「硝子の月」
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2003年03月28日(金) <発動> 瀬生曲

「危機……?」
 呟いて、自分たちのいた広場が突然閃光に包まれたことを思い出す。
「あの光か……? ルウファは!?」
 一緒にいた少女の姿はここには無い。
『言ったろう? 時間としては数億分の一の流れの中にいると。あの閃光はまだ君達に届いてはいない』
 よくわからないが、とりあえず無事らしい。
『君に迫る危機には確かにそれもある。しかしそれは些細なことだ』
 声は続ける。
『このステージをクリアすれば、我が儘な白いお嬢さんの攻撃くらい収束出来る』
「誰がやったか知ってるのか」
『そう言えばまだ知らなかったか。まぁいい。いずれ出会う』
 感情も、関心も無さそうな声だった。


紗月 護 |MAILHomePage

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