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『ゆきずりエマノン』梶尾真治 2011年08月24日(水) 4本の短編を収録。「おもいでレガシー」 あー、なんかいい話でしたねー。 思うツボって感じだけど、最後はほろりときてしまった。 「ぬばたまガーディアン」 ちょっと意外な感じの展開でした。 なんていうか、こういう話を書くのって、難しいんじゃないかなと思います。 「いにしえウィアム」 これも意外な展開。でもちょっといい話ー。 ちょっと韓国の観光ガイド的な話にもなっております。 「あさやけエクソダス」 これは、終わり方がええーーでした。そんな終わり方するか? まあ、他の3編がいい話過ぎたので、バランスを取ったのでしょうか…。 シビアだなあ。 うーん、短編はそれなりにおもしろいのだけど、時々その表現、日本語としてどうなんだろう?と微妙に思うような箇所があったりして。話もどれも焼き直し的だし。どうにも最近劣化している気がしてなりません。 ★★★ |
『オー!ファーザー』伊坂幸太郎 2011年08月23日(火) 由紀夫には、父親が4人いる。個性的な4人の父親、それに我が道を行く同級生たちに振り回されて、由紀夫の毎日は騒がしい。普通の高校生活が送りたいだけなのに…。そんな由紀夫の気持ちなどおかまいなしに、いくつもの謎の事件に巻き込まれていくのだった。 ----------------------------- 単行本の発行は2010年ですが、新聞連載されていたのは2006年から2007年ということで、あとがきに書かれているように、初期のテイストが強い作品になっています。(あとがきには、『ゴールデンスランバー』以降が第二期と呼べるかもと書かれています) いくつもの事件が絡み合って絡み合って…というスタイルや、登場人物の飄々とした会話など、なるほどこれぞ第一期の伊坂幸太郎だなあ、と思いますね。 こんな会話する人たちいないと思うけど(笑)、私は好きですねー。こういう会話。 楽しかったです。 あ、伊坂作品では、母子より、父子の絆が描かれることの方が多い気がしますね。 ★★★☆ |
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