2006年06月06日(火)  ちりぬるもわがよたれそつ

昨日の日記、批判たらたらじゃないですか。眠かったせいだ。寝ればよかった。寝てたらもう少しオブラートに包んでいたはずだ特に言いたいことに変わりはなかったとしても。つまらないわけではないんですが、本当に容赦なく早いスピードで展開するので、原作が頭に入っていないと混乱して面白いと感じる暇はないんじゃないかと思ったのです。


今日昼に「一度は止まらなくなる本に出会うもんだ」というある人の発言に対してそうだそうだと頷いていたんですが、「人生でそんな経験ない」という子がいました。なんということでしょう。
「じゃあまだ出会ってないんですね」
「ある日突然出会うもんだよ」
「出会えるかな…」
「夜も眠れなくなりますよ」
「どきどきするんだよ」
「毎日が楽しいです」
「へえ…出会えるかな」
「出会えるといいね」
「そのうち巡りあいますよ」

素晴らしい本との出会い、それは突然訪れた恋のようなもの。



2006年06月05日(月)  ローズライン

ダヴィンチ観てきましたー。
仕方ないな、という感想。これだけの情報量を詰めようとしたら仕方ない。ストーリーのめまぐるしい速さに何回か置いていかれました。謎を謎と思う前にどんどんラングドンが解明していきます。何が謎かまず考えるから待って!(そして置いていかれる)原作読んでない人は観ない方がいいと思います。
音楽は良かったです。上手く盛り上げてると思います。逆に音楽がなかったらどこで盛り上がってるのかわからない気がする。

キャスティングについては元からトムハンクスを押していなかったのでまあがっかりというよりもやっぱりという感じです。やっぱりあの髪型は…。チョコレートみたいな声でもない。
ちなみに私のソフィのイメージはポニーテールでした。多分結構お転婆だからだと思う。ラングドンももう少し少年みたいな感じがあって…要はキャストのイメージが、私のイメージと少しずつズレてるんです。ジャン・レノでさえ。




2006年06月04日(日)  ストーンヘッジ

今日は久しぶりに家族が集合したので早めの父の日のパーティをしました。母を筆頭に微妙にハイテンションな私たちが初々しくて可愛いなと思いました。
ところでいただいた赤ワインがこんなに美味しいの飲んだことない!っていうくらい美味しくて、というか赤ワインて美味しいものだったんだと思うくらい美味しかったです(駄目な比喩だな…)。Stonehedgeというワインです。美味しかったです。

で、友人に借りた漫画を読みました。年配眼鏡紳士ということで私好みだろうと貸してくれたんですが、私、眼鏡と紳士は必ずしも被ってなくていいんです。むしろ年配というだけで魅力が溢れてるのだから眼鏡で覆うようなことはしなくてもいいのだ!と思っていたんです
が。

クラウディオで鼻血出るかと思った…!!紳士いける!!私紳士もいけますね!!いや元からいけるのわかってたけど二次元でもいけるのね!!困ります…」脳内で鼻血出しましたよ。すごい好きな絵柄というわけでもないんだけどなー…別に老紳士が眼鏡だからって惹かれるわけでもないんだけどなー…。でもあのカフェは皆素敵です。誰と結婚してもいいな!!(駄目だこの人)
番外編がいいんだ、また。暖かくなるんだ。
カフェ漫画は他にもありますが、これはいつか買ってしまう気がする。
相変わらずいい漫画紹介ありがとうございます。



2006年06月03日(土)  携帯をKILL

メタルマクベス観てきました。いんやーすごかった。あんな動き!?あんなヅラ!?あんな動き!?松たか子はすぐわかったけど出てきて15分くらい森山未來に気付かなかった。笑った笑った。しかし4時間かー…(遠く)。
橋じゅんが出てくると無条件に30%私のテンションが上がってしまうのはもうこの際仕方ないでしょう。笑いの間の取り方が神だいわゆるゴッドだ。

松たか子の舞台を観たのは2回目です。小西真奈美でも思ったけど、画面で見ると魅力が半減してる気がする。舞台だとあんなに華があるのになー。テレビ業界と演劇業界では彼女たちに求めているものが違うんでしょうか。もったいない。

ハムレットもオセロもマクベスも裏切り裏切られバッタバッタと死んでいく話としか思えないし「天宝十二年のシェイクスピア」も「んーーーー。」だったんですが、これは面白かった。脚本がよかった。「マクベス」の設定が唸るほど上手だった。鍵は「小説」と「過去」と「今」のマクベス、でしょうか。
「小説」と「過去」は繋がっていて、「過去」と「今」は繋がっているけど、「小説」と「今」は繋がっていない。でもその3つの境界線の引き方が上手くぼかされている。ぼかされるから、物語であるはずの話が現実になり、現実が物語に近付いていく。気付いたらごく自然にマクベスを生身の人間として捉えているんです。うわ、と思いました。シェイクスピアって人間性の善と悪が極端だから現実感がないと思ってたのに、「ああこういうことか」ってすとんと腑に落ちた感じ。特にマクベスの妻ローズがいいです。松さん万歳!!

本当にクドカンてすごいなーと思いました。言葉の天才。



・the Broker / John Grisham
出張時に現地で売れ筋2位を買ったんですが、作者がこの人だからベストセラーなんじゃないかと…。伏線ぽいものを散々出しておきながら、出しっぱなしで終わってしまったという感が拭えない。登場人物たちのキャラクターも舞台設定も、ストーリーにあまり生かされてない。イタリアでなくてドイツでもスペインでもどうにかなるし、主人公に絡む人物たちが別人でも全然関係ない気がします。それじゃあ物語の意味がない…。
ちなみに主人公のイメージはジョージ・クルーニーです。

・the Whiteout / Ken Follett, E. P. Dutton
煽り文句からしてホラーだとずっと思い込んでました。全然違った。先が気になってガンガン読みました。それはつまり面白いということなんでしょうか。(聞くな)社長の家族は本当にすごい。特に孫がすごい。映画にしやすそうな話だと思いました。

・Open Season / Linda Howard
表紙が中身と合っていない気がします。主人公は「ブリジットジョーンズの日記」顔負けの負け犬奮闘記で笑えるんですが、それと平行して深刻な犯罪が近くで起こってるという、そのギャップが面白かったです。でも主人公が変身してからの中身の変わりっぷりにちょっと面食らいました。あとベッドシーン長かった。

・Elegance / Kathleen Tessaro
これもまた負け犬ものかーと少しげんなりしたんですが、とんでもなかったです。負け犬どころではなかった。ステップアップしようとしては障害にぶつかり、挫折し、ぶつかり、傷つく主人公。いつまでもエレガントにはなれません。それでも「私は人生の失敗作じゃないんだ」とふっとある日思えたことが、一番すごい変身だと思う。繊細なところを突いてくる話です。男性には書けない。



2006年06月01日(木)  約束はいらない

出張報告書絶賛巡回中です。当然です。他の社員と違って2年1回ペースだから書くことがいっぱいあるんです。1月1回海外出張に行く人たちが同じくらい書いたら怖いです。でも全然関係ない部署の人にまで「読んだよ」と言われるのは嬉しいけど恥ずかしい。給料高けりゃやる気出るみたいなことをこっそり且つ堂々と書いたことを誰かツッコんで…。
先輩ガ報告書を読んだ感想は「楽しかったー私も旅行に行った気分になったよーw」でした。誰が旅行に行ってますか。


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