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謎の白昼夢。 - 2009年08月04日(火) えーと、今現在『死』というものに前向きではないし、表層意識では憧れてはいないはずなので、そこのところ宜しくです。 以下白昼夢より。 『最近変な死に方をする』と、親友が私に相談に来ました。 『ずっと列車に轢かれて死ぬ』と、薄いノートを私に見せます。 そのノートは、平たく言えば【死に方予定表】で、本人を目の前にして(或いは自分で)、死に方、名前を書き、それが実現すれば文字も消え、他の誰かに「別の方法での死の予定」を誰かに書いてもらわなければ、復活はなく完全死。 デスノートと言えば解りやすいけれども、この場合は、全ての人がこのノートを持っていて、使い方を知っている、というコワいお話なのです。 つまり一度誰かに『ノート』に名前を書かれてしまえば、『完全死』を逃れる為に何度も何度も『誰か』に、『自分の死の予定』を組んで貰わねばならず、またその『誰か』の死の予定を繰り返し書かねばどちらにしても『完全死』を逃れられない、というルールなのです。 自分ではない誰かの名前を書くことは、当然殺人です。 だから、どこかの誰か、の名前を書くからには、自分の命と等価、というルールなのです。 つまるところ、殺す側も命がけ。 そして、『裏ワザ』で人を助ける方も、また自分の命を懸けねばならない、というルールなのです。 ちょっとボランティア、では絶対できない行為。 だから、親友は私にすがって来たのでした。 私は、彼女の為に死ねるだろうと推測されたのだろうし、夢の中の私は事実そうした。 『裏ワザ』使用。簡単なようで難しい、『誰かが作ったA(仮名)の死の予定を上書きする』。 この際、Aの予定された死の直前に別の方法での死を自分のノートに書き込んで上書きするわけです。 轢死、という惨い死に方を、『A、2回咳き込んで即死』などという方法に。 しかし、A自身が『私の予定通りの死』を遂げる前に、Aのノートに私の死の予定を書いて貰わなければ、裏ワザは発生しない。 つまり、ノート同士で化学反応のように『現象の遂行確認』義務が発生し、『私の死を見届けるために』Aは蘇ります。 これが裏ワザ。 しかし、これは当然ペナルティの対象なので、秘密と命を共有しながら一生涯付き合う相手同士でなければ、いずれ憎み合い騙し合い殺し合う。人は兵器を持たず、ノートで殺し合い、それは連鎖してゆく。 何度も何度も、『擬似死』を繰り返す。親友の死を何度も目の当たりにし、自分も何度も死ぬ。 死の痛み苦しみは、擬似であっても毎回襲って来る。 こんなに痛くて苦しいのなら、いっそ『完全死』が欲しいと考え始める。でも、それは言えないし言ってはならない。私の『完全死』は、親友の『完全死』を意味するのだから。 そのうち、あまりの苦しさに殺し合いをしている錯覚にさえ陥る。 共に『生きていく』為に始めた事だった筈なのに――― こんな感じの白昼夢でした。リアルな夢なら専売特許か、というくらい、私は夢の中で色も声も匂いも味も痛みも鮮やかに感じるし、夢の中なりに思考もします。 そして、特に最近、自らに飛行能力が備わって居ることが多いです。何故。 しかも、夢なら夢らしく、翼でも生やしてスーッと飛べれば良いのに、どの夢に於いても、『跳ぶ』事に苦労しているのです。まずは地面を蹴ってジャンプ。それから、何度も空を蹴り、やっと住宅2階建ての屋根地点までくらいが大体限界。 今回も、のたのた飛びながら、難を逃れたり、裏ワザで生き続ける私達への密告者を探しに行ったり(『捕らえる』でない辺りリアルでトホホ)、役に立っているのかいないのか。 しかし、ホラーな夢でした。 何十回となく死に続ける…あー久々に怖い夢みました。 -
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