日記でもなく、手紙でもなく
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朝、更新されて表示されるネットのニュースのタイトルを見たら、子供の頃住んでいた家のすぐそばにあった天満宮の春祭りの記事が出ていた。 昨日の春季大祭の核が、豊作祈願であるのは日本各地の春祭りと変わりはない。ただ、鉦と太鼓、笛などによる六斎念仏が奉納されるというイベントが付随することで、少し有名なところもある。そのような比較的派手な念仏の中で、獅子や土蜘蛛の踊りが絡まり、見世物的な要素もあったりする。
土蜘蛛の踊りの中には、(細い紙で作られた)蜘蛛の糸をぱぁーっと投げるところがあり、子供にとってはそこがまさにクライマックスの一瞬。 ただ、六斎「念仏」そのものは、子供にとってはかなりかったるいものであることも事実だった。
ちょうど家から小学校までの通学路の途中にあった神社で、学校の帰りにはここで少し時間をつぶしたり、遊んでいたことを今でもよく覚えているし、祭りの露店には、当時子供向けパチンコ店やスマートボールの店なども出ていて、今から考えると不思議な雰囲気があった。
平安期、空也上人により始められたとされる六斎念仏は、室町時代に庶民芸能として普及したと言われている−−、そんな記事を読んで、京都らしく長い時間がその中にこめられていたことをあらためて知る。
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