抱き締めていた
ずっと ずっと
薄汚れて毛羽立った 深黒の瞳のテディベア
今にも泣き出しそうな あたしだけの友達
深夜に響く不協和音
ぽつんと 見つめる2つの瞳が 深い萌黄に染まる時
宇宙へ放り出された 星雲と迷子の心が ふわりと
君の笑顔を映し出す
奇蹟のような夜明けと共に
浮かんでくるのは見覚えの無い映像 何処からとも無く聞こえてくる声
あたしを壊すのはあたし自身であって それ以上でも以下でも無い
この世界で息を続けるコト 肺へ毒素を送り続けるコト
とにかく 此処から逃げたい
2003年11月23日(日) |
Moonlit River |
心震える想いに気付いた そんな夜は一人 見上げる月の白さを憂う
孤独を愛する日々に疲れて 描いた幻想の君を想う その完璧な眼差しで僕を 今此処から消して下さい
願うコトはただひとつ 早く何処かへ帰りたい 白い月すら届かぬ場所へ
爆風の彼方に見えるのは
一体 何なのですか?
痛みしか見えない向こう側 埃まみれの壊れた街が 流した涙は紅い色
あの叫びが届かないのなら あたしはただ 祈り続けていくしかない
明日を失くした魂に きっと届くと信じ続けて
2003年11月19日(水) |
love letter |
届くはずも無い あなたに宛てた手紙は
はらはらと舞う 枯葉と共に
首筋に落ちる雫が熱い
意味の無い 言葉を紡いでも 仕方が無い
今広がる果てしない地平線を 総て残さず抱き締めよう
下を向いて歩いても 上を見て立ち止まっても 零れる涙は隠せないから
2003年11月17日(月) |
evaporation |
きっと 思い込むのは簡単で いつでも孤独の海に還れる
朝露に紛れて空へ溶けても 日々は変わらず流れを止めずに いつか見た懐かしい笑顔達は 届かない想いを知らないままで
ねえ みんな何処に居るの?
果たせなかった約束が 頬を伝う涙に変わる
清閑な魂が凍える神殿で 天上へと響く歌を聴かせて
そう あたしが消えてしまう前に
前を走っている 背中を追うばかり そんな人生
だけど確かに聴こえる あたしだけに向けられた魂
木立の中に消えていく 姿の果てに見える 今は遠く遠い場所へ 一歩ずつ近づいていく
あの一瞬に総てを懸けて 震える声も聴き逃さずに あたしの中で静かに囁く
空へと伸びる 小さな蕾 やがて咲き誇る 真紅の大輪
2003年11月12日(水) |
change off |
もう何処にも行かないで
耳の奥に走る戦慄が 動き回る闇の花のように 色を落として 駆け抜けていく
視界はぼやけて 焦点を失い 混濁の彼方へ・・・
お願い 連れていかないで
もう何処にも行きたくない
2003年11月11日(火) |
spill one's guts |
いつから人は 闇に紛れて 不気味な仮面だけを 浮かべるようになったの?
聞こえる声は 薄笑いの 渇いた心で
何を怖がっているの? 何を誤魔化しているの?
「あなた」は何処にいるの?
2003年11月08日(土) |
thirty-one syllables - real emotion - |
胡散臭い愛しか知らない
作られた笑顔で掴む 倖せの虚像
映ってる鏡の自分 見つめても
真実なんて何処にも見えない
2003年11月07日(金) |
A Has-been Place |
告げるべきでは無い この想いを 君はどうして隠し通せる?
大切だった あなたはもう居ない
それでも君は此処に居るから 僕に蔓延する悪魔の微香
抜け出せたあなたは 抜け出せないあたしを 愚かだと想いますか?
だけど 総てを終えたその時は 涙で 笑顔で あなたの下へ還るから
僕にどうか 笑顔を見せて
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