「うしろから抱きしめるの、やめてください」 「何で? 宮田いっつもそう言う」
でも、抱きしめるのをやめてもらった験はない。 心からやめて欲しい訳ではないのだけど……木村さんは、そんなこと承知で。 はじめはそれが嫌で恥ずかしくて…でも、今は。
「……宮田?」 耳のすぐ近くで、自分の名を囁かれる。 「宮田、いっつも理由言わないじゃん」 笑い混じりの声が降って来る。
と、ここまで書いて、宮田の方が背が高いことに気がついた。 困りましたね。ボツですね。 ま、設定が子宮田ならばいいのでしょうが……子宮田はこんなに物分りが良くないので。
なんか6月に開催される女性学会でやおいの研究発表があるらしい。 というかあるんですが。 開催地は鳥取……遠すぎだ!!! 一日目のシンポジウムは「ウーマンリブが開いた地平」だそうだ。 一時期(本当に一時期、上野のなんかの本を読んで)連合赤軍を卒論の題材にしようとしていたあたしには微妙に心惹かれる。 と思っていたら、ゼミの先生から「今の4年生で、連合赤軍で卒論を書こうとしている子がいて……」とのお話が。 ……書かなくて良かった……。 しかし、連合赤軍がやおいだもんなぁ。どういうバランスなんだあたし。
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