2001年09月22日(土) |
『Nothing But Musicals!3』 |
『Nothing But Musicals!3』…それは、演出家・忠の仁、俳優・林アキラ、俳優・岡幸二郎…の3人の『タナボタ企画』のコンサート。 タイトル通りにミュージカルばっかりのコンサートなのです。(*^^*) いろいろなミュージカルの美味しい曲を聴けるので、ミュージカル好きにはたまりません!(笑) また、『タナボタ企画』のいいところは、オリジナルの作詞がつくというところでしょうか。…こうしたコンサートだとこっそりと訳された詞をそのまま使ってる場合が多いのですが、タナボタはちゃんとタナボタオリジナルの詞を忠のさんがつけているのです。 だから、どこかで見たことのあるミュージカルの曲だったとしても、詞の解釈が微妙に違っていたりして面白いです。こういうこだわりが素敵ですよね。 ましてや、それを歌うのが芸達者な岡さんと林さんなら尚更なのです。 そして、今回のゲストは田中梨花さんと吉岡小鼓音さん! ダンサーの方も4人もいて、何やらタナボタにしては大人数!(笑) …面白くないはずがないでしょう!(^^)
第1部は『キャバレー』ではじまり、ブロードウェイミュージカルの歴史をタナボタならではのコミカルなものあり、技巧を駆使したものあり…でバラエティ豊かに魅せてくれます。 『キャンディード』からの『Glitter And Be Gay』は以前に聴いた時よりもよかったです。だって…前の時はオペラ畑の人だったから歌詞が聞き取りづらかったんですもの。その点、小鼓音さんならばオペラの技術もある上にいろいろなミュージカルの舞台にでてるから、歌詞が明瞭ですもん!
第2部はブロードウェイVSウエストエンド! 最高だったのは、タナボタ恒例『Chan-Chaka-Chan』! 今回はA・L・ウェバー!! 彼のヒット曲にのせて、A・L・ウェバーとはどういう人かを歌ってます。これが、シリアスな場面のメロディなのに、サーの称号を持ってる人なのにさらっと『凄いおっちゃん』とかいわれちゃうと…おっかし〜い!!(≧▽≦) さらに、『オペラ座の怪人』のシャンデリアも出てくるし…! シャンデリアといっても、提灯サイズ!(爆笑) これを長身の岡さんが操ります。 そして、林さんの頭の上に墜落…これはある意味お約束。(笑) でも、涙が出るほどおかしかったのは小鼓音さんが四季の舞台に立ってた頃のお話…オペラ座の怪人のマスクを取るときに『市村さんの鼻の穴に指を突っ込んでしまった上に鬘の毛も少し毟ってしまった』という微笑ましいエピソードを披露してくれました。 …小鼓音さん、最高! このお話を聞いて小鼓音さんが好きになりました。(笑)
そして、あとどうしても語りたいのが『I'll Cover You』 『RENT』の曲なのですが、これが本当に素敵なのです。 ゲイの恋人達の歌なので…(--;…な気がしないでもないんですが、岡さんも林さんも上手いだけに気持ちよく浸れます。すっごい好きな曲です。 私は、以前のNBMを観に行ってこの曲に惚れ、『RENT』を見にいきました。 結果は…タナボタのが好きやん!(^^) 『Boote In Der Nacht』…『エリザ…』の曲ですが…を初めて聴いたのもNBMでした。気に入ったあまりに翌日、早速ウィーン版『エリザ…』のCDを買いに走り、観劇の際のアンケートに『宝塚でない『エリザ…』の上演希望』と書きまくったほど…。(--; …実現してくれてとっても嬉しいですよぅ…! その曲を今回も小鼓音さんと岡さんで聴けて嬉しかったです。
タナボタは、日本ではまだ上演されてないミュージカルの曲とかもやってくれるので、そういう点でも楽しいです。 それから、帰るときにロビーで忠のさんを見かけたので、感想などを一言…と思ったのですが…(^^;…何やらムズカシイ顔をしていらっしゃったので、声をかけれませんでした。 …だって、眉間に皺がバリバリと張りついてたんですもの…。(;_;)
今回、何故か名古屋公演がなかったので…(;_;)…でしたが、東京まででも行った甲斐がありました。非常に楽しく有意義な時間でした。 また、次も観にいけるといいなぁ…。
本日、『風と共に去りぬ ハイライト・ライブ録音盤』が届きました! すっかり忘れ去ってました・・・発売日も・・・申し込んだことも・・・母にお金を借りていたことも・・・。(^^; 踏み倒すつもりだったのに、しっかり請求されてしまいました。(爆)
まあ、気を取り直して・・・ 劇場へ行かなくても、いつでもどこでも舞台の余韻に浸れるのはいいですね。 しかも、CDならば好きな曲だけを延々聴けたり・・・(笑)
そりゃあ、もちろん!延々一日中でも聞きつづけたいのは祐一郎さんの歌声なので・・・気障だけど、舞台での流し目がとても素敵だった『葉巻』だったり、死んでしまった子供への想い(終わりを予感したスカーレットへの想いもはいってると思う)を切々と歌った『掌』だったりしますが、ぜひ!もう一度聞きたいと思っていたのはメラニー・けあきさんが歌う『花は枯れても』です。 戦場へと赴いたアシュレーを想うたおやかなメラニーがそこはかとなく切なげで素敵なんです。・・・物静かなメラニーの中に芯の通った強さを感じる曲です。
『花が枯れてしまった 射さぬ陽射しに あの頃と違う空 戦争がすべてを変えた』 物憂げに切々と歌うメラニーの声に聞き入ってしまってました。 『花が枯れてしまった それでも負けない いつの日かの為に 絶望の花に水をあげ続けよう』 このラストが希望をもてるから好きなんですよね。 世界が一触即発の空気を孕んだ今、この曲がさらに好きになってました。
そして、『天使よ』ですね。 マミー・花山さんとベル・ひずるさんが歌う・・・スカーレットとバトラーの子供が亡くなった場の追悼の曲。 花山さんもひずるさんも上手いだけに心にぐっときます。 特にひずるさん・・・! (失礼ながら)『風去り〜』の舞台で観た時に『前に観たとき・・・『罠』の舞台です・・・よりふくよかになってる』f(^^; なんて思ってましたが(苦笑)、今のほうが以前よりも声がよりのびて素敵になってるんです!!特に、低めの音が綺麗に伸びてました。 断然、今の声のほうが好きです〜! 全体を通して観て『・・・・・・・・・』なんて思ってた『風去り〜』ですが、こういう部分部分では本当にいい曲が散りばめられていると思います。 それなのに、何故舞台だとああなのだろう。(爆) う、歌だけで聞いた方がいいと思うのは何故だろう。(笑)
『生きたいように生きてきた 後悔はしていない この掌の大きさがすべて この俺の人生だろう』 ・・・は『掌』の一部ですが、こんな風に生きれたらいいと思うのは、自分の中にバトラーのような気質があるからでしょうか・・・?
|