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■ Candle odyssey 2006 Poster-Flyer
8/27日曜日に代官山のUnitで行われた報告会には、沢山の人が訪れていました。
僕らも、昼から写真の設置やら、なんやらで会場に入って準備をしました。
今年の夏に、JUNEさんに同行して撮影した「浦上天主堂」の写真は、「展示」と「フライヤー+ポスター」として、発表できました。
ここに書いてある文章は、JUNEさんが、今年の旅を終えて伝えたかった言葉です。 是非とも、みなさんに読んで欲しいです。
会場で配布したこの「フライヤー+ポスター」は、JUNEさんとこのお店「ELDNACS」に置いてあるはずです。
今回、なんで「フライヤー+ポスター」って言い方をしているかというと、僕のこの企画のコンセプトが「写真から伝える」と言う事だったからです。
ハッシーの写真をみて、JUNEさんの文章を読んで、何かを自分なりに感じ取って欲しいです。
文章としてのフライヤーのパートを読んでもらったら写真のパートを、ポスターとして机の側とか、目の届くところに貼って欲しいんです。
このポスターの写真は、よくよく考えると、すごく特殊な状況で撮影されています。
終戦61年目の長崎が被爆した日に、浦上天主堂という教会で、JUNEさんが平和の火を灯した記録。
見た目の美しさと、その背景にある歴史を感じてもらえたらと思います。
「世界が〜」みたいな考え方もいいんですけど、「自分の将来」または、「子供の将来」って考えると、より身近に感じられると思います。 近い未来も、遠い未来も、平和な日々、平和な場所が多く保つことができたらいいなと思います。
photo:Takeshi Hashimoto
" Candle Odyssey 2006 "
8/5 広島 原爆ドーム前にて、火を灯す。 8/6 広島 LEYONAを迎え、イベントを行う。 8/9 長崎 浦上天主堂にて行われた平和祈願ミサにて、火を灯す。 8/10 博多 PRAHA HAKATA にて、SAKURAを迎え、イベントを行う。 8/15 中国 チチハルの教会にて、火を灯す。 8/16 中国 チチハルの戦争資料館や慰霊碑の前で、中国人と供に灯す。
■未だに自分はうまく言葉で表現する事が出来ないのですが、ロウソ クを灯してまわる旅を初めてから、少しずつ言葉を授かっています。
日常の生活の中で、毎日ではないのですが、時折人の感情に触れる時があります。 それは良い意味でもとても疲れるというか、体力を使います。
アートや音楽などでもそういった瞬間を感じる時があり、 ただの情報として身体に入るのではなく、身体の奥の方というか、きっとくさい言い方ですが ”魂に響く” ものです。
それは、一瞬にして自分の身体を形成しているすべての細胞を奮わせ、全く新しい科学反応を起こし、全身にある快感といえるような感じを与えます。
そういった体感も、いくつかの種類があると思いますが、絶望や悲しみの中から見える一筋の光の様な瞬間は、たまらなく無限の可能性を感じさせます。
「悲しみの場所」を巡る様になり、悲しみを知っている人達と触れ合う時、度々同じ様な感覚になりました。
今年も、8/15に合わせて中国に行ってきました。
北の町チチハルには、日本軍が置いて来た化学兵器や爆弾などが大量にあり、未だにそれによって苦しんでいる方達がいます。
それを知った去年より、終戦のこの日 (8/15)、チチハルでロウソクを灯しています。
キリスト教の教会で灯し、共に祈りを捧げた時、また全身に振動が走り、暖かい光に包まれて、意識が天に向かっていく感覚を憶えました。
去年との一番の違いは、この日に日本の首相が、靖国神社に参拝したこと。
滞在中、多くの中国人に聞かれました。
なぜ、みんな嫌がっているのに、そこまでして参拝するのか?
自分は、その質問に対して、正しくみんなが納得できる答えが言えませんでした。
どうか、誰か教えて下さい。
どうしてそこまでして、靖国神社に行かなければならないのか?
出来る事ならば、広島や長崎や沖縄で、この日を過ごして欲しい。 ここでは、まだ戦争が終わっていない方達が多くいます。
出来る事ならば、中国や韓国にある戦争資料館で過ごして欲しい。
なぜ、嫌がっているのかがわかるはず。
戦争が終わった日、8/15に平和を願い、戦争によって亡くなった方達に祈りを捧げるのであれば、全ての敵対していた国の人々と共にこの日を迎え、多くの犠牲のおかげ で今現在の平和がある、それを感謝すべきなのでは?
長崎や広島の原爆資料館でも日本が受けた被害などは多く展示してあったが、なぜこんな事になったのかという原因や、日本がしていた酷い事はほとんど展示されていま せん。
アメリカでも、原爆の事より、真珠湾攻撃の方が有名です。
ほとんどの国は、自国がした事を認めるより、相手国にされた事を言い続けます。
いまさら軍事力を強化して、世界の仲間入りをしていくより、世界でも他にない、戦争についての全ての資料を揃えた戦争博物館を持ち、平和憲法のもと、武力も放棄し、 国連本部も日本に造る。
そんな未来を創造出来る方が、楽しいと思います。
日本人に沢山家族を殺されたチチハルの人達は、8/15 自分を暖かく受け入れてくれました。
そんな人達と靖国神社のニュースを見るのは辛いものでしたが、これからより多くの日本の友人達にチチハルで起きていることを伝えていき、また来年には、その友人達と チチハルに行き、8/15中国の友人達と共に平和のために祈りたいと思います。
2006.08.27 JUNE
2006年08月29日(火)
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