部長と取引先の人が踊る中
私達は手を繋いで･･･
繋いだ手を課長の背中側に隠していた。
嬉しくて
複雑な気持ちだった。
結局その日は木曜日だったため、０時でお開きとなって
私は、他の人たちとタクシーで帰る事になって･･･。
「早く帰ってきて下さいね。」
そう、別れの言葉を告げる私の頭をなでながら
「後で社内メールするから。」
そう言葉を掛けてくれた。
そして課長は長期出張へと旅立った。
社内メールは特にアドレスを聞かなくてもメールが送れる。
私は月曜日に課長からのメールを待たずにメールを入れた。
「無事着きましたか？帰りを待ってるんで頑張って下さいね」
そんなメールを入れた。
返事が来るかどうかなんて分からない。
来ないのが普通かもしれない。
リュウのお陰でクセになった「期待しない」が役に立って
私はいつまで待っても届かない課長からのメールに
気を取られる事なくその日の仕事を終えようとしてた。
だけど、その時突然メールが届いた。
課長から
「ありがとう、暖かいメールが迎えてくれて嬉しかったよ。
メールを見てすぐに返事をくれた。
それだけの事
だけど
しばらく味わえなかった嬉しさ。
本当に
嬉しかった。
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