女の子は園でバレエを習っています。 とてもいい先生ですが、習い事の世界ではいい先生はたいてい厳しい。 とはいっても、幼稚園児に教えるわけですから、先生もずいぶん優しく教えてくれます。 しかし、今の子供たちは、声を上げて怒られたことがない子もたくさんいて、少し声が大きくなると、すぐに「怖い」といいます。 幼稚園でも、先生たちは軒並み優しくなっています。 幼稚園で怒られない子も、小学校にいって大きな声でいわれると「怖い、幼稚園と違う」というそうです。 やさしいだけの先生も考え物ですね。 怒られることも経験です。親が怒るだけではだめです。 心理学の勉強をしたとき聞いた話ですが、5歳ごろまでの子供は、心の傷の修復が早いそうです。つまり、立ち直りやすい。だから、この時期にさまざまな人間関係の中で、いやな思いをしたり、されたり、おこられたりすることで、大きくなったときに免疫ができるそうです。ところが、大きくなって、4年生ごろから思春期にかけて怒られたり、いやな思いをすると、必要以上に反応して、トラウマになったり、逆切れしたり、引きこもったり、心の傷を治すのが困難になるのだとか・・・ 小さいから、かわいそうだからと、いつでもやさしいのも、子供にとっては人生の経験不足になってしまうのかもしれません。 だって、大人になったら、いやでもやらなくてはいけないこと、付き合わなくてはいけない人、って必ずありますよね。子供たち、いやなことから逃げない、折り合いをつけてゆける経験の真っ最中です。
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