はなこせんせいの日記
教育の現場の様子と気付いたことを折々の出来事に載せて綴ります。

2004年04月21日(水) できること

 新入園児も園生活に慣れ、先生やお友達ともかかわりを持てるようになってきました。
 毎年思うのですが、年々子供達のできることが少なくなってきているように感じます。
 衣類の着脱、ご飯をこぼさず食べること、お友達と遊ぶこと・・・
社会が便利になればなるほど、人間の生きる力が失われているようで、恐ろしさを感じます。
 また、いつの頃からか、「こどもを比べるのはよくない」という観念が広まってきて、「子のこのペースで」といいながら何もできない状況にしている場合もあります。比べすぎもよくありませんが、その年相応というものはあるのではないでしょうか?
 幼児だけでなく、小、中、高校生でも、「この年頃ならできるんじゃないかな?」ということができないことを目にします。
 経験として、どんなに年齢を重ねても、経験・体験して来なければできないことはたくさんあります。
 狼に育てられた少年の話は有名ですが、彼は狼の生活は経験してきたのでできました。しかし、人間の生活はできませんでした。
 環境の力、経験するという学習は、本当に大切だと感じています。


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