らんこのホンネ
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時が過ぎるのは早いもので 叔母ちゃんが息を引きとってから もう二ヶ月以上も経っていた。 悲しいくらいの青い空の中、太陽が眩しくて 何度も目を細めた。
振り返れば、この二ヶ月間、大笑いもしたし、 大好きなものをたくさん食べたり、趣味に没頭したりもした。
それでも、フトした瞬間に思い出すことがある。 あの日と同じ青い空を見上げたとき、 一人でいると悲しみにおそわれる。
久々に会った友達に話したときには 店でコーヒーを飲みながらだったにもかかわらず 私は大泣きしていた。 溢れる涙が止まらなくて一人泣いていた。 友達を見ると彼女も涙を流してくれていた。
それから一ヶ月くらいして、別の友達にも 話す機会があり、飲みながら話した。 そのときには涙は出ず、やっと悲しみが薄くなったんだ、 と思った。
あれから二回ほど帰省したが母はいつも変わらずにいて 時たま話す叔母ちゃんの話題にも動じなくなった。
それなのに、今こうやって日記を書きながら キーを打つ手がたまに止まる。 また涙が溢れる。
あのとき、暑かったのに、今は吐く息が白い。 時は過ぎている。 叔母ちゃんのいない時が過ぎてゆく。
いいかげん、復活しないとね。
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