日々想事ひびおもうこと...紫能神巳

 

 

リターンズ。 - 2002年01月14日(月)

何がかというとですな。
学生時代にずっとつきあっていたエキセントリックな友人。
超久し振りに電話がかかってきたのです。
今までどうして連絡取ってなかったかというと、『卒業したら結婚して家を出る』と呪文のように彼女が学生時代に言っており、だから『もう実家には居ないだろうな』と思ってたので。

彼女との出会いは、とてもとてもエキセントリックでした…。
最初は何のことはない入学式なんです。で、まあ神戸(学校は神戸だったので)という土地に知り合いもおらず、割と高校からエスカレーターで進学した人の多い事が人目で判る校風に馴染む気も無く、一人で座ってたんです私。
そこへ、彼女がいきなりやってきて、『ツレが辞めるって叫んで帰っちゃったからツルみましょう』と言いました。
いきなり何故声をかけられたのかがよく理解できなかった私は呆けてると、『顔が気に入ったから』と言い放った彼女。
普通そんな理由でツルむ相手を決めません(爆)
で、そんなエキセントリックな彼女と、まあ学校に居た間はずっとツルんでおりました。それだけじゃどうエキセントリックか判らない?えェそうでしょう。では、私を戦慄させた過去の話を一つ。
私と彼女は、学校の近くのバス停で、バスを待っておりました。
すると、目の前をまあ顔の造形の気の毒な女性が一人、我々の目の前を通り過ぎていきました。すると彼女が一言。
「なあIちゃん(私だ)見た!?今の子、ブッサイクやなあ」
これ、かなりデカい声でした。当然指名されてしまった気の毒な彼女は振り返ります。ソコに追い討ち。
「あ、振り返ったで。見てみ、見てみ。ブッサイクやなあ、あんな顔やったら私生きてかれへんわ」と言うのです。怖いです。ともかく彼女は怖いものなしでした。私を仲間にするなと心の中で絶叫してましたがあの振り返った彼女にしてみれば「貴様……」と思った事でしょう。当然です。
そして。先ほどの思い出話にその事を出し、「少しは大人になったんやろ?」と言うと、「あ〜、今でも言うわあ。そういやこんなんもあったよなあ」と、私が覚えていない思い出話をしてくれました。
それと言いますのも。
ある講義の最中、Eちゃん(彼女です)は寝てました。
ソコに、前の子がプリントを回してきたのです。前の子は、プリントが回らないと困るので彼女を起こそうとしたわけです。そのときEちゃんは「うっさいわ、黙れ」と言い放ちました。えェどこまでもエキセントリックです。
ソレを、私がさすがに見咎めたので「アンタそれはないやろ。この子プリント回してきただけやん」と言って叱ったそうです。でも私寝とんねんで!?と今日まだ言ってたところを見ると成長していない模様です…なんてこったい。
そんな彼女が、まあ今日電話をしてきました。
で、来月会いましょうという話になりました…会いにくるらしい。
こんなエキセントリックな子ですが、私のことはどうも本気で気に入ってくれてた模様だったので無碍に出来ません。
当時の私は異常なくらい体を厭わない人で、毎日学校行って働いて、ボロボロだったわけです。身体的にも精神的にも。で、私はその事について、何とも頓着してませんでした。自分なんかどうなっても別に良いやとかなり本気で思ってたからです。
そんなある日、彼女がいきなり怒り出して、「またこいつ何怒ってんねん」と思ってたら、どうも私が体を大事にしないということで憤慨してたわけです。
私の体の事を、腹が立つほど心配してる人が居るってことが何だか不思議でしたが、ともかく「あァ心配してくれてんねんわ」ってことだけは理解しました。
「なんでそんなんなってまで働かなあかんねん!辞めえや!仕事!」と絶叫されました。そうなのかあと。何か新鮮な感動だったのできっと一生忘れられないでしょう。
何故そんなことになったのかは知りませんが私が働いて男に貢いでるという噂が学校の中で立ってたらしく(噂になるほど有名人だった事を初めて知った)、その事についても彼女は本気で憤慨してました。
「Iちゃん(私)は貢がせとるけど貢いではないわ!」
……よく解らんどうやら弁護を有り難う。しかし『貢がせ』てるなんて人聞きの悪い、と思いましたが彼女が怒ってて怖かったので抗弁できませんでした。
まあ、学生時代通してただ一人私のために泣いてくれた人だったんですね、彼女は。エキセントリックだけどさ(笑)
彼氏っていうのは『思いやり』がちょっとトンチンカンだったりするじゃないですか。でも彼女はまあマト外れでもない思いやりをくれたので。
………しかしこれから付き合いを復活させるなら、あのエキセントリックな部分を改めさせないと…と今後の方針を練りながら寝るとしましょう。


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