ルカコの極楽日記

2003年04月10日(木) 魔性の男

いやいや、銀ちゃんじゃないのです(笑)
昨日ちらっと書いた『ブラックジャックによろしく』の主人公。
斉藤英二郎25才。永禄大付属病院(超一流大学病院)研修医。
本人はいたって青くさ〜い、貧乏人のヒヨっこ。
社会に出たてで、目にするあれこれに『そんなのおかしいですよ!』と若さゆえの正義漢をふりかざす。
いるよね。若いしさ。いいんだよ、それは別に。
ただ、こやつ、まわりを巻き込むんだ。
最初は『俺も若い頃はそうだったよ』くらいのノスタルジアから『いいかげんオトナになれ(この社会に馴染め)』を経て、しかし気づくと巻き込まれてるんである。
なんせ、先輩ナースがさー、ついプロポーズしちゃうんだよ?
親に受け入れられない超未熟児の、しかもダウン症の子供を救おうと必死の(しかし大半は泣いてばかりの)斉藤にさ〜、最後の禁じ手、それしたら医学界追放されるよっていうことをしようとしてる斉藤にさ〜。
自分も病院辞めて、結婚してふたりでその子を育てようって…
赤の他人だよ〜?障害かかえてんのよ〜?
その時の激情に流されて、つき合ってるわけでもない男と結婚して、しかもその男はもう医者は続けられなくて、それでなくてもそんな青臭い社会不適合なやつでだよ?いつか後悔するの目に見えてるじゃん?
それがわからない子では決してないのによ?
プロポーズしちゃうんだよ???
これを魔性の男と言わずして何と言おう。
それだけじゃない、高砂もだ。
あのベテラン新生児科医も、巻き込んで、ある意味道を誤らせてしまうんだぜ?!
ナースの奥さんと共働きで、子供4人かかえて、ここクビになったらどーすんだよ?!って、自分でも嫌と言うほどわかってる医者まで、その気にさせてしまうんだよ?!
恐るべし、斉藤。
銀ちゃんよりやっかい。
こんなの自分の職場に来たら、やはり困るよ(苦笑)
そしてひっかきまわすだけひっかきまわして、斉藤くんは2ヶ月で次の研修先に去って行くのであった…


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