白月亭通信別記
老い先短い残照の日々、
おりふしの所懐を、
とりとめもなく書き留めて…

2002年02月28日(木) 余生の憂え

 乏しい公的年金を補完するために退職金の一部をあずけて6年後から年額75万円が支給される(5年間)という約束で私的年金に加入した。ところがこの6年間のあいつぐ低金利政策で支給額が年々減額され支給が始まってみると年額は30万円になりことしはもっと減らされるという通知がきた。さらにペイオフ問題がおこり1千万円をこえる部分がパーになるという事態になったうえ預けている銀行の経営状態が最悪という情報が流れたのであれこれ考えてついに一部を解約して元本を保護することにした。40年近くせっせと働いて余生を後顧の憂いなく過ごしたいという夢が不景気と金融不安にほんろうされてめちゃめちゃにされてしまった。



2002年02月26日(火) ウィルス

 メーラーを開いたらノートン・アンチ・ウィルスの警告ウィンドウが開いて「ウィルスに汚染されています」とあり「ファイルを削除できません」というメッセージがあった。「ついにきたか」とドキドキしながら「OK」ボタンをおすと「ウィルスを削除しました」というメッセージに変わった。受信トレイには送信者不明のメールが一通残っているのであらためて削除して難を逃れた。コンピューター・ウィルスなど自分には関係ないとタカをくくってたがウィルス汚染の危険が身に迫ってきたゾ。



2002年02月24日(日) 茶髪

 「もう年だから白髪があっても恥ずかしくはないさ」といっても「そうはいかないわよ。あなたが苦労させたのだから、すこしは手伝ってよ」とカミさんに白髪染めの手伝いをさせられる。インド人が使うという植物染料を買い込んできてペースト状になった薬液を塗らされる。「美容院へいくと6千円も取られるんだから」といって仕上がった髪は若者たちの髪のように茶髪になった。



2002年02月23日(土) スクープ

 1つ話せば3つ書く、5つ語れば10の話になるとマスコミを批判する鈴木宗男議員に関するウラ話が今週号の週刊誌にもぎっしり出ているので本屋で立ち読み。ほんとかしらと思うような話ばかりだがムネオさんがこれらの記事をでたらめとして告訴した話を聞かない。今日の毎日は佐藤主任分析官が異動させられたことについて鈴木氏が撤回を求めたことをスクープしているが(本人は否定)まさかと思うけれどなんでもありの彼だからあり得ない話ではない。



2002年02月22日(金) テレビゲーム

 日本中を震撼させる少年たちの恐るべき犯罪のかげに暴力的なテレビゲームの影響が指摘されているが中教審がテレビゲームの幼児期における使用を制限させようと提言を出したという。ようやくというべきか、やっとというべきか。殴る蹴るはては殺すという残虐さを売り物にする格闘ゲームは仮想現実とはいえ幼児期に刷り込まれた暴力体験がどういう人格を形成していくかは少年犯罪が証明している。ファミコンの発売が1983年、初代のプレステが1994年、少年たちを夢中にしてきたこの年月がもたらした罪は重い。



2002年02月21日(木) 天網恢々

 ムネオ議員の息のかかった企業しか受注できないように限定した入札制度にしたという外務省の文書は「秘 無期限」という判が押してあるという。このような機密書類が簡単に世に出るというのはどういうことなのだろうか。松尾某や浅川某の公金横領ですでに証明されているけれど外務省の綱紀がゆるんでしまい組織が乱脈をきわめていることをまた示したといえる。しかし本来なら闇の中に葬られてしまうはずの「真実」がこうして日の目を見るのも「天網恢々疎にして漏らさず」といった老子の教えどおりなのかもしれない。



2002年02月19日(火) 紅白戦

 孫のダイスケが似ているというので高橋由伸選手の大ファンになったカミさんのご機嫌とりにきょうは巨人キャンプの紅白戦観戦に運転手で同行。サンマリンスタジアムまでは一山越えなければならないので11時ごろ出発。外野右翼席の最前列に陣取って目の前にいる高橋選手に声援を送ろうとするが高橋選手お目当ての若い女性ファンも大勢いるので気後れしてか一投一打に拍手だけしていた。



2002年02月17日(日) 玉子酒

 朝のうちに室内で健康器具を使って1時間の軽運動、午後からはいつものコースを1時間散歩。この程度しか体を動かさなかったのに夕食後ダルさを感じて気合いが入らない。カゼかなと思って玉子酒を作らせて早めにフトンにはいつたら朝までグッスリ寝てさわやかな目覚めとなった。



2002年02月15日(金) 球春近し

 新庄クンのSFジャイアンツ入団発表にはボンズ選手まで同席して大歓迎ムードだったがサンフランシスコの地元紙には辛口の記事が出たらしい。「(新庄は)スター選手? 一般よりもすごいと考えられているが、昨年のメッツ、阪神での9年間で彼は何を達成したのだろうか」という具合。しかし記事の見出しは「スター級の大歓迎」とあり「わたしの見る限り、彼は捕るのが容易な飛球をファインプレーのように捕り、難しい飛球を安易に捕球する」とも。だったらこれはホメているんじゃないの。こういうアメリカンレトリックは大好き。(記事の引用はスポニチWEB版より)



2002年02月14日(木) がんばれ野党

 きのうの衆院予算委員会で野党が久しぶりに存在感を見せた。民主・河村氏は田中前外相が更迭された夜外務省幹部が族議員に接待を受けていた事実を問いただした。共産・佐々木氏はロシアへのODAを鈴木宗男議員が私物化していることに調査を求めた。社民・辻元氏は鈴木議員に茶坊主のようにくっついている外務省の木っ端役人の存在を暴露。その他自由党もドスを利かせていた。いずれも与党議員や官僚が利権を私している実態が明らかにされて政治の世界の醜さをさらけだされた。



2002年02月13日(水) 清水選手

 カミさんに起こされて早朝6時から清水選手のレースを見る。出番を待つ清水選手の表情をカメラがしつこく映している。青白い顔色が痛ましく見える。スポーツ選手の宿命としての極度の緊張と不安を押さえきれないかのようだ。「あのとき何を考えていたのか」とレース後インビューされて「自分のレースに集中していた」と平凡に答えていたがカメラがとらえた清水選手の表情は哲学者が思索に耽っているいるようでもあった。



2002年02月12日(火) カワセミ

 私たちが散歩する道筋に1キロばかりゲンジボタルを保護している清流がある。川幅は1メートルに満たない細い流れだが水源は湧水でカワミナが生息できる水質が初夏のホタル狩りには多くの市民を誘う場所でもある。きのうこの川の水面をかすめるように飛んだ野鳥を見た。「あっ、カワセミ」とカミさんが叫んだ。しかし私はカワセミを知らない。目に入ったのは鮮やかな空色の腹だった。家に帰って図鑑を開いてみたら私たちが見た鳥に近い色をしたものにはオオジシギという名前があった。しかしこの鳥は冬場日本には棲まない渡り鳥とあった。



2002年02月11日(月) プライベート・ライアン

 「プライベート・ライアン」をテレビで見る。4年前の封切り公開以来話題の映画だったのでストーリーは知っていたが、戦争で息子が全員死んでしまう悲劇を母親に味あわせないために末っ子の2等兵を救出するために小隊が組まれるという筋立ては南北戦争で5人兄弟が戦死したのを悼んでリンカーン大統領が遺族に哀悼の意を表すために手紙を書いたという故事にもとづいていることを知った。酸鼻を極めたノルマンディ上陸作戦がきわめてリアルに描かれているがクライマックスのドイツ戦車隊との交戦描写はやや劇画調で嘘っぽかった。



2002年02月10日(日) 野火

 昼食後沖水川の堤防を散歩。およそ5キロを歩く。あちらこちらで野焼きがおこなわれており冬枯れの野から白い煙が沸き立っている。少年のころ、遊び疲れて家路をたどるとき野火を見て早春のけはいを子供心に感じ取っていたように思う。「わが心燃ゆるに似たり野火の朱 細谷源二」(新潮文庫「俳諧歳時記」)



2002年02月09日(土) Fire within

 冬季五輪の開会式を見た。選手入場をはさんでアメリカの過去現在未来を氷と光と音で表現したアイスダンスショーがアメリカらしく派手。「心の中に火を灯そう(Fire within)」がテーマで「開拓者魂で試練を乗り越えよう」と同時多発テロの悲劇を克服をアピールした。



2002年02月08日(金) 主君危うし

 田中城はお取り潰し、武部城は落城寸前、坂口城も主君に謀反の兆しありで統一をはたし天下人になったはずの小泉城主も抵抗軍の猛攻で本丸に火がつきそうになってきた。そこへ軍師立花隆の謀略で仰天情報が主君の寝首をかかんとしているとか。10日の「文芸春秋」の発売が待たれる。日刊ゲンダイが伝えるウワサ。



2002年02月07日(木) 希覯本

 今週のFM(「ベストオブクラシック」)は古楽だからあまり期待しないでスイッチをいれたら弦楽五重奏でベートーベンの第九を聴かせるという。エンシェント・コンソート・プラハが去年東京で公演したときの録音だった。弦楽はもちろん管楽器や打楽器パートまで五本の弦楽器で第九を演奏するのだから70分間演奏しっ放しの激演。むろん合唱もつくのだが楽器にあわせて少人数の編成。こんな演奏にであうと古本屋で希覯本(きこうぼん)を見つけたような気になる



2002年02月06日(水) 養生訓

 年老いては、わが心の楽の外、万端、心にさしはさむべからず。時にしたがひ、自楽しむべし。自楽しむは、世俗の楽しみに非ず。只、心にもとよりある楽を楽しみ、胸中に一物,一事のわづらひなく楽しむべし。(「養生訓」)

 しかし、益軒の隠居は世俗的な隠居ではなく、益軒の楽しみは世間並みの楽しみではなかった。御城勤めの奉公からようやく解放された益軒は、およそ四十年にわたる学問研究の蓄積を,寸暇を惜しんで整理し、あふれるように書き顕していった。(角川文庫「日本史探訪」16巻)

 ああそれなのに、私は老後を無為に過ごしている。(愚生所感)



2002年02月05日(火) ウソつき常習男

 週が明けたらNGO問題で釈明するといっていた鈴木議員、記者団に「逃げるのか」と追及されて逆ギレ、「1円も利権にあずかっていないし、圧力をかけたこともない。疑うのだったら証拠を示してくれ」と開き直った。今週号の週刊新潮は「ウソつき常習男」と見出をつけて「追及されると証拠を出せ、テープがあるのか」と大声で怒鳴るのが鈴木議員がウソをごまかす手だと書いている。



2002年02月04日(月) 立春

 立春のきょうはポカポカ陽気になって午後3時の気温は20度。南九州とはいえこの季節にこんな温度になることはめったにない。今朝の天声人語子が春のおとずれを「季節の移り変わりで、春の訪れほど気ままな訪れはないだろう。梅の便りが各地から届くかと思えば、大雪に見舞われたり、そうやって行きつ戻りつしながら進んでいく」と描いているが雪にうずもれた北国の人にきょうの宮崎の立春を伝えたらうらやましがられることだろう。我が家の北西12キロにそびえる霧島連山のうちのひとつ高千穂峰も春霞にけぶっている。




2002年02月03日(日) XP騒動記

 XPにしたいけれどいままでにカスタマイズした環境をそのまましてアップグレードしたい。そこで、
� .僖錙璽▲奪廚垢襪燭瓩�CPUとメモリーとマザーボードを5万円かけてパソコン屋に改造してもらった。
�◆‖臂翩廚世叛舛栄蕕辰燭里世�改造が終わったところでパソコン屋に「やめた ほうがいい」といわれた。
�� それでもせっかく改造したのだからとXPのUP版を購入してインストールしよ うとしたがやはりできなかった。
�ぁ〇弔気譴深蠱覆魯螢�バリで初期状態にもどして新規インストールをやってみ ること。ところがマザーボードを交換しているので旧機種添付のリカバリディ スクは使えない。
�ァ―藉�状態にするにはあらためて98SEのソフトを購入する必要がある。
 と、まあ、こんなわけでなにがなんだかわからなくなって結局したことはXP搭載機をあたらしく購入することであった。かくして我が家にもXPがはいりめでたく稼動しているというわけである。ついでながら実質手付かずのXPのUP版が残ったのですがどなたか買っていただけないでしょうか。あなたの言い値で譲ります。これって著作法違反?



2002年02月02日(土) 重家局長

 NGO問題で民主党議員の質問に「反省しております」と答えた外務省の重家局長、「どう反省したのか」と重ねて追及されて「どう反省すべきかこれからよく考えたい」と言い放った(1日参院予算委)。この国会や国民をなめきった答弁は許せない。当然議場は騒然となったが小泉さんが補足答弁をして収まったけれど外務省の国民感覚とは遊離した役所であることを物語っていた。



2002年02月01日(金) マーフィの法則

 賢者は真実を発見して喜び、凡人は間違いを発見して喜ぶ。(「マーフィの法則」)
 賢者は人をほめるが、凡人は人をけなす。(偽書「マーフィの法則」)


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