日々想事ひびおもうこと...紫能神巳

 

 

この世界に真っ赤なジャムを塗って。 - 2001年09月14日(金)

……食べようとする奴は誰だ?

命の終わりを意識したときから、生きとし生けるものが皆美しく、
素晴らしく晴れやかに感じるもの。…だそうだ。
『浅葱色の風』に掲載された、漫画家、里中満智子氏の言を要約。

みんな生きてて欲しいな。誰も死んで欲しくない。
私が命をかけて憎んでいるある人物の死にあっても、多分
私は涙を流すだろう。不本意だが多分、心の底から。
誰の悲しみともならない人間はいない。いてはならない。
奪われたら最後、もう返して貰えないのが『命』だ。
私はある方の死によって、それを学んだ。
絶対的で、どんな方法でも抗えないもの。
全ての人に等しく与えられるもの。

言葉には魂が宿る。言葉には力がある。
それを知らないで、『死ね』とか、軽々しく言えてしまう時代に、
軽く絶望する。学ぶ機会は誰にも等しくあるはずだから、『軽く』。

命はいずれ終わる。知りたくもないが必ず。
だからといってこんな終わりがあるか!?
運命というには酷すぎる。
…まだ続く悲劇を思って。



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