++ワタシノココロ++
index|コレマデ
ただ今帰省から戻ってきました。
明日は休み。明後日から仕事。
また、いつもの生活が始まるな。
今回の帰省は、これまでと少し違うことがいくつかあった。
道路がいくつか新しく作られていて、街の雰囲気ががらっと変わってしまっていたこと。
「地元」と思っていた街が、だんだんと「知らない街」に変わっていたことを実感したこと。
ひょんなきっかけで帰省ごとに顔を出している家のおじいちゃんが、癌に侵されておばあちゃんがふと涙したのを見ちゃったこと。
若くてパワフルでとても美しかった柴犬が、おじいちゃんになって目も耳も鼻も利かなくなっちゃっていたこと。
だんだんと、私のホームタウンがこちらに移ってきているのかなあとも思う。
・・・移していかなくちゃ。
「地元」がないって、ものすごくさみしいことだもの。
自分の根をずっと深く下せる場所がないのは、「根なし草」と同じ。
…と思う。
ひかるは一足先に私の実家に。
初めての一人旅。
・・・正確には一人、ではないけど。
だけど、すぐに迎えにいけない距離で一人でいられるようになったんだから、
ずいぶん大人になったってことだな。
仕事はお盆期間中がトップシーズン。
どうにか乗り越えた夜、やすくんとふたり、一路実家へ向かった。
ひかるがいない久々の二人旅。
初めて通るルートで、運転を交代しながら。
凄く眠いわけではないんだけど、やっぱり身体は疲れているみたいで
少しずつ休憩を入れながら、ゆっくり進んだ。
途中、どうにもこうにも我慢できずに仮眠したりして。
「初めて鳥羽に行ったときも、確かこうしてサービスエリアで休んだよね」
「あの時は、なんだか周りが気になって眠れなかったんだよね」
ひかるがいないから、と言うわけではないけど
いつも会話が無い、という感じでもないけど
今回の旅は、なんだかいつもと違う。
なんだか急に昔のCDを取り出して、聞きながら運転した。
懐かしい曲たち、思わず大熱唱(笑)
「お互いのことをもう 探るのはやめよう
もうわかっている 君は僕が好きで 僕は君が好き」
「今までで一番素敵な恋をしようよ
もう『こんな僕でいいかな』なんて思わない」
こんな歌詞を口ずさみながら、ふといろいろなことを思い出した。
やすくんとであったばかりの頃、この曲の感じや歌詞が妙にしっくりきて
何度も何度も聞いてたこと。
電話があったときのどきどきや、自分の中での「素直でいる」っていう約束や、
やすくんがいるとき、いないときのいろいろなこと。
私はこんな歌を歌いながら、日々をすごしてきたんだな。
2人で他愛の無い話をしながら、実家に向かう道すがら
なんだか急に、またあの頃のことを思い出して
妙にどきどきしながら、道を進む。
そんなひと時がうれしくて
思わず、日記に残したのでした。
|