解放されるその時を 待っていたのだ 彼女が僕を呼び続けるから どうしても手に入れたかった 傍に置いておきたかった
冷然な態度は生まれつき 笑ったコトなんか無い いつも少し口角を上げるだけだ
あなたに逢いに来た 待ちくたびれたのだ 僕が彼女を取り込むから どうしても輪郭がはみ出してしまう 修正なら早めにお願い
俄かに募る想いが嘘吐きにさせる あたしはあなたが想うような人では無く 恋をする度果てしない暗黒を増していく
流石に譲る世界が正論を吐いても あなたはあたしが想い続けた人では無く 愛と呼ぶにはまだ拙い涙で矛盾している
失敗作の人間だ 欠陥品の人生だ そんな記憶の連鎖反応ばかり 真実はいつだって見えない場所に 隠れてこっそりあたしを哂う
眠らない夜に手が届くはずもなく あたしはあなたが創った息吹まで殺して 夢に見る度魘されて白い幻想に入り浸る
小さな身体を抱えて一人 傍に居て欲しい人は居ない そっと目を閉じては一人 遠くに行ってしまった君を想った
写真立ての中の二人は いつまでも同じ笑顔で 安心するけど本当の優しさは 写真なんかには納まらない
幸せそうな二人 今はもう影も見せずに 大人になった二人 そろそろ決断を迫られている
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