帰省前に、七年使ったエアコンが壊れて、物凄く暑かったのだが、やっと新しいのが届いた。
ああ、涼しい……
2002年07月21日(日) |
何処まで侵食してくるのだ。奴は。 |
地域の自治会の役員というのは、大抵、便利屋さん的な役目であり、いまどきは、大概何処でも、持ち回りのことが多いと思う。 わたしは、今、住んでいる集合住宅に来て、そこそこ長いが、非常に幸運なことに、一度も役員に選ばれたことはない。 引っ越してきてすぐに自治会長に選ばれてしまったような人もいる。 幾度も幾度も、奇跡的に、あらゆる役員を免れて、楽をしてきたのだ。
だが、今、わたしはその報いを受けようとしている。
……もし、わたしが自治会役員であれば…… いや、もし、そうであったとしても、わたしの恣意的なひとことでその決定が覆されることはなかったかもしれない。 だが、もしかしたら、阻止できたかもしれない。 少なくとも、NOの意思表示だけは出来ただろう。
それは、もはや、わたしの行動範囲のスーパーを制圧した。 実家に帰って、その近くの店で買い物しても、そこにいた。
だが、まさか、自治会の盆踊り大会の曲目に、『おさかな天国』が入るとは!!
だれだ、あの曲に振り付けなんかかつけた奴は! それに、あれは音頭じゃないだろ!?
来週末の盆踊り大会の間は、窓閉めても聞こえるんだろうなぁ。あの洗脳ソング。 家の中でも安心できなくなってきてるとは……
7日は、アリアと、 夜鏡宵闇さんとオフ。
ちなみに、前夜、作戦名・不可能さんも来る、ということになっていたはずだったのだが、電話してみたところ、
「……今、せぶりん(えむせぶんさん)とこです……すみません……今日は……無理です……」
とのことだった。
それを聞いて、わたしとアリアが、「やっぱり男の方がいいのねっ」などと喜んでいたのは秘密である。
昼食食べて、買い物。 前から欲しかったけれど見つからなかった口紅をゲットした。 その後、中国茶も扱うティールームへ。 味は……いまいち。 だが、おしゃべりは楽しかった。
その後、アリアと共に故郷へ。 駅から、実家まで車で送って貰った。
それから、13日までは、弟が体調を崩したのもあって、単調な日々をすごした。 もはや、わたしが結婚前に住んでいた家からは引っ越している上、1年半ぶりの帰省だった。 それでも、家族というのは不思議なもので、ずっとそこで暮らしていたような錯覚を覚える。 結婚して、7年も遠い横浜に住んでいたのが嘘のようだった。
なにも変わってないな、と思っていたが……
すぐに大声を出すのは相変わらずだが、それでも、以前に比べたら父は静かな人になっていた。
父が、朝、ひとりで起きて自分で朝飯を作って、ひとりで食べて仕事に出かけるようになっていたのには驚いた。 なんだかんだで、人間丸くなるもんなんだなぁ……
などと思ってはいたが……一週間近くも滞在するうち、説教が増えてきた。 ……どうやら、たまに帰省する娘のために、怒鳴りたいのを相当我慢していたらしい。
遠いところを帰ってきたのに、一週間の滞在では短い、と言われ、自分もそう思っていたが、よい頃合であったらしい。
で、駅まで送って貰おうとするとき、母が、わたしに、こっそり言うことには……父は、どうやら、わたしが急に帰ってくるというので、ランディやランディ一族と上手く行ってないのではないかと心配したらしい。
「急にって……大分前に言うてあったやろ」
それでも、盆でも、正月でも、冠婚葬祭でも、家族旅行でもないのに帰ってくるのには深いわけがあるのではないかと思っていたらしい。
いつまでも、心配かける娘で申し訳ないとも思うが……そこまでペシミストだったのか。 次から、父が無用のストレスを抱えないように、なんか理由つけて帰省することにしよう。
高速夜行バスを降りたのが午前六時半。 蒸し暑い。 バスの中で殆ど寝られなかったために、だるい。 とりあえず、腹ごしらえをしたいが、開いている店は無い。 まあ当然か。 コンビニ弁当を買って、その辺のベンチで食べるのも味気ない。 コンビニの中で涼みつつ、時間を潰す。
八時を過ぎると、周辺の喫茶店が開きはじめる。 適当な店に入って、トーストとスクランブルエッグのモーニングを食べる。 さて、これからどうしよう。 と、考えていると、隣の席で、おばあさんがコーヒーを飲んでいるところへ、ウェイトレスがメニューを持ってやってきた。
「あちらのお客様が、なにか御注文なさってくださいとのことです」
おばあちゃん、目が点。 わたしも、目が点。
此処はショットバーかなにかか?
『あちらのお客様』は、そのおばあちゃんより若く見えたが、確実に、初老の域を超えているように見えた。
さすがは、京都。 なにが起こるか判らない。 暑くて観光する気も失せたし、たった今見た出来事を、是非ともだれかに話したい。
と、いうことで、おた画伯に電話。 午前九時半。 さほど非常識な時間ではないと思っていたが、
「俺……朝の六時に寝たんやけど……」
「暇でしゃーないねん。暑いから観光するのも嫌やしー」
仕事で徹夜して寝てた人を強引に呼び出しさっきとは別の喫茶店へ。 鬼のようなことをしてしまったので、朝飯を奢る。 先刻の出来事を含め、たらたらと、どーでもいいことを語る。
午前十一時過ぎ、アリア到着。 丁度昼時なのでパスタを食べに行く。 雲丹のパスタが美味だった。
更にだらだらと語った後、おとめちゃんとの待ち合わせのために移動。 人混みの中、わたしが持ってきた重くてでかい荷物を引きずってくれた画伯に、中に一体なにが入っているのかと訊かれ、
「瓶入りの酢が二本」
と応え、しばかれそうになる。 他、中華菓子三箱、一週間分の着替え、道中の暇つぶしの本等である。
「そんなもん、前もって宅急便かなんかで送っとけー!」
「手ずから持って行くから手土産というのじゃ」
と、我ながら、訳のわからない言い訳をする。 おとめちゃんがやってきて、四人でまた語る。 行く先々で飲み物を飲んだが、暑いのでいくら飲んでもすぐ喉が渇く一日だった。 夕方、飲み会に参加できないおとめちゃんが帰る。
そして、サバトがはじまった。
鴨川の橋に集結するオフ参加者たち。 らるご、アリア、おた画伯、作戦名・不可能さん、子竜さん、元気蜂さん、そして、遅刻してきたえむせぶんさん。
皆で予約の店に移動。 ちなみに、オフ開催が決まったときには、すぐ近くの居酒屋で学生のコンパのノリで鯨飲馬食するはずだったのだが、アリアの
「あそこは不味いから嫌」
のひとことで幹事の作戦名・不可能さんをパニックに陥れることになってしまったのである。 で、えむせぶんさんお奨めの店で飲むこととなった。 店を知ってるはずのえむせぶんさんでさえ、気づかずに、店の前を通り過ぎようとしてしまったのは御愛敬。 店に入ってから暫くは、「飲み放題ついてる方が良かった」「酒飲みのくせにー」などと、わたしや画伯はアリアに苦情を言い立てていたが、料理が来たら、だれもそんなことは言わなくなった。 アリアの我儘と、とっておきの店を教えてくれたえむせぶんさんに感謝。
めちゃくちゃ美味しい。
グルメな家庭に育ったアリアが絶賛していた。 殊に、薄切りのパンとともに食べるシチューは絶品であった。
二次会はカラオケ。 全員、異常なノリでアニメソング大会になった。 子竜さんはうわばみで、幾らでも飲むし、飲んでも顔色ひとつ変えないし、アリアはなんか知らないがリミッターはずれてるし。 このメンバーの中で、ひとり音痴にも関わらず、恥を忘れて、わたしもガンガン歌った。 三時間、マニアックな曲を歌いまくるこの集団を、ひっきりなしに飲み物を注文されて運んでくる店員さんはどう思っていたことだろうか。
カラオケボックスを出た時点で、既に日付は変わっていた。 わたしとアリアは事前に宿を手配していたので、そちらに向かう。 男性陣は、えむせぶんさんのところでサバトのつづきをすることに決まったようだった。
「職人の家」という、西陣織の職人さんが営む宿の御主人は、深夜にも関わらず、自力でたどり着けなかったわたしとアリアを迎えに来てくれた。
アリアとわたしが、一緒に旅行をするのは、中学の修学旅行以来である。 「お話しましょー」などと言っていたアリアだが、わたしが顔を洗いに行っている間に熟睡していた。 わたしも、布団の中で手足を伸ばして眠れる幸せを噛みしめた。
2002年07月05日(金) |
暫く旅に出ます。探さないでください。 |
帰省とオフ会がメインとはいえ、旅行は旅行。 折しもデパートはバーゲンセール中。 なにより、いつまでも小汚い格好ばかりするなと親もうるさいことだし、いっちょ服でも買って……
と、思ったら。
なんなんだ、今年の流行は!
袖とかふんわりふくらんだ、いわゆるスモックブラウスというやつ。 いや、サイズも大雑把にSMLくらいしかないくらいだから、きっと楽なんだろう。 身体のラインがカバーできそうなのも多い。
だがしかし。
フリル、リボン、レースのうち二つ以上が必須なのか。この流行の服は。 わたしにとって「可愛いもの」は見るものであって、身につけるものではないのだ。 冗談じゃないっ! 着たくない。だれがなんと言おうと着たくない。
可愛いものが似合うのは、可愛い女の子たちである。 同じようなデザインの服の中から、比較的シンプルなのを手に取ってみる。 リボンとかレースのないやつは……幼児の遊び着みたいだった。 わたしの感覚だと、これは外出着ではない。 でも、今、バーゲンで夏の服を買おうとすると、こんなんばっかである。
流行には疎い方だが、去年や一昨年は、ミリタリーテイストの服の女の子が街を闊歩していた気がするのだが、今年のフェミニン系の服は、その反動なのだろうか。
或いは、もはや若い子向けの店では服が買えないほど歳喰ったのだろうか。 値段も、年齢層も少し高めの店では、安心して着られそうなものが多かった気がする。
結局、なにも買わなかった。
これから、夜行バスにて京都に行く。
新幹線より、飛行機より、バスが便利なのである。 問題は、喫茶店も開かないような早朝に京都駅に到着してしまうことだが、まあなんとかなるだろう。 お天気がよければ観光して、夜は飲み会じゃ。
その後、来週末まで実家で過ごし、帰りは関西空港から飛行機の予定。
2002年07月03日(水) |
W杯における変節者の告白 |
・……なんじゃこの開会式は。何故にキムタクがアップのカメラ目線で語っとるのじゃ。
・まーいーや。
・はよ終われ。
・W杯観戦中、ランディがよそ見を許してくれない。
・デルピエロがどーのベッカムがどーのと言われても判らんっちゅーに。
・日本戦で得点する度ICQが鳴り響く……
・ランディ、夜勤なんだから、日本戦見ずにちゃんと寝ろ。
・あなたが見てようと見てまいと結果は変わらんから。
・ワイドショーもニュースもW杯一色。
・……と、思ったらネットでもかい。
・隣の御主人、叫び過ぎ。
・しかし、なんだかんだで観てしまうテレビ。
・んで、いつ終わるんだ。この馬鹿騒ぎは?
・……一ヶ月もつづくんかい。
・サッカーといえば、「キャプテン翼」
・あと、「シャンペン・シャワー」
・日本選手って、なんか勘違いしてないか?なんじゃその茶髪、金髪、赤髪は?
・トルコやイタリアの選手は黒髪でも全然ダサくないぞ。
・チケット問題だ、誤審だ、買収だと、きな臭くなってきた。
・テレビ消しても「デーハミングク」コールが頭をぐるぐる回る。助けてくれ……
・どうでもいいことだけど、スポーツ応援するときって、みんな「ニホン」じゃなく「ニッポン」と発音するんだなぁ。
・あ、日本負け?
・だから、ランディ、貴様がテレビで観るのは勝手だが、わたしにまで強要すな。
・英紙で「日本はパーフェクトなホスト国」と出る。
・おお!そうなのか!
・ランディ……「見ろ!このスーパーセーブを!!」とか言われても判らんっちゅーに。
・「取れるか!あんな球を!!!!」って……
・無理に決まってるだろうが。ってか、あなただって無理だろうに。
・ってか、何気に、この人、確かにかっこいいではないか。
・流石はランディ、わたしの好みのタイプを知っている。
・……いや、そんなこと考えていいと言ってるわけじゃないな。こいつは。
・ケパプ喰いつつトルコを応援。
・決勝戦は、ソーセージとザワークラフトと黒ビールをテーブルに。
・「どっちも好きだから、どっちが勝ってもいい」とランディが言う。
・じゃあ、どっちが勝ってもシャンペンを抜こう。
・やられてしまった。
・ミーハー魂に火をつけられるなんて、十数年ぶりではないか。
・めっちゃ好みではないか。
・ベッカムにも、デルピエロにも、イルハンにもやられなかったというのに……
・やられてしまった……
・実在する男性にはまってしまうとは……
・ああ!かっこいいよ!認めるよ!そーだよ!こんなに絵になる男が実在するとは思わなかったよ!
・勝ってるときはだれでもかっこいいもんだが、なんで負けてもかっこいいんだ。
・そう……
・カーンにはまったさ!
・…………現在、「マイピクチャ」の中はあちこちで拾ってきたカーンの画像でいっぱいだよ!
・ああ!面白かったよ!W杯!認めるよ!終わってしまったのが悲しいさ!!
・WOWWOWに加入すればカーンの活躍が見られるのか……
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