言葉 - 2003年04月29日(火) 沢山の文字の中の たった一行が 心に染みる事がある きっとその一行には 全ての優しさが含まれているからだろう。 Kさんから手紙が置いてあった タイムカードの裏に 封筒に入って頑丈にセロテープがしてあって 分厚いその封筒を手にして 少し怯えた 必ず家に帰ってから読んでね そう書かれてあるのをアタシは無視して すぐさま封を切る 何時間も何が書いてあるか怯えて働けない 出てきた三枚の紙 びっしり連なった文字に少し怯んだけど アタシはそのまま読み耽る 最後の言葉で涙が出そうになって 人の優しさを知る 彼女の思いやりとか アタシの甘さとか。 家に帰って何度も読み返して また涙した このバイと先が好きだな ココに来れてよかったな そう思った 時間が無いから明日書こう 彼女の言葉を アタシの涙を。 疑心暗鬼に陥りかけて 全てを投げ出そうとしてた そんな自分を 少し恥じるべきなんだろう 水鳥。 ... 誰かの悪意 自分の悪意 - 2003年04月26日(土) どうして欲しいのかわからない 何を求めているのだろう 分かっているくせに アタシが消えてなくなればいいんでしょ? 昨日バイトだった そんな書き出し方ばかりだ そうバイトだった。 笑っていた 普通を装う 例えば笑いたくなくても 例えば泣き出したくても 仕事は仕事だと そう言い聞かす 久しぶりの人と一緒に働いて なんだか安心感を得て だけど オーナーの奥さんがきて アタシに言った言葉で 混乱した。 朝バイト先から電話があった 明け方 ううん朝の8時に寝たあたしは 10時なんて時間は寝ていた 11時に目が覚めて 家の中にだれも居ないことを確認した あ 1人だ そう思いながら電話をする バイト先に なんだろう 寝ぼけた頭では何も考えれない 電話口に出たオーナーは 『今日ちゃんと来てね』 きっとそれだけが言いたかったんだと思う アタシは寝ぼけてて何を言ったか半分くらいしか覚えてなくて オーナーが笑ってた事くらいしか記憶に無い 夜になりバイト先に行った オーナーが居た 朝の電話の話で笑っていた 朝電話しても出ないから皆でどうしようどうしようって言ってた そんな風に笑うものだから アタシも笑ってしまってた でも 何がどうしよう? 朝はKさんが居た 昨日書いたKさんだ Kさんが『アタシのせいかな』 そんな風に心配してたって なんで? 奥さんが来て 朝 Kさんと電話で話をした事を知る Kさんは 今の彼女がアタシの事は言ってない そう言ってたって Kさんは何も知らない Kさんの話によると アタシの言い分もちゃんと聞かなきゃって アタシの言い分? 店長に言ったらしい 彼女の言い分ばかりでなく○○さん(アタシ)の言い分も ちゃんと聞かなきゃいけない なんでそんな事を言うかな 彼に何も言わないで アタシを混乱させないで 廻りを動かさないで 悲しみが怒りに変わってきてる 冷たい冷たい目をしてた そうアタシが 凍るような目と 凍るような心 営業が終わって掃除をしてた 奥さんが来て アタシの横に立って 『怒らないで』 そう小さく言ったかと思ったら 泣き出した なんてかわいらしい人なんだろう アタシは 彼女をもう悲しませたくなかったんだ 慌てて裏の部屋に連れて行き ほんの少し会話をした 彼女は涙を流しながら一気に話をする きっと彼女の癖なんだろう 泣き出して話し出したときは 口をはさむ隙が無くなる なんでかな もうぐちゃぐちゃになるの嫌だよ 水鳥。さんが悲しむのも嫌だよ 今まで彼女はこうやって 嫌な人の居場所を奪って行きながら 辞めさせて行ったけど 水鳥。さんは今までの人と違うんだもん 皆が必要にしてる人なんだもん 怒らないで 悲しまないで 苦しんでるの分かってるし それでも来てくれて笑ってくれて それってすごいって思うし アタシだったら耐えられないでやめてただろうし それでもここに居てくれて みんなが心配してて みんなが大好きに思ってて 全部全部アイツのせいだ アタシは黙った そして思った 彼女はアタシの悪口を言ったり アタシに苛められると言ってみたり それは元彼氏の店長は信じたけど 他の人はその嘘に気がついた 自分で行動してあたしの居場所を奪おうとしている アタシは? アタシはもしかしたら 自分では何もしないで 廻りから彼女の居場所を奪ってる? 彼女が何かするたび言うたび 自分の居場所を失っていってる アタシは1人で落ち込んで泣いて眠れないでいるだけで 廻りがアタシを取り囲んでいた それって もしかしたらすごくずるい? 彼女の悪意 アタシの悪意 どっちが卑怯? ねぇ アタシ 貴女が思ってるほど いい人じゃないと思わない? 水鳥。 ... 信頼を得る方法 - 2003年04月25日(金) どうする? 次はどうする? アタシを傷つけるのが もしかしたら 楽しいんじゃないだろうか どうする? その事に アタシは気がつき始めたよ 昨日バイトに行った アタシは何もなかったように 笑って話しをしてた 元彼氏の年下の彼は 時々アタシを見ていた でも不思議ね 話しをする時は アタシを見ないの 帰り間際 バイと仲間のひとりから 聞いた話は アタシを又バイトに行きたくないと思わせるのに 十分な効果を発した。 オープンから一緒の人で 昼間しか居ない人がいる Kさんという アタシのことは当然知っているけど 研修以来話した事は オーナーが倒れた時だけだった 年下の今の彼女がそのKさんに アタシに苛められていると言っていたらしい そうだ 年下の彼と喧嘩した内容も 彼女がアタシが苛めると言ったからだ。 思い当たる節が無くて あの時は少し動揺したっけ また今回もだった アタシに苛められてる? シフトは被らない この2週間彼女と会ったことも無い まったく見掛けないのに どうやって苛めると言うのか。 昼しか居ない人だから そのまま間に受けてもしょうがないわね そうは思っても 納得はいかない 仲間を作りたいのかもしれない 自分を守る為なのかもしれない 他に仲間を作る方法も 信頼を得る方法も知らないのだろうか 夜の子達はみんな知ってた なんでそんな事を言い出すかはわからないけど またか そうみんな思ってるようだ その話しを聞いた人が 激怒したらしいけど アタシは脱力した ある子が言った 自分がかわいそうな子だと相手に思わせたいんだ そうやって仲間を作っていくんだろうね アタシは又黙って 彼女の言葉を聞き流すべきか 悪者になるのはもう慣れてるでしょ? まだなのかな まだあたしから何かを奪いたいのかな それとも 彼女にとってアタシは いまだに脅威に見えるのかな 何もいらないから 何も奪わないで 彼女には アタシの傷は見えないらしい 誰かの幸せを 指をくわえてみてるしかないのなら 見てるしかないのなら 早くアタシなんて消して欲しい。 水鳥。 ... とびっきりの偽物の笑顔を - 2003年04月24日(木) 僅かな時間だったね でもその時間 キミはアタシを見てたんだよね だったら分ってしまうだろうか ううんきっと 見抜けないわね。 今日4日ぶりのバイト たった4日間だったのに それは随分長い休みのようで ほんの一瞬だったかもしれない もう休み終わりだぁって思うけど なんだか仕事場に行きにくいから。 夕方からオーナーの奥さんやバイト先の子から すっごいメールが入った アタシが本当に行くか 心配してるらしい 大丈夫 逃げ出さないから。 そんなに心配かしら 大丈夫だって言ってたのに 正直行きたくないけど 店の前で動けなくなるかしら 大丈夫 自分にそう言い聞かせてれば きっと本当になる そうだ キミにとびっきりの笑顔を見せてあげよう 仕事がつまらなさそうだもんね それがアタシのせいなら また前みたいに バカみたいな話しをして とびっきりの笑顔で笑ってあげるわ そうすれば 満足でしょ? みんな安心するでしょ? もう大丈夫だって思うでしょ? 眠れない夜のコトなんか内緒にしちゃって 震える心なんて隠しちゃって すくむ足を見せないで 誰もがつられて笑っちゃうくらい とびっきりの笑顔で たった2ヶ月の彼氏だったけど その2ヶ月本当にアタシを見ていたのなら もしかして気がつくかもしれない だけどそうね キミは気がつかないわ 元気なアタシに騙されて みんなで笑いましょう 泣く時は 一人でいい あぁそういえば また最近涙を見ないわ 偽物の笑顔で 自分の心も騙しましょう 水鳥。 ... 変わっていくもの - 2003年04月22日(火) 変わらないでいて欲しかった 変わっていくあの子を アタシは眺めるしかなかった バイトを休んでいる これで3日目だ バイトをこんなに休んだのは初めて 明日も休み 明日が終われば 又始まるのだけど。 昨日バイト先のオーナーの奥さんがメールしてきて お店に行った それから二人でファミレス行った その時に話した事は なんだか切ないことだった。 年下の元彼氏は店長をしている その店長が少し変わったと言う その話は他のバイトの子からも聞いている 短気になったとか みんなとあまり話さなくなったとか オーナーと会話が無いとか ある子ばかりかばうとか その子は今の彼女なんだけど。 奥さんは言った 悪く影響されている って。 アタシと一緒にいたときはどうだったんだろう ふと思い出してみた 悪口は言わない そんな感じだった アタシはよく言っていた バイトの子皆好きかもって みんなみんなおもしろくって大好きって 彼は言っていた それっていいことじゃん って 彼は悪口を嫌っていた 当然アタシは笑い話ばかりだった 今は? 実は今の彼女は バイト先オープンの時から 人のコトをオーナーに言ったりする人だった その時はなにも思わなかったけど 今思えば かなりの悪口を報告していた そういえば 彼と別れる時期 彼は時々バイト先のこの悪口を言い出していた どうしたんだろう そんな風に思ったコトがあったけど あの時はすでに彼女の影響を受けていたんだろう。 オーナーと会話が無くなったらしい アタシと一緒にいたとき彼はなんて言ってたんだろう そうだ オーナーやバイトの子とミーティングみたいに 話し合って店のことをみんなでやってけるようにしたい そう言ってたんだ もっと話しをしなきゃって 話しをしたいんじゃなかったの? どうして変わっていったんだろう それがもし今の彼女の影響だとしても こんなに急に変わるものなのだろうか アタシが見抜けなかっただけだろうか 違う 違うんだ 今の仕事が天職かもって言ってたもん 今の店が大好きだって言ってたもん オーナー大好きって おもしろいって 疲れてもがんばれるって すごく嬉しそうに話してたんだ 奥さんは言った 仕事が楽しそうじゃないんだよねって 気力とかが無くなったってね そんなのウソだ だって楽しいって そう言ってたもん そう言ってたんだもん だけど 正直に 何も先入観無しに見ても 彼は楽しそうじゃない なんだか哀しかった 好きだった人が悪く言われる事も 好きだった人が店の中で孤立していくのも 好きだった人が 変わっていくのも。 人って影響される物で だけど変わって欲しくない部分ってある アタシが好きだった彼の部分が だんだん形を変えていく 他の子が気がつくくらいだから きっと随分変わったんだろう たった2週間で 人って変わるんだなって思ったら すごくすごく長い時間の気がして 哀しくなった。 楽しそうに働いてたの 笑い顔が大好きだったの 自分の仕事にホコリを持ってたの オーナーが大好きで皆が大好きで それで 一生懸命だったの そんな彼を最近見ないのは アタシのせい? 彼女のせい? 大好きな人の大好きな部分がなくなっていく それってすごく哀しくて だけどアタシには 遠くから眺めるしか無い アタシは どう変わっていったんだろう あぁ 元に戻っただけかも 誰も寄せ付けない雰囲気を 又 身につけたから 水鳥。 ... 理由無き事 - 2003年04月21日(月) 目が覚めたら朝だった 布団の中で思いだした そういえ ボクは生きている意味を見失ったんだ 今日病院に行った 最近声が出ないからだ 鼻から顕微鏡の細い管のようなものを グイグイ入れられた 痛くてしょうがない。 先生は言ったんです 『炎症もなければポリープも無い 声が出なくなる原因がありません』 でも声は日に日に出なくなるんだ 毎日毎日 声が出なくなっていくんだ。 理由がほしかった 弱い心のせいだって思いたくなくて 原因は無いそうだ 見える原因なんて無いらしい 今日バイト先の奥さんと二人でファミレスに行った 来ない?って誘われたから 年下の彼が休みだったから お店に行ってきた 無理言って休みをもらったのに 居た人達は笑顔でアタシを迎えた 少しばかりの愚痴を聞いてから ファミレスに向かった たった1日居なかっただけなのに なんだか淋しかった アタシの居場所はココなんだろうか そうあらためて思った それでもお店に着くなり 頭が痛くなった どうしたものか。 もうすぐGW 彼に逢える そうすればきっと この迷宮から立ち去れる そんな気がする 迷いから抜け出せるような そんな気が。 声が出ない 理由は無い アタシは生きている 理由は無い 眩暈がする 理由が無い 存在する 理由が無い 一人は淋しい 理由は 無い? 水鳥。 ... - 2003年04月20日(日) 声が出ない バイト仲間は言った 神様が休めって言ってるんだよ って だったらなんでこんなに苦しめるの? なんでこんなに憎ませるの? なんで夜眠らせてくれない? 休みが欲しいんじゃない 明日病院に行く 行きたいわけじゃない 本当はどうしたいのかもわからないけど 声が出ないわけは きっと 何も話したくないから どうせなら 何も見えなくなればいいのに 出ない声をしぼりだして 必死に言葉を繋いだら 貧血を起こしかけた どうせなら倒れてしまえばよかった そうすれば 二度と目が覚めないですんだかもしれない バカな事を考える 4日間の休みは アタシを癒すのかしら 苦しめるのかしら もうそんな事さえ どうでもいい 水鳥。 ... - 2003年04月18日(金) 何かを考えると 壊れてしまうと分かっているときは 何も考えないようにしようと 必死に無を考える がしかし この世の中に 『無』なんて物はなくて あるのは 虚無的 ... 人の優しさに触れて - 2003年04月17日(木) ただ黙ってそこい居るだけ それがどんなに 心に染みるか そんな事すら 今まで知らなかったんだ。 バイト生活が又始まった 忘れたい事がいっぱいで 笑っても 目が笑って無い事に 自分できがついていた どうすることもできなかったんだ 笑い方を思い出せないんだ バイトはラストまでだった 夜中の2時半くらいまでかかる 元彼氏になる年下の彼も 一緒に働くのは苦痛だ 夜中の0時 オープン時から一緒の人が上がる それから1時間半 掃除を手伝ってくれた 一緒に終わってからファミレスに行く どうでもいい話しをして笑って 深夜別れた 次の日 11時に上がった彼女が まだ居た 次の日 本職があって早く起きる オーナーの奥さんが 家から1時間かけてやってきてた 休みだったオーナーがいた みんなで掃除を手伝ってくれた 2時半に終わる掃除が 1時に終わる。 気がついたら 周りに人が居た 淋しい淋しい淋しい 心の中で呟いてた だけど気がつけば そっと誰かが側に居た 何も聞かない 何も言わない ただ笑って 手伝ってくれてた 真夜中に一人で居られない 真昼に一人で居られない いつからこんなふうに? 気がついたら人が居た もたれかかったら 支えてくれた これが優しさなんだと知った。 真夜中にメールを送った バイト仲間の女の子 年下の彼の今の彼女から 全てを聞いてしまったその子は 今ではアタシの相談に乗ってくれてる 何も言わないで側に居てくれるのが嬉しくて 人の優しさに触れて涙がこぼれそうになって ついメールをした 帰ってきた返事には ○○【本名】だからだよ ○○の人柄 今までしてくれたことを返そう そう思ってるんだよ みんなが。 あたしは何をしてあげれてたんだろう 辞めたいと言っていた彼女達を引き止めて 元気づけたのも 愚痴を聞いたのも その全てが 彼女達のことを考えてだっただろうか アタシが淋しいからじゃないだろうか アタシは アタシの為に 沢山の愚痴と沢山のイライラを聞いて 自分が辞める時の為に 新しい子に仕事を教えてきたんじゃないだろうか そしてアタシは 辛くなって逃げ出そうとして そんなアタシを 彼女達は必要だと言ってくれた なんてわがままな人間だろう 例えば人生の中で 通りすがるだけになるかもしれない人達が アタシを認めてくれていた そこに存在を求めてくれた その事に 今になって気がついた 来週休みをくれるらしい 辛さを理解してくれてる みんな苦しいのに 大変でいっぱいいっぱいなのに そんな事よくわかっているのに 沢山の話しを聞いてきてるんだから 一番わかってていいのに そのアタシが 真っ先に逃げ出そうとしているのに 戻ってくるために 休みをくれると言ってくれた それでもアタシは ひとりになれなくって 携帯片手に 涙をこらえてて 怖い怖いって膝を抱えて 部屋の片隅で目を瞑る子供のように 外を見るのを拒んでる 水鳥。 ... 現実に戻る時 - 2003年04月16日(水) 薄いベールを取り払って ほら手を繋ごう 誰も気にしないから ボクとキミだけが ちょっと恥ずかしいだけだから。 ふと気がつくと空が暗くなっていた 夜7時 食事をしようと歩きながら アタシは彼に言った 『手 繋ごうか』 黙って笑う彼 『はい』 アタシは手を差し出した ポケットに入れてた手をだして彼は アタシの手をとった 2年近く前に知り合って 体の関係が1年くらい前に初めてあって 1ヶ月2ヶ月に一度逢っている いろんな場所に行った 映画も行った できたばっかりのテーマパーク アタシの講習先 海の近くの水族館 アタシ達は初めて手を繋いで歩いた 触れる程度の手の繋ぎ方から ちゃんと手を繋いで歩くまで 少し時間がかかった ぎこちないその感じも なんだかすごく嬉しかった 駅の上にあるレストラン 二人で沢山食べながら話しをする 食事を終えて 彼は黄色い小さな袋を取り出した そう 買ったばかりのネックレス 繋がったプレートを彼が取り上げる そしてアタシに差し出す 二人でその小さなプレートを折る 折った個所をヤスリで滑らかにして そしてアタシに渡す さっそくつけてみて鏡を見る なんだか恥ずかしくって彼を見ると つけたことのないネックレスに戸惑っている そっと席を立ちあたしは彼の後ろに回る そしてつけてあげた。 駅につき 切符を買う その間手を繋いでいた 彼はなれないネックレスを 何度も何度も触っている その仕草が嬉しくて まるでアタシを撫でてくれてる気分になる 別れる瞬間ってどうして淋しいの? いつも泣きたい気分だった アタシはネックレスに触れながら 彼にもたれかかった いつもは突き放す彼が 今日は優しい バイと先のオーナーの奥さんからメール 【何時ごろ帰ってくる?】 どうかしたんだろうか 【少し話したいし 帰ってきたら寄って】 帰ってきたら? アタシ帰らなきゃいけない? そこには辛い辛い現実があるだけなのに? アタシは又毎日泣く為に そのために帰らなきゃいけない? 現実なんて嫌いだ ココにずっといたい キミの側で笑ってたい そうすればもう泣かないですむ? 電車に乗り込んだ 小さく手を振り キミがどんどん見えなくなる お気に入りの曲を聴きながら 2時間の道のりを帰る もしかして奥さんから連絡がなかったら ボクはこのまま消えていたかもしれない 眠れない日々とか 食べれない日々とか もう嫌なんだ 一人になるとどうすればいいのか分らない だけどキミの側に居た時だけは 笑えたんだ 食べれたんだ 触れることができたんだ ボクは生きていたいんだと思えたんだ だけど今は? 何も考えたくない 水鳥。 ... 思い出 - 2003年04月15日(火) 目的も何も無い キミの笑顔が 疲れた体に染み渡る そんな逢い方を知った。 日曜日。 寝たばかりの体を叩き起こす 朝の9時に起きて家事をこなす 昼になる ウォークマンにお気に入りの曲 髪をクルクル巻いて 春色の化粧をしてアタシはこの町を逃げ出す 携帯をGパンのポケットに押し込んで 込み入った電車に乗り込んだ 横を見ないただ前だけを見てた 一番前の車両の更に一番前に立ち 休日の家族に遠慮した訳でもないけど 1時間半の距離をアタシは立ち続ける 不思議と苦痛は無い。 2時半 彼の住む町の駅につく ホームに下りたら喫煙所に行った タバコをくわえて少し時間を取る 彼はどんな顔をしてアタシを見るだろう アタシは本当に彼に逢っていいのだろうか 人ごみの少し引いたホーム レモンの飴玉を口に投げ込んでアタシは ゆっくり階段を下りる 懐かしい改札口 懐かしいホーム 懐かしい空気 そしてそこには 彼が立っていた。 おなかがすいたって彼と一緒に そばやに入る 一週間ほとんど何も摂取していない胃には ちょうどいい それでも半分しか食べれなくて いつもは割りかん アタシは強引にお金を返す でもなんだかおかしい 今回は絶対に受け取らない なんだかいつもと違う彼がいて 少し緊張してくる。 いろんな店を歩き回って 遅い誕生日プレゼントを探す お互いがお互いに何がいい?なんて言いながら。 歩くのは好きじゃない それでも苦痛じゃない いつもと同じように いつもと同じ距離を保って 少し笑いながら歩き続けた。 少し疲れたと二人で喫茶店に入る 甘い甘いケーキを食べて 胃がむかむかしてきたけど それでも押し込む 無理やりアタシがお金を払い 笑いながら又歩き出す 映画でも見ようか そんな話になったけど 目的のプレゼントがまだ買えてない あるジュエリーショップに来る 見たことのあるショップ名 そうだキミがピアスをくれた袋に 同じ名前があった 沢山のリングと沢山のピアス 沢山のネックレスを眺めながら 一つだけ気になるネックレスを見つける 2つがくっついたネックレス おしゃべりの店員の女の人が話しをしている アタシのしているピアスがかわいいだとか このネックレスは二人で折ってつけるんだとか 初めての共同作業だとか まくし立てるように話しつづける店員に アタシは笑って 彼は黙った 少し押され気味だね そう心で笑って アタシはそのネックレスを眺める。 一度その場を立ち去るけど もう一度そこに行く ねぇ ペアネックレスなんてダメかしら 思ったけど言えない 『いいんじゃない』 まるでアタシの声が聞こえたかのように彼が言った すごく神聖な物のように店員がネックレスを取り上げる まるで触れてはいけないもののように それはそれは大切そうに持ち上げて 小さな袋に入れた それでは彼女がココに名前を書いてください そう言われて紙に名前と住所を書く 保証書だろうか 2つも離れた県の住所は なんだか違和感を感じて。 その紙を渡すと店員は 綺麗に半分に折って彼に渡す それは何かの儀式のように 店員の動きがすごく不思議で アタシは神聖な物を手に入れる錯覚に陥る くっついたままのネックレスは 薄い黄色の袋の中に入る それを彼は手にして またアタシ達は町の中を歩き出す そろそろ食事でも 駅の近くのレストラン 窓際のその席は 夜の駅前を綺麗に映し出して このまま時が止まればいいのに もう帰りたくないのに 何も考えないで キミのそばで笑えたらいいのに そう考えた そう幸せな瞬間は哀しい瞬間の直前に訪れるもの そんな事誰でも知ってて できれば気がつかないままでいたいと そう願うもの ボクの夢はまだ続く 眠る瞬間まで忘れたくなくて 起きる瞬間に思い出したくて だけどそれは現実か夢か 今居る場所が実は夢だったら どんなにいいだろう 胸元に光る鎖は キミに繋がっているだろうか もしかしたらコレも 幻だろうか 辛さを乗り越えるのに必死で 幸せを感じる暇が無くて 今心がバラバラで 思い出だけで生きていきたいとすら思って 現実は そう 現実は 息をするのも苦しい 水鳥。 ... 逃げ出したアタシ - 2003年04月14日(月) 手を伸ばし掴んだ物は ふわりと逃げ出して それを見あげてボクは 泣くしかなかった。 土曜日。 深夜はなしあいのはずだった 仕事中 バイト仲間の女の子がふと呟いた 『気まずい?』 ずっとバイト先の店長と付き合ってるのは内緒だった 一人以外知らないはずだった でも分った 彼女から聞いたんだな。 終わってから話しを聞いた 営業が終わってから。 相手の彼女からいろいろ聞いてるらしい 仲がいいから そう思った バイト仲間の女の子の話は アタシにダメージを与える 年下の彼はアタシにいくつものウソをついていた いくつもいくつも。 信じてる訳じゃなかったからいい そんな風に割り切れるものじゃない 話しを聞き終わって一人トイレで泣いて それから清掃に入った バイト仲間の彼女が手伝ってくれた 彼女が言った 『ぶっちゃけ 向こうが話してくるから聞くだけで 友達じゃないんだよね』 ぶっちゃけ 彼女の癖だろうか いや今回初めて聞いた けど土曜日はよくその言葉を彼女は使った 『ぶっちゃけ あの女が辞めればいいと思うんだよな 何事もトラブルメーカーだし 水鳥。さんには辞めて欲しくない』 オーナーの奥さんも言ってたな 辞めないでって。 その後だった そう清掃が終わった後 アタシは彼と話したくなかった ラストまでいてくれた彼女とファミレスでも 年下の彼には何も言わないで 出かけようと思ってた矢先 その彼がファミレスに皆で行こうと言い出した アタシが逃げ出すのを察知したんだか 二人で行きたくないと思ったんだか 事の次第を知っているバイト仲間の彼女と アタシと年下の彼 そして何も知らないバイトの男の子 その四人で真夜中のファミレス なんだか絵的にありえない そうアタシはバイト仲間の彼女に呟く なんだかすごい気まずい バイト仲間の彼女はアタシに呟く それでもアタシ達は いつものように笑っていた。 明け方の四時近く アタシ達はわかれる それではお開きで そうアタシ達は遊びに行った後必ず言う そしてバラバラで帰る。 そして彼から電話がなる 話せなかったら来週 もう今更何を話すのだろう まだまだアタシは傷つかなきゃいけない? 昨日バイト仲間の彼女から聞いた 土曜日その後 彼女が年下の彼の家に泊まったって ほんの少し傷ついて そして気がつく 傷ついたのはあたしだけだったんだってことに。 眠れない土曜日の夜 いや日曜日の朝 2時間の睡眠をとって起きる 県外に逃げ出そう 県外逃亡する そうオーナーの奥さんに告げて 1年ぶりくらいに彼の住む町に行く 全てを忘れれるなら どこまでも行くのに 着いた先で 久しぶりに見た彼の顔が アタシを迎えた 『なんか少し変わった?』 そう言われて笑った 変わったのはこの1週間でだよ 『4キロくらい痩せたからね』 そう言った 1週間で4キロだけどね そう心の中で呟く これは現実か幻か そんな事はどうでもよかった 歩きつづけるのが苦痛じゃなかった 逃げ出した先で小さな喜びを得た 帰ってきたら苦痛が又襲う 彼がくれた幸せは 現実に戻るのを怯えさせた 日曜日 アタシの僅かな幸せ ゆっくり思い出したい つらい事をわすれたいから 明日ゆっくり思い出そう 傷が癒えるには ここにいられない 水鳥。 ... 混濁 - 2003年04月13日(日) 甘く哀しく切なく苦しい そんな1日。 ただいま そう友達に告げた 現実逃避 そのまま逃げてしまいたかった けど帰るしかない なんだか遠くの彼が今日は優しくて 嬉しかったのは夢かもしれない 帰ってきたら 年下の彼の家に彼女がお泊り 振られた現実と明日からの辛い日々 もしかしたら 遠くの彼は幻で アタシは時々逃避してるだけで そんな風に思えるくらい 心がバラバラで 体もバラバラで 笑顔がギリギリで ほら文字まで意味不明 嬉しかったコトと哀しかった事が いっぺんに訪れて 容量を越えちゃって また眠れない夜がやってくる それでも今日は アノ人の夢を見たい そのまま 現実に戻らなければいいのにね。 胸元で光るクサリは 現実であるといいのに 彼の胸にもちゃんと 光っているといいのに そのままアタシを 幻の彼方に連れて行ってくれればいいのに どうか神様居るのなら アタシを二度と眠りから覚まさないでください。 水鳥。 ... 習慣 - 2003年04月12日(土) 目に映るもの全てを壊せたとしても 壊してしまいたいものは他にある 心を閉ざしても 身についたものは簡単に消えない その事に気がついたら また苦しいだけなのに 昨日バイトに行った 普通に働いて普通に笑っていたつもりだ 多少暗かったかもしれないけど 笑っていた。 声が出ない 出るんだけど低い 風邪だなんて嘘ついたりして それでも笑えば皆安心する バイトが終わって 昨日は早く終わる日で いつもは夜中の二時半頃までだけど 昨日は0時上がりの日だった 少しバイト先の仲間と話をして そのうちの1人の女の人を送って行って 帰ったのは一時 化粧を落としてボーっとしてて ふとわれに帰ったら携帯を眺めてた。 真夜中の二時半 休みの日とか早く帰った日は年下の彼から電話が鳴ってた かかってくる訳ないのに なぜか携帯を眺めてた。 朝目が覚めて すぐさま仕事に向かう 昼間も働いているから。 いろんなお仕事をして サボっていた係数票を引っ張り出し 計算機片手に頭を悩ます ただがむしゃらに働けばいい 頭の中を数字だらけにしてしまおう 昼の二時半 気がついたら又携帯を手にしてた そう毎日毎日飽きもせず 年下の彼が出勤前に電話をしてきてた時間。 3時になって もう仕事に入ったのを知り 脱力したりして これは2ヶ月の習慣だったんだなって思い知る いつも そろそろかなって思ってたら電話が鳴ってた これといって話すないように意味がある事はなかった なのにね。 3時半 これで区切りをつけよう メールを送る アタシアホだ まだ店長コール待ってた(笑)習慣って怖いね そうして携帯を閉じる やりかけの係数表を平いて続きを書く 交代の時間になって家に帰宅して 夜のバイトの為に寝よう 眠れる訳もなくってボーっとタバコを吸う 下の部屋では子供達がゲームをしている 大騒ぎの声 夕方 5時 メールの着信音 電話しようと思ったけど寝坊してかけられなかったんだ あぁダメだ アタシ達ダメだ きっと明日になれば大丈夫 遠くのアノ人に逢うのだから 問題は今夜 そう もう一度話し合う日 話し合いの内容は 友達になれるかなれないか 友達になんてなったら ずっと忘れられない気がして怖くて 心が割れちゃったね ダメなのはアタシか彼かそれとも 身についた習慣か 水鳥。 ある方の日記を読ませてもらって 淋しい病って言葉が出てきて あぁ今アタシ それかもしれないって。 ずっとか・・ ... 友達の笑い方 - 2003年04月11日(金) お気の済むように そうアナタの気の済むように いくらでも笑ってあげるわ 作り笑いなら得意なの 夜中の1時 遠くに住むアノ人と話しをしていた なんだか安心した 心がもやもやして淋しくて 彼の言葉が次々文字となって現れる そう見慣れた景色 それがなんだかすごく安心した 日曜日そっちに行くかも ふと言ってみた じゃぁどこ行こうか 当たり前のように言葉が返ってきた そうだ 今まで逢えないって淋しくて でも自分から行くと言った? 化粧を始めた ノーメイクは彼氏にしかみせない そう年下の彼に言った事を 彼は覚えてるだろうか 化粧をして髪を巻いて 時間が余って少し結んでみて それがなんだかいい感じで少し嬉しくて そんな自分がおかしくて 夜中の二時半 眠くてしょうがない 最近眠れない日々だったのに 急に眠気が襲う このまま寝てしまおう そう思った瞬間電話がなる 年下の彼からだった。 彼は言った 『そう言えば今日は洗濯に実家いかなきゃいけなくて・・』 彼は3日に1回実家に洗濯に帰る 夜中仕事が終わった後そのまま車を走らせる 家に洗濯機が無い為 は? 飽きれたように聞き返す 友達としてやっていけるか ただそれだけの話の為に待っていた 本当は電話での話しだった でも昼間電話してきて夜に逢おうって言ったのは彼だった そうね 自分勝手な人だったわ。 たかが2ヶ月 すごく振り回されて それでも好きだったから 自分勝手でごめん そう言う彼に笑うしかなかった それから仕事の話しをしていた 笑っていた おもしろい話しをして 笑っていた それはまるで 付き合う前の時のようだった 土曜日に話す事になって そこまで話しを引っ張るほどの内容かしら そう少し思った その時にお詫びとしてファミレスで奢るから そう言われた 別れた男とこれからついての話しをするのに 食事? 下らない 馬鹿馬鹿しすぎる それでも笑った 日曜日に遠くの彼に会えるなら 年下の彼との話しを断るかな そう思いながらも ただわらった これがキミの希望でしょ? 結局眠れなくて そのまま朝を迎える 3時間以上の連続した睡眠を 一週間取れていない この一週間で 体重が3キロ減った それでも精神状態は落ち着いたと自分で思っているのだけど 今日の昼 いつもなら年下の彼から電話が鳴る時間 ふと携帯を眺めた あぁ癖になっているんだな そう思う その瞬間メールの着信音 見ると彼から もう店に着いているようだ トイレに行ったらうんこがすごい出た そんなくだらないメールを送ってきた 苦笑する なんて返事しろと? 流せた?なんて笑いのマークと一緒に返信する もしかしたら その時間アタシに連絡するのが 彼の癖になっていたのかもしれない 二人して馬鹿馬鹿しい癖を身に付けていたのだろうか そして今夜 いつものようにバイト先に向かうんだ いつもと違うのは そこに居る人が アタシをいとおしんでいない事 そこに居る人を アタシが苦しいほど求めていない事 壊れた涙腺は また蛇口を固く閉めたように もう流れ出ない 心がまだまだうずく また逢えばいとしくなってしまう? 自分のことさえ分らない 分っている事は 何を食べても味がしないことと アタシは一人だって事。 他人のように笑ってあげる それがキミの求めた事だから 笑顔なんていくらでも作り出せる ほら今でも 水鳥。 ... そしてまた一人になる - 2003年04月10日(木) そうわかっていた 壊れたものは直らない そしてボクは 一人ぼっちで立ち尽くす。 そう やり直すはずだった 次の日 いつものように仕事を終えて帰った いつもなら彼の部屋に行った けど彼は実家に洗濯しに行くと帰っていった 次の日 彼は休みだった アタシも休みだった 用があった彼は早く帰ると言っていた そして会う約束をしていた けど帰ってきたのは夜中の二時半 真夜中に電話で話しをしただけ そして昨日 今日こそはと話しをしていた 別れ話の後の孤独 抱きしめて欲しかったけど なんとなくわかっていた もう戻れないんだって事を。 明け方電話がなった そう朝の4時半 沈黙が多く 笑いの無い電話だった なんだかもやもやする そう言った なんで? そう聞き返さなかったらきっと まだアタシは悩んでいただろう 不安の中にいただろう。 朝の六時近く 彼は言った ひとりになりたい もう一人の女の子が気になる そうそしてアタシ達は 別れる事となる。 哀しかったよ 淋しいと想う 孤独はいやだから 一人ぼっちは辛いから でもね なんだか吹っ切れてるの アタシの中にあるものは情なのかもしれないし 淋しいから ってだけだったかもしれない 少し彼にあきれてるかもしれない ゆうじゅん不断なカワイイ年下の彼だった 心に傷が残る それでも傷が残る だって好きだったんだもん もう傷をつけたくない それなのに今夜又 その年下の彼と会って話さなきゃいけない これから『友達』としてやっていけるか その話らしい まだ好きなのに 友達としてメールとか電話をしたい そう言われてうなずけない ねぇどうせなら アタシなんて忘れちゃって もう苦しめないで 十分傷つけたでしょ? 別れた元旦那に心で告げた言葉を アタシは年下の彼に 心の中で呟く 今夜も又眠れない 毎日毎日2.3時間も眠れない 淋しい夜じゃなくて 苦しい夜 でもきっとすぐ元に戻る だってもう慣れてるから 愛されない事も 必要とされない事も 裏切られる事も ひとりぼっちの夜も。 水鳥。 ... すれ違った気持ちと溝と距離と - 2003年04月09日(水) 自分のルールと人のルール どう違うかはわからない 明日になれば変わるのが 人の心だとしたら 誰かを求めたり愛したり信頼する事ほど 馬鹿げた事は無い。 付き合ってたのはバイト先の店長 別れる以上 仕事を辞める覚悟をした シフトを決めていたのはバイト先のオーナーの奥さん 24歳ですごく仲良しだった アタシはいままでいろんなバイトをしてきたけど 今の店が一番大好きだった つらい事もあったけど オープンから入っているせいか思い入れは強い 後から入った子に教えるのもアタシの役目みたいなもので 当然出てくる人間関係を上手くいくようにも努力した アタシはこの店が大好きだと想った 自分の居場所がココにあるとおもった。 奥さんと二人でファミレスに行き ことの次第を話した 辞めなきゃいけないかもしれない って。 2時間 奥さんは泣いた 辞めて欲しくないって 今までを知ってるから どれだけ店をおもってたかも 誰がアタシを頼ってたかも アタシは人を頼らなかった ふとそう思った 笑う事だけを必死で続けてたな バカみたいな話しをして でもアタシがココに残ったら店の空気が悪くなる そんな気もしてる。 アタシは幸せだなって想った 自分が居なくなるコトでこんなに泣いてくれる人がいる それってすごくないかな そう想ったら涙が出た どうやら涙腺が壊れてる 泣かないアタシが涙を流す 人の優しさとかに触れると弱い 求められると嬉しくて哀しくなる 慣れていないからなんだろうか 泣きはらした顔で夜中を迎えた 午前2時 見慣れた景色と見慣れた空気のなか あたしは車の中で膝を抱えた 彼は来ない。 午前三時 電話の音が鳴る その時がやってくる 仕事場から少し離れた場所で待つと彼の車が停まった おいでおいでをする彼の言われるまま 彼の車に乗り込んだ 話しをする 彼の言葉はほとんど無い アタシの気持ちを知りたがる そうだそういえば アタシは気持ちを言葉にしたことがあまりない ほとんど いや 全然。 自分の気持ちを告げた 始めは好きなんて気持ちは無かった事 子供がいるって言った時受け入れてもらえたのが 嬉しかったコト きっとそのあたりから 好きになっていったんだってこと 徐々に徐々に気持ちが『好き』になったこと 今別れるのは辛いこと アタシには必要な人みたいだってこと 彼は言った 『自分を大切にしてくれる人を大切にしたい』 そしいてこう言った 『結論を言うと 別れる事はできない』 そうしてアタシ達は 初めてのドライブをしながら 黙って真夜中の道を走った それでもすれ違った気持ちは 戻らない事を今 そう今気がついている 毎日鳴る電話が空々しくって 言葉を捜す自分が悲しくって それでもアタシは気が付かない振りをするべきか 言葉を選ぶ? そういやそんな経験を長くしてたな そうだ 元旦那の時だ 繰り返すの? また繰り返すの? 水鳥。 ... 振られる夜 - 2003年04月06日(日) 今日ボクはまた 一人ぼっちになるんだ そんな事はわかっていた 知らなかったのは ボクがこんなに傷つくってこと ボクはいつの間にかキミを 大切に想い始めていたってコト 昨日の夜中 年下の彼とバイト先から帰った車の中で びっくりするようなコトを聞いた。 バイトのある女の子に告白されてたらしい 前から彼女が彼に好意を持っていることは知っていた。 彼女が帰る時 付き合ってる人は○○さん(←私)でしょ? そう言ってきたらしい とししたの彼とは内緒の付き合いだった。 彼女がアタシを彼女だといった訳をあげた アタシが冷たいとか 嫌味を言うとか。 その例をあげられたけど 身に覚えが無くとまどった どうやら前からアタシが彼女だと疑っていたらしく アタシの何気ない言葉から確信を得たようだ それを聞いた年下の彼はアタシに冷たい言葉を投げかけた。 彼は告白されて揺れてたらしい 今は気持ちが半々だって ほんの1ヶ月前まではアタシを強く抱きしめていたその腕は 今違う人を抱きしめようとしているのだった。 黙って話しを聞いていた 車の中で流れる曲を聴きながら 黙って彼の話しをきいていた 気持ちを整理するから一晩欲しい そう言った彼の顔には答えが出ていた そうアタシじゃない彼女を選ぶだろう 車から降りた彼を見ないようにハンドルに手を乗せた その瞬間 涙があふれ出た 前が見えなくて手が震えて ただ泣きじゃくった もう一度車に乗り込んだ彼がアタシを抱きしめたけど それは優しくていとしむ腕ではなかった アタシは初めて知ったんだ 彼を好きになってたんだって事を 遠くに住む彼を忘れた日は無い けどアタシは 年下の彼を必要としていた そう 必要なの。 声を出して泣いたの 何年分の涙を流したの 家に帰って朝の5時 それからずっとなきつづけたの 一睡もしないまま昼になり 友達に電話を掛けた 声を聞いた瞬間涙が又溢れた 今日1日で一生分もの涙を流したの それでも涙が止まらない。 結論は今夜2時 彼の仕事先の近くまで言って話しを聞く 電話するって言われてたけど 会って話がしたかった 最後くらいは目を見て話すべきなのだから。 勝手に結論を決め付けてるのはわかってる だけど希望なんて持たない 壊れてしまうから そうねアタシはやっぱり ひとりぼっちが似合ってる 振られる夜 そう今夜アタシは またひとりぼっちになる。 笑っちゃっていいよ アタシはまだ涙を流すけど。 水鳥。 ... 人恋しい夜 - 2003年04月05日(土) 人恋しい夜があるでしょ? 一人で泣きたい夜があるのと同じで 誰かに触れていたい夜がある 誰かに触れられていたいそんな夜がある 不安定で哀しくて 意味も無く人を憎んで ううん 意味は沢山あって 人を憎むのってこんなに簡単なのかってくらい 誰かを憎んで そんな自分が嫌になって 誰かが愛してくれたら そんな自分が少しは綺麗にみえるかもって ちょっとした自信を取り戻せても それによって又違って憎しみを募らせたりして 結局人は 人を羨み恨んでみたり そうゆう風にしか生きられないのだろうか 人が人である限り 争いなんて無くならないのだろうか きっと本当に欲しい物は 新しいバッグでもミュールでも 綺麗なアクセでもなくって 心。 ママの心とか パパの心とか 誰かの信頼とか 周りの優しい目とか 愛しい人からの愛情とか。 きっとなによりも手に入れにくくて 簡単に手にしてみても それはびっくりするくらい不安定で 失いたくないと想うがゆえ 怯えて暮らすのなら それは本当に手にしているわけじゃない 一人で眠れない夜は 誰かの腕の中で そっと言葉を囁いて 聞こえない降り眠りつづけるから 髪を撫でて 小さな子供のように まるくなって目を瞑るの それでもアタシは 一人でしか眠りにつけない 安心なんて言葉は 随分前に見失ったのだから もう一度手にしたくても どうすればいいのか分らない。 憎しみの中で眠る以外 知らないの。 アナタは誰を愛する? アタシは誰を憎む? 水鳥。 ... 雪 - 2003年04月03日(木) 舞い降りる白い雪の変わりに ピンクの桜の花びらが散る 淋しくて暖かい キミを思い出すものが一つ減ってしまったね。 ねぇキミは何も感じてないだろう 雪の降るその景色にボクが そっとキミを想い出しているけど キミは何も思わないんだろう キミの住む町では そんなに雪は積らないってね ボクの住む町には 真っ白で幻想的な雪が そっとそっと降り積もっていたんだ その雪を眺めながら ボクはキミを想い出していた キミの名前の一部でもある 『ユキ』を眺めながら ボクは遠くから キミを想ってた もう春だね キミはもうボクの下に 舞い降りない 無垢で残酷でもある白の景色は いつになればまた ボクの目の前に? 次に目にする時まで ボクは片思いを続けるんだろうか 違う人を愛してる顔をして 心の底でそっと キミを待ちつづけるんだろうか あのユキの白さは ボクには似合わないだろう だからボクは 憧れつづけるんだろう 水鳥。 ... 夜空に咲く花 - 2003年04月02日(水) 真夜中に歩いた道に 桜が舞う 儚いからこそ 綺麗な花 近くに少し大きな公園がある 夜桜が見たいと去年から言っていた 遠くに住むアノ人は去年も今年も 桜なんて見てどうする そんな言葉を笑いながら言うだけ 今年も言ってみたけれど 相手にされなかった。 バイトの帰りに年下の彼に言ってみた 夜桜が見たい 公園は彼の家のすぐ隣り そこに行った。 アタシのすむ街には大きくて古い 有名な桜の木がある 少し遠いけど あんなに素敵な桜の木は他にはなかなかないだろう 何度も死にかけて 沢山の人間が助けてきた そうして想像も出来ないほどの年月 毎年桜を咲かせてきている 木に寿命があるのなら とっくにまっとうしているであろうその桜の木は 威厳と貫禄と優しさを持っていて アタシは毎年その桜を見たいと思っている 二度咲きの桜 まだ見るチャンスはあるのに 今年は行けるか分らないな。 真夜中 バイトが終わった後だから もう明け方近くでもあった 人のいない公園 早朝散歩の人もまだ眠る時間 夜中に訪れるカップルも寝静まる 野良猫さえいない公園の桜の下で アタシは空を眺めた 厚い雲に覆われた空に 鮮やかな桜の花びらがある 新聞配達さえまだ居ないその時間 シンと静まり返ったその空間で アタシと年下の彼は 二人でいながら一人でいた ただ黙って桜を眺めた 幻想的なその空間を 誰にも邪魔されたくなかった だけどアタシはまだ 年下の彼と二人で優しい沈黙を味わえるほど 心を許してなかった 今度は一人で来よう 心の中でそう呟く 闇の中に浮かぶ桜 真っ暗で無音の中で あんなに綺麗に咲けるなら アタシの心の中の闇にも 綺麗な花は咲けるのかもしれない キミの中にある闇には 綺麗な花のつぼみがありますか? アタシの中にあるつぼみはまだまだ見つかりません 種をまけば咲くでしょうか 桜を眺めましょう 水鳥。 ...
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