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『いちにち8ミリの。』中島さなえ 2011年03月20日(日) 表題作を含めた3編を収録。中島らもの娘さんということを知り、読んでみました。「ゴリづらの木」 さわやかでオーソドックスな顛末のお話かなと思います。 「手裏剣ゴーラウンド」 本物の忍者が出てくるお話。ヘン。でもラストはちょっと心温まるようなお話。 「いちにち8ミリの。」 好きな女性に近づくために、一日8ミリずつ動き続ける石。その思いを唯一知っている、猿の視点で物語りは綴られる。 しかし、そんな設定にも関わらず、意外に生々しい話だったのでびっくりしました(笑) 一日8ミリ動くというので、私は新井素子が小さい頃書いたというチューリップの話を思い出しましたが…。 えーそんな終わり方?という終わり方で、どうもすっきりしない。すっきりしないのが文学なのか…。 ★★☆ |
『壱里島奇譚』梶尾真治 2011年03月14日(月) 謎の商品「おもしろたわし」について調べて欲しいという常務の依頼を受けて、東京の商社に勤めていた翔一は、天草諸島の壱里島に飛んだ。その島に満ちていた不思議な力とは…。-------------------------- 村おこしならぬ島おこし的なお話です。 後半の撮影のシーンはなんだかほろり。老人が活躍する話、この人は多いですよね(笑) ★★☆ |
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