「硝子の月」
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「危機……?」 呟いて、自分たちのいた広場が突然閃光に包まれたことを思い出す。 「あの光か……? ルウファは!?」 一緒にいた少女の姿はここには無い。 『言ったろう? 時間としては数億分の一の流れの中にいると。あの閃光はまだ君達に届いてはいない』 よくわからないが、とりあえず無事らしい。 『君に迫る危機には確かにそれもある。しかしそれは些細なことだ』 声は続ける。 『このステージをクリアすれば、我が儘な白いお嬢さんの攻撃くらい収束出来る』 「誰がやったか知ってるのか」 『そう言えばまだ知らなかったか。まぁいい。いずれ出会う』 感情も、関心も無さそうな声だった。
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