月と散歩 )
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人間は、どこまでも貪欲で エゴに満ちている。
どんな時だろうと、 腹は減るし 眠気はやってくる。
目が覚めれば太陽はうえにあり、 夜には月も昇る。
僕らは生きてる。 生かされている。
ちっぽけな僕らに、世界はあんまり広大だから ついつい自分の足元を見るだけで精一杯になってしまう。
だから、いつも背中合わせにあるはずの『死』ですら 見落としがちだ。
それを忘れて恋をする自分を 『生き物の本能』だとか、 『いなくなった人の分まで』なんて もっともらしい理由で 正当化しながら…
僕らは、生きてゆく。
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