||〜*…clover…*〜||
There are all in one.
◆cloverに出てくる人々◇|*|◇エンピツ書きに48の質問◆
「おはよー」 「……何やってんだ」 「取手陳列祭」
壁一面に取り付けられた大小様々のフックにかけられる大小様々な取手。 彼女の奇行は相も変わらず健在でため息が跳ね返り壁にぶち当たってどこかに消えた。 勿論そんなのはアライグマの仕業に他ならないが。
だからか。 だからなのか。
床一面にならびたてられた大小様々な湯飲み。 と、それを磨くいつものあいつ。
「今日もいい天気だねー」
眩しそうに目を細めて、行き先未定の彼女が呟く。
その意志は、今度はどこに向けられるのだろう。 そんなことも知らないままで。
「 。」
「………。」
肩代りは要らないと
ただ、
只管に凪だった。
<そうして紡ぎ手はその描写を拒んだ>
2014年02月22日(土) |
あるアパートの一室で |
SIDE.He
キラキラと舞い散る陽光の中、彼女は世界を編んでいた。
取り戻したかった物は今でもわからない 唯 これが1つの正解であることを肯定することへの否定は何処にもなかった。
唯
その眼は相変わらず
俺の事を見る余地は
一ミリ足りともなく
何故だか 両の手を組んで祈るなど らしからぬ
彼女が今何を視ているのかなんて 俺には捉えようもなく それでも 唯嬉しそうな彼女を見るたびに
包まれる謎の後悔と罪悪感と
そして、安堵と。
SIDE.She
作り物の虚無から生み出される数限り無い世界をひたすら無為にくるくる廻す
そこには全てがあって、そこには何もなかった
壊れているほど正常であることを識っていたけれど 後もう少しだけ
彼の願いを叶えるたびに あたしの罪が増えていく
それでも 後もう少しだけ虚ろな世界を映させて欲しいと。
その我が儘が 刃の形をした祈りなのだと識りながら。
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