2004年04月06日(火) ++RIDDLE++ 天秤 |
それからの私は今考えても最低な女でした。
話をしてて楽しいのはリュウ。
私を気分よくさせてくれるのはゴウ。
ゴウはちょっと強引で押しが強くて・・・。
本来私はそういうのに弱くて・・・。
付き合って幸せになれるのはリュウだろうな。
でも、ゴウに惹かれる気持ちは止められなくて。
どっちも彼女やら奥さんがいる。
だけど、ふたりとも私に気があるようにしか見えない。
まさに天秤にかけていた。
「ドンキいつ行こうかー」
リュウとそんな話をしては
「オレ、夜の方がいいから夜デートしようよ。」
あからさまに誘ってるゴウの言葉に気分よくなる。
三年近く男の人との駆け引きをしていなかった私には
人の気持ちを大切にするというより、恋愛の駆け引きが
楽しくて・・・。といった感じだった。
そして、運命の分かれ道はとある日曜日だった。
「今度の日曜日にドンキ行かない?」
私はリュウを誘った。が、リュウは
「ごめん。今度の日曜日はバーベキュー行かなかんねん」
結局また約束は果たされなかった。
そしてリュウがバーベキューへ行ってるまさにその日曜日。
仕事が終わったゴウから電話がかかってきた。
「今からちょっと会って話しようか?」
時間は夜中の0時近く。
ココで行けばきっとそうなるだろう。
分かっていて、私はゴウに会いにでかけた。
「今日は嫁さん、泊まりに行ってて帰ってこないんだ。」
あからさまな誘い、気分よくさせてくれる軽いヤキモチ。
中身のない、たわいのない話。
時間はあっという間にすぎて明け方4時も近くなっていた。
「眠いんじゃない?」
ゴウが聞いた。
「いや、別に。」
私が答えた。
その時
「いいじゃん、一緒に寝ようよ。」
そう言うとゴウは私を抱き寄せて
そしてキスをした。
そして私はゴウに抱かれた。
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