●ちょっと複雑 |
2003年03月16日(日)
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大阪にある司馬遼太郎の記念館に行ってきました。 初めて読む司馬作品の「竜馬がゆく」が現在7巻目。 あと少しでクライマックスです。 1巻目からすっかりはまっているし、その記念館は 安藤忠雄設計ということで、それも見てみたいしで 行ってみたわけです。 門を入ってすぐは司馬家の自宅。 書斎がサンルーム越しに公開されています。 ペンや資料などもそのままにされているらしい。 そして庭には好きだったという菜の花がたくさん咲いていました。 その奥が記念館。 庭を歩いているうちに、自然に建物の中に入っていくという構造になっています。 それほど広い敷地ではないと思うけど、とてもスケールの大きい建物だと思う。 私は全然建築には詳しくないけど、すばらしい建物だなあと感動してしまいました。 中には建築の勉強をしている人なのか、スケッチをしている人もいます。 写真不可なので、自分でデッサンしているのかな。 記念館の中はものすごい量の蔵書が飾られていました。 すごい!! そのレイアウトもすごくて、しばらくはぼーっとそれを眺めてしまいました。 作品を読んで、これはきっとたくさんの資料を読んで書かれたものなんだろうなあ ということは伝わってくるけど、想像以上でした。 膨大な資料の中から自分の解釈を作り、それを文章にする・・・ きっと気の遠くなるような作業なんでしょう。 そのことにとても感動し、司馬さんを尊敬することには間違いないのですが、 資料館に置いてある来館者用のノートを見ると、感動を超えて、崇拝している人の 多さに少し違和感を感じてしまいました。 カリスマ化しているというか・・・人間性まで礼賛しているというか。 私の考えすぎなのでしょうか。 まだ私には人間的魅力までは感じられていないのかもしれません。 作品自体は本当に感動しているのだけど。 また、中には、安藤忠雄の設計した建物だからということで見に来ている人も たくさんいるみたいで、それはまた新鮮な感じでした。 ともあれ、そこで働いているたくさんのボランティアの人たちを含め、 司馬遼太郎の人気というのはまったく衰えていないなあと感じた日でした。 もちろん私もこれからたくさん作品を読んでいくつもりであります。 |
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