今日の搦め取られ本
<目次>|過去|未来
再婚の達人 岡野あつこ 廣済堂出版
全国1000万人の再婚希望者に贈る! 「不幸な結婚」は「幸せな離婚」でリセットする
・・・のだそうですが、<一度の人生で二度”おいしい”思いを!>なぁんて唆されてもねえ。(一度目が「美味し」くないから、離婚なんじゃ?)
でもまあ、当該の皆様には福音となるのかもしれません。 幸せになってください。
事例でみる交際費 早川芳夫 同文館出版
企業実務の中での交際費課税の判断基準の考え方を事例で学ぶ
他社レストランでの実態調査のための飲食代・・・・・調査費用となる (本屋の場合は、当然書籍購入代だよねっ!ねっ!) 従業員不祥事の口止め料として支払いされた金銭・・・寄附金(=課税対象) (当然ではあるけど・・、これ法人税申告するのか?) 夕方からの会議で夕食をとった費用・・・・・・・・・一人3千円以下は会議費 (社長! 次回から会議は夕方に・・・)
本来は真っ当な実務書。でも、法律の基準ってじっくり読むと含蓄がある
お嬢さまの英会話 デイヴィッド・セイン&西園寺リサ PHP研究所
「日本語だけお嬢さま? 本物のお嬢さまは、英語も気品に満ち溢れています。」 ・・・って、 Let me sec. 「ええと・・・」 Where is that cute little dog? 「かわいい子犬ちゃんはどこ?」 Most certainly not! 「まったくもってお断りでございます」 こういうのだそうですが、気品あるかぁ?(どちらも・・・)
最後に「お嬢さま英語診断表」もついてます。とりあえず、読者が本を選ぶのではなく、これは本が読者を選ぶようでございます。 そこの貴女、軽々しく手にとってはいけなくってよ!
ウワサを科学する ウワサ科学研究所(編) KTC中央出版 ・・・本書では、日本人が長く語り継いできたさまざまな教えを「ウワサ」と呼び、・・・合計65項目のウワサの科学的真偽を検証してみた。
例えば「虫の知らせ(予知夢)は存在する」か?
知り合い=100人、余齢=50年、知り合いの誰かが死ぬ確率=50% <A>・・・知り合いの誰か一人の夢を一度見る確率 1/(365日X50年÷100人) <B>・・・<A>の間に知り合いの誰かが死ぬ確率 (1/(365日X50年))X50% <C>・・・<A>の間に自分自身が夢を見る回数 365日X50年
<D>・・・(<A>X<B>=1/6661250)X<C>=1/365 よって、自分自身が「知り合いの夢を見たその日にその人が死」ぬ確率は、365分の1である。したがって日本全国で言えば、 1憶2千万÷<D>÷(1/365X50年)=18.1
答え・・・・日本全国では少なく見積もっても毎日18名の人が 「知り合いの夢を見たその日にその人が死んだ」という体験をしている、のだそうです。
う〜ん、何がなんだか全くわからない。何にせよ、この本はウワサが適当にでっち上げられたのか「根も葉も」ある根拠に基づいて出来上がったものなのかを検証した「雑学本」である。
明るい部屋の中で 寺田真由美 求龍堂
「愛が終わった、空っぽの部屋。 それは、ミニチュアが創り出した空間のはず・・・・・ 頁をめくって、誰もいない部屋を巡る。ドールハウスの中のドラマが、心にするりと忍び込む。・・・・」(帯の文句)
この鳥肌が立つような、昭和歌謡のような言葉。カンベンしてよと思うのだが、実はこれ写真集です。モノクロで1ページ毎に誰もいない部屋の情景、家具、装飾品・・・。ある種ノスタルジックな雰囲気ではあるが、実はこの被写体は全て精巧に作られたミニチュアなんですね(って、ちゃんと書いてるじゃないかぁ!)。
いやあ、マジそう書いてなければ気づかないよ。寺田氏はドールハウス作家らしいけど、ドールハウスって普通テディベアとかさ、もっと色の派手なゴテゴテと盛り沢山のだとばっかり思ってました。 脱帽。
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