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『世界でいちばん会社が嫌いな日本人』斎藤智文 2011年06月23日(木) タイトルに目を惹かれて読んでみたのですが、すごく普通の本でした。そんな普通のことばかり書かれても、なるほどなんて思いません。いや、当たり前でも気づかないことってあるかもしれませんが…。 あとね、連絡手段にメールを使うような会社はまだ少ないと思う、メールをよしとするような会社は1社だけだった、みたいな箇所が出てきてびっくりしました。これ10年前に書かれた本かなと思いました…。 一般社員はレクリエーションなどを期待しているとか、いやいや何を言ってるんだと(笑) たぶん、一昔前の管理職的な考え方なんでしょうね。 ということで、後半はぱらぱら飛ばし読みーでした。 |
『勝手にふるえてろ』綿矢りさ 2011年06月18日(土) 26歳のヨシカは、中学時代から片思いを続けている相手「イチ」がいる。現実は、同じ会社の好きでもない男「ニ」に告白されたりしている。イチは、自分のことを絶対に好きにならない…。 -------------------------- いやー、おもしろかった。この本は、どう読まれているのだろう?ということがとても気になってAmazonのレビュー読みに行っちゃいましたよ。 そうか、空回っているのか、痛いのか(笑) いやもう、すごく共感できたんで、おもしろかったんですよね(笑) 共感というのは、なんていうんですかね、状況とかより、ノリのようなものが。一人で自問自答したりつっこんだりしてるのがすごくよくわかって(笑) ああ、私も心の中こんな感じかも、って。 「ニ」の体臭がコンソメみたい、とか、「イチ」の頭髪が薄くなってきてるのも私はいいと思うよ、みたいなことを書いてるのも笑ったなあ。 ずっと地の文で「ニ」と呼んでいるのもおもしろかった。 「現代の女の人の気持ちを鮮明に描いたつもりです」と作者は語っているそうですが、なるほど。 たぶん女性であっても共感できない人はたくさんいると思いますが、私は中に入れていたようで、とても響きました。 ラストは意外でしたが、だからこそ考えさせられる、のかな。 ★★★★ |
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