2007年03月28日(水) |
クレイジーフラミンゴの秋 |
「クレイジーフラミンゴの秋」GA文庫 誼阿古
前作「クレイジーカンガルーの夏」とは、同じ世界の、ちょっと重なる時間の話。「~カンガルー~」では流して描かれた夏休みからあとの物語だ。 そして、カンガルーは男の子の話だったけど、こちらは女の子の話。
主人公も思い悩む、女子世界の生々しいべたべたした人間関係には覚えがあって、ちょっと懐かしかった。 私もどちらかといえば、主人公のようなタイプだったから。 年相応の恋愛もあり、ちょっとキュンとしたりとか。
読んでいる間、とても楽しい時間でした。
☆☆☆☆(星よっつ)
2007年03月26日(月) |
クレイジーカンガルーの夏 |
「クレイジーカンガルーの夏」GA文庫 誼阿古
1979年の中学1年生。 ぶっちゃけちゃうと、当時私は、小学校5年生の11歳だった。 物語の中の少年たちは、食い入るようにガンダムを見ている。 彼らのようなイナカに育ったわけではないのだけど、ちょっと懐かしい気持ちがした。 バブル前の、ある意味ゆたかで穏やかな時代のことだ。
☆☆☆☆(星よっつ)
2007年03月23日(金) |
バビロニア・ウエーブ |
「バビロニア・ウエーブ」創元SF文庫 堀晃
久しぶりに、とてもSFらしい物語を読んだなあと思う。 著者の長編らしい長編がこれ1本、と聞いてちょっと驚く。 私が中学生のこと愛読していたSFアドベンチャーで連載されていた作品だ。 当時の私にはちょっと難しく、また雑誌を買い始めたときにはもう始まっていたので 話について行くこともできなかったことを思い出す。
主人公のマキタは、コロニー育ちのシャトルの乗員。 バビロニア・ウエーブというのは、太陽から三光日の距離にあって、銀河系空間を貫く、 直径1200㎞、全長5380光年のレーザー光束定在波。 この発見と共に地球のエネルギー事情は一変した。そんな未来世界。
残り頁がどんどん少なくなるのになかなか物語が収まる様子がなかったので、終わるか どうかちょっと心配だった。 でも、中学~高校にかけて夢中で読んだSFカテゴリの数々の作品を思い出し、楽しかった。
☆☆☆(星みっつ)
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