幼稚園の玄関に蛾がいます。 この時期ですので、外灯に群がっていて、子供達がくる頃には 蛾も夢のなかでしょうか・・。 じっと動かない蛾を子供達は騒ぎます。 「先生!!蛾がいる!」 「どれどれ、ほんとだね」 「先生!蛾だってば!」 「うん、いるね」 蛾を退治したいというのか、捕まえたいというのか、 見えないようにして欲しいというのか・・・ 子供によってその思いは様々です。 動かない大きな蛾は、蚊と違って子供を刺しませんし、 無益な殺生はしたくないのですか、子供にはどうしても蛾は不人気なようでした。 そこで、虫のついているポスターを引っ張り出して、 「その蛾は、どれに似ている?もようはどんなふう?」 と尋ねると、さっきまでキャーキャーしていた女の子まで、何度も蛾のもようを確かめに行きました。 「これじゃない?」「いや、こっちの方が似ているよ!」 おかげで蛾は追い払われずにすみました。 あるとき、蛾と蝶の違いを調べたら、夜に動くか昼に動くかの違いだとか・・・・ ということは、「夜の蝶」はいないんだ・・ なんて、変に納得しましたが。 結構綺麗な蛾もいるんですよ。
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