はなこせんせいの日記
教育の現場の様子と気付いたことを折々の出来事に載せて綴ります。

2010年06月29日(火) ほめてもらって

「わ〜!!パチパチ!すごい!」

廊下で大歓声がしました。

「なになに?」
覗き込むと
また
「わ〜すごい、わ〜えらい!」
お部屋の先生の声や
給食室の先生の声もします。

 聞いてみると、年少さんの子で
白いご飯を食べるのが苦手な子が
今日はじめて全部食べたそうです。

そして、先生たちに空っぽになったお弁当箱を見せていました。
(百石幼稚園は
副食給食といって
白いご飯を家から持ってきて
おかずと汁物が給食で出るのです)

近くにいた先生たちは
みんなで
「すご〜い!」とお祝い。
本人は、とても照れくさそうにしていました。

それを見ていたほかの子供も
私も、僕もと
空っぽになったお弁当を
見せてくれたのでした。

いいね〜
子供には、たくさんの大人から
ほめられたり
声をかけてもらったりしてほしいですよね。

たくさんの大人がいるということは
それだけ
いろんな見方をしてくれるということ。
親といえども
子供のすべてを把握できるものではありません。
子供のいいところを
たくさん見つけてもらって
ほめてもらったら、
子供はどんなに幸せでしょう。

また、しかってもらうのも同様。

親だって万能ではありません。
子育ても
気がつかないことが多々あります。
子供が、間違っているとき
いろんな人にしかってもらうことも
とても大切です。

もともと子供は
家庭のルールを主に
社会性を身に付けていきます。
結婚して感じませんか。家によってこんなに「ルール」が違うなあ!って。

その家では当たり前でも
世間様では当たり前でないことも。
だから、親がよしとしていることでも
「それは違うよ」といわれることで
子供は
「そうか、いろんな意見があるんだな」と
広い世界を学んでいくのです。

最近は、これができない家庭も多く
「自分の家のことが一番、うちのルールがよければよし」として
人の話を聞けなくなっているようです。
よく新聞などでも耳にします。

でも、親のできる範囲、知る範囲は
限られたもの。
たくさんの人の
たくさんの意見が
子供を育てるのに
それを拒否するなんて、もったいないし、狭すぎます。

たくさんの人に
ほめてもらったり
しかってもらったりしながら
子供には
すくすくと成長してほしいですね。

昔は当たり前だったのでしょうが
今は難しいのでしょうか?

せめて幼稚園では
子供たちに
たくさんの機会を与えたい。

小学生になってしばらくしてから
「あの時、先生にこんなところがいいとほめられたことが
とてもうれしかった」と
いってもらったことがあります。
私自身も忘れていたことでしたが
子供の心には
大切な自信となって
残っていたようです。

親の次に
身近な大人だから
子供のために
たくさんのほめ言葉を
かけてあげたいです。

明日もたくさん
いいところ見つけるぞ!

明日が待ち遠しい

副園長 松橋でした。


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