月と散歩   )   
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2002年02月04日(月) 種子島漂流記 24

『X-0〜カウントダウン〜』

03:00
電気系(現場での)最終準備、完了。
宿に帰る。

08:40
メールで起床。
風呂に浮かぶ。

11:20
旅館の屋上から打ち上げを見よう
…としたところで、打ち上げ時刻が11:45に変更になったとの情報。
規制区域(海上)に、タンカーが入っちゃったらしい。
ロケットの不具合じゃなくて ホッとする…けど(苦笑)。
「打ち上げを見たくて 入り込んじゃったんやろ」
と誰かが言って、緊迫した空気が やや和む。

11:30
ちょっと早いけど、屋上へ。
2階の『誰か』の部屋を抜けて(笑)外へ出る。
…だいじょぶ。女将さんの了承は取ってあるから(いいのか?)。
屋上へ伸びる、いまにも壊れそうな錆びたハシゴ。
さらに、給水塔の上へ。
遠くに射点が見える。
目の前の家。そこの屋上にも、人だかり。
ちょっとした お祭りみたい。

こっちのほうが良く見えますよー(笑)。

―――

11:45(X-0)
カウント、ゼロ。
小さな光。
ゆっくりと 加速していく。
白煙が、青い空に線を引く。

…轟音…!

空気が、震える。


…みんな、それぞれの思いで眺めてるんだろう。

声援なんか送っている人もいたけど、
僕は、僕の想いは口から出るには多すぎて、そこで詰まっていた。

口が、開いていた。
笑いながら、泣いていた。

…ちょこっと(照れ笑)。


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