
初めから、なにかが狂ったこの世界で
僕は 生かされている。
→ to be continude...
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