その後、薄井くんからのメールには返信しなかったけど
翌日またメールが届いた。
「許してもらえたとは思ってませんが、メールくれてありがとう。
頑張ります。」
まぁ、許す・許さないの問題ではないのだけど
一旦過去の事は忘れる事にした。
新たな気持ちで彼と接してみれば、いい友達にはなれるかもしれない。
そう思った。
とりあえずメールくらいは付き合うよ。
ただ、真夜中のメールだけはやめて下さい。
そうメールした。
その後、彼は会社との戦いの話をしてくれた。
「実は会社で暴行事件にあってもめているのです。
また前みたいにカラオケとか食事とか付き合ってもらえたら嬉しいです。」
後半の部分に関しては、まだそのつもりは無いので触れずにおこう。
でも、暴行事件て・・・。
「したの?されたの?」
「まさか!されたんだよ。
顎を二箇所骨折して年末二週間程入院してたの。」
それだけなら
とても気の毒な話だけど
心配してメールの返信もできたけど
彼は全く変わってなかった。
「まぁ、普通のケンカなら絶対勝てたけどね。
オレは会社の中だから耐えたの。
本当なら一ヶ月入院のハズだったんだけど
トレーニングもしてたしね。」
暗に伝えようとする「オレは強い。」
私の一番嫌いな「遠まわしな自慢話」
「ウザいアピール」
私はごつい人が好き
アナタは強い人かもしれない。
でも、アナタの強さは私が求める強さとは違う。
再び、醜い感情が湧きあがってきてしまった。
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