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親近感(笑)。 - 2002年01月29日(火) 23:31。 どーしても入手したいものがあって、 昨晩もその品物のオークション終了があったので、 競り合ってたんですが…諦めました(泣)。 また出品があり、5日後に終了になります。 今度こそ奪いにいきますっ。 しかし。 同じ獲物を争う相手とは言え、 「この人もそんなにコレが欲しいんだ〜〜」 って思うと、妙な親近感が沸きますね(笑)。 欲しいものって… ふふ、めでたく落札できたら書くかも知れません。 ... 俺の弥犬♪ - 2002年01月28日(月) 22:49。 部屋の模様替えしました…。 窓際に置いていたポトス(って言うんだったかな?蔓が伸びる植物)が 体長2.5mくらいに成長していて大変です(笑)。 壁に這わしてみました。 面白いです(笑)。 ↓の方で書いた通り、ウチの弥犬を激写してみました。 弥犬人形劇?ここをクリックしてみてくんさい。 別窓が開きます。 ↓以下、今日未明の日記↓ ---------------------------------------------------------------------- 01:28。 こんばんはぁ・・・・・(暗) どーしても入手したいブツが落札できなくてちょっとブルーな遊丸です。 最後まで張り合っていたんですが…くそぉ。 次回に賭けます。 なーんか最近すっごーーく金使っちゃってるんですが。 良いんでしょうか?この貧乏モノが(笑)。 今日は結構久しぶりに池袋に行って来ました。 んで、東急ハンズにて以前ココでほざいていた黒のカーテンをゲット。 悪くないです。 でもこれに合わせて部屋ん中も変えななりません。 あーそれから、ゲーセン行って、 弥犬の人形?(ゴムで出来たようなヤツ)を取りましたぁ!!(取ってもらいました) 弥勒っちと犬の二体で1600円かかってます(笑)。 でも、ちゅげーきゃわいいです♪ 取れた瞬間、大人気なく「やったぁ〜」と叫びながらぴょんぴょん飛び跳ねてしまいました。 大人にも遊びは必要なのだよ… もう今日はへとへとなので、明日にでも早速デジカメを使ってこの二人を激写したいです(笑)。 んで、ココにアップなんぞしちゃうかも知れません。 あ。因みに、彼ら、すでにキスまでいってます(笑)。 ... ウォ・アイ・ニィ〜異国ロマンス第三幕〜 - 2002年01月27日(日) 02:00。 ※初めましての方へ※ 当サイトの日記コーナーは、管理人の個人的なシュミに基づく妄想の掃き溜めとなることが多いです。 突如予告無く己の妄想をぶちまけることがあります。 しかも、何故か連載してしまうことが… という訳で、以下は日本支配下の満州を舞台にした弥犬による大河ロマン(笑)『ウォ・アイ・ニィ』(っていうタイトルにしたらしい・仮)の第三幕です。 第一幕は1月23日、第二幕は1月24日にあります。 小説みたいなものではありますが、基本的に小説の書き方ではないです。 長編向けの物語の「設定」と「粗筋」を羅列したような感じの駄文です。 それでも宜しければお読み下さいませ。 ---------------------------------------------------------------------- 弥勒が屋敷を後にしたのは、東の空に輝く明けの明星が朝日にまだ消えぬ頃だった。 別れ際に唇を重ねると、夜中あれだけ肌を合わせていたのにまだ満ち足りなくて離れられなくなりそうだった。 弥勒はもうすぐ好きなだけ抱き合えるのだと自分の胸に言い聞かせ、こみ上げる気持ちをぐっと押さえつけると、そっと唇を離した。 そして、自分を見上げる犬夜叉が小さく頷くと無言で踵を返し、まだ暗く底冷えのする小路に消えた。 犬夜叉は弥勒の忍び姿が見えなくなると、いつもと変わらぬ、しかし祖国で過ごす最後になるであろう一日を迎えるために屋敷の裏口をくぐった。 翌日、早朝。 大きな汽船が泊まっている港には濃い霧が立ち込めていた。 弥勒は早すぎてまだ人気の無いその岸壁に立ち、犬夜叉を待っている。 懐から時計を取り出して時刻を確認すると、約束の時間はとうに過ぎている… 眉を寄せてどうしたものかと思案していると、霧の向こうから人影が近づいてきた。 犬夜叉だ。 弥勒はその姿を認めると胸をほっと撫で下ろし、懐中時計をしまう。 犬夜叉はいつもの着古した中国服を着て、胸に小さな袋をひとつ抱え、小走りでやって来た。 弥勒の目の前までやって来ると、白い息をはあはあ吐きながら言う。 「他の使用人たちに気づかれそうになっちゃって―――」 「言い訳は後だ」 弥勒はそう一言言うと、軍用の長い外套を脱ぎ、寒そうに震える犬夜叉の肩にすっぽりと掛けた。 そして、頬を染める犬夜叉の肩に手を回して船へと急ぐ。 カツンカツンと弥勒の靴がタラップを上る音が響く。 今まで見たことも無いくらいの大きな船を目の前に足が竦みがちの犬夜叉を、弥勒はしっかりと抱きながら歩く。 タラップを上りきると、弥勒が買収しておいた乗組員が出迎え無言で頷いた。 ずらりと並ぶ部屋の前を通り過ぎ、二人は一番奥の部屋の前まで来た。 弥勒は予め受け取っていた鍵をポケットから取り出し、ドアを開け、犬夜叉を中に入れる。 部屋の中は既にスチームが効いていて暖かい。 狭くてベッドもひとつしかない一人部屋だったけれども、小奇麗で過ごしやすそうだった。 弥勒の荷物は既に運び込まれ、整理されている。 弥勒が内側から部屋の鍵を掛けると、二人はどちらからともなく抱き合った。 これからはずっと一緒に居られるのだと… 犬夜叉は誰に何を強いられることも無く、自由の身になって弥勒に愛されるのだと… 弥勒はもう犬夜叉に辛い思いをさせることなく、その愛しい笑顔をいつも傍で見ていられるのだと… 抱き合いながら二人は互いの存在が何ものにも代え難いことを確かめ合った。 それから、弥勒はふと思い出したように犬夜叉の体を離すと、ベッドの上に置かれていた衣服を手にした。 「これを着るんだ」 自分が?と意外そうに眉を寄せて聞く犬夜叉だったが、有無を言わさぬ弥勒の口調に仕方なく着替え始めた。 一昨日の晩はあれだけ激しく抱き合ったのに今更「見ないでくれ」などと言われ、弥勒は苦笑しながらも服を脱ぐ犬夜叉に背を向けた… 再び振り向いた時…まるで別人のように変身した犬夜叉がいた。 英国仕立ての白いシャツにベロア地の黒いリボン。 細くすっきりしたラインのパンツにピカピカの革靴。 今の今まで屋敷の下男として働いていただなんて、誰に言っても信じないだろう。 「まるで貴族の子息だな…」 目を細めてそう言いながら、弥勒は犬夜叉をベッドに座らせ、自分もその隣に腰掛けた。 そして、後ろで編み込まれた犬夜叉の長い髪を解き、指の間に通すように梳くと、柔らかい銀の髪がゆるりと波打って肩に垂れた。 「いいか?犬夜叉。お前は俺の知人の息子だ。日本に留学しに行くことになっている。解かったな?」 犬夜叉は弥勒の目を真剣に見つめ返しながら、ゆっくり、自分に確認させるように深く頷いた。 そんな犬夜叉に優しく微笑むと、弥勒は言葉を続けた。 「お前には本当に学校に行かせてやる…」 犬夜叉が目を見開き、瞳を輝かせた。 「そう、それで良いんだ。お前は、もっと…輝くべきなんだ…」 今度は少しの誇りを含んだ瞳で、犬夜叉は頷いた。 「全部俺が面倒見てやる。日本語も教えてやる。今日から早速練習だ」 犬夜叉はまだ少年らしい好奇心を含んだ笑みを浮かべる。 そして… 「アイシテル?」 不意に犬夜叉の口を突いて出た日本語に、弥勒は困ったような顔をして笑った。 あの夜、自分が何度もそう囁いたのを覚えてしまったのだろう。 頬を心もち紅くしながら自分を見上げる犬夜叉を包むように、愛しむように見つめ、弥勒はその腰に手を回した。 「その意味も、たっぷり教えてやるさ…」 犬夜叉がはにかむように微笑むと、弥勒は顔を傾け、小さな唇に自分の唇を寄せていく… もう少しで触れ合うかという時―――― トントントン… とドアを叩く音がした。 ---------------------------------------------------------------------- すみません。 続いてしまいます。申し訳ないです。 いい加減終わらせろよ、自分(笑)。 でもね、私の頭の中では今、この5年後くらいのストーリーが渦巻いているんですよね…どうしましょ。 いつか小説にしてみたいです。 せめて、前回のエッチシーンだけでも…(笑)。 ... ロマンスよ何処へ? - 2002年01月26日(土) 00:59。 帰ってきました。 何だったんだろう… 新幹線で片道3時間。 仕事関連だったのですが… たった30分程度の面会のために…? 世の中よく解からなくなってきました(笑)。 今からレス〜♪ ... 俺にもロマンスをくれ。 - 2002年01月25日(金) 11:07。 凄い時間に出没です。 今日これから大阪までひとっ走り(笑)してきます。 突然のロマンスでも発生しない限り、日帰りだと思います。 (もちろん冗談です、↑の「ロマンス」っていう部分は) しょれでは〜〜 BBS後ででましゅ〜〜 ... ウォ・アイ・ニィ 〜異国ロマンス(笑)第二幕〜 - 2002年01月24日(木) 19:36。 あわわわわ… カウンター、いつの間にか15000逝きそうですね。 一体どれだけの常人様(笑)にご迷惑をお掛けしたんでしょう、自分。 ありがとうございますと同時に謝った方が良さそうですね。 考えてみれば、トップ、犬ママからデビル犬に戻しましたが、 あれだってどーかなって感じですよね…。 恐れおののいて逃げ帰るお客様多数ってとこでしょう、きっと。 まあ、管理人の俺様至上主義(要するにやりたい放題ってコトです・笑)なサイトなんで… どうか諦めて下さい。 リクですが、当分無理っぽいかも知れません。 現在、書きたいものがいっぱいあります。 何万年後になってもオッケーだから、こういうの書けよ… ってのがもしもありましたら、受け付けないでもないですが(笑)。 因みに当サイトは男オンリーですので悪しからず。 あ、言うまでもないですか…。 ↓以下、今日未明の日記↓ ---------------------------------------------------------------------- 以下、昨日の日記のつづきです。 ホント、すみません。 遊丸の自己満足的な妄想メモです。 小説ではありません。 突如、設定と粗筋だけ頭に浮かんで来たので、 興の赴くままメモを取ったという感じの駄文です。 それでも構わなければ、お読み下さい。 ---------------------------------------------------------------------- やがて、澄ました顔でやって来た長官と、弥勒は事務的に最後の用事を済ませた。 屋敷を後にしようとすると、例の如く犬夜叉が弥勒の外套を手にやってきた。 長官との会話を聞いていたのか、犬夜叉は何か言いたそうにしていたが、弥勒は表情ひとつ変えずに犬夜叉が広げた外套の袖に腕を通すと無言で屋敷を去って行った… 国も身分も違う人への思いなど叶うはずがないことは解かっていたのに… 犬夜叉は遠ざかっていく馬車を見つめながら止めど無く涙を流していた。 次の日。 魂の抜け殻のようになって一日雑事をこなした犬夜叉は、日没間際に洗濯物を取り込み、そのまま庭に蹲って暗くなる空を眺めていた。 とその時、「犬夜叉」と自分を呼ぶ声がする。 犬夜叉がきょろきょろと周りを見回すと塀の上から顔を覗かせて、こちらを見ている人が… 闇に紛れてすぐには判別できなかったが、近づいてよく見てみれば、それは確かに…弥勒。 弥勒は犬夜叉に誰も見ていないことを確認させると、高い塀を軽々と飛び越え、屋敷内に侵入した。 いつも日本の軍服しか着ていない弥勒だったが、この時ばかりは人目を憚ってか中国服を着ていた。 その見慣れない格好に犬夜叉はしばし戸惑っていたが、それでも本当に弥勒が自分の目の前にいるのだと分かると、弥勒の胸に縋り付いて堰を切ったように泣き出した。 泣きじゃくりながら中国語で、自分が日本へ帰ってしまうこと、それなのに未練がましく会いに来たことを責めているらしい犬夜叉を、弥勒は植木の陰へと引っ張り強い力で抱き締めた。 そうして、犬夜叉がひとしきり泣いた後で、弥勒は低い声で自分を犬夜叉の部屋へ連れて行くように命じた。 犬夜叉の部屋は屋敷の一番隅にある小さな部屋だった。 それでも一人で寝るには充分な広さがあるのは、何の荷物も置いてないからだ。 壁には小さい窓がひとつあるだけで、灯りも無く、ひんやりとしていた。 弥勒がそんな部屋を見回すと、犬夜叉は気まずそうに俯いた。 エリート軍人である弥勒はこんな部屋、見たことも無いのだろうと…。 それでも、犬夜叉にとってはここが唯一自分の好きにできる空間だった。 弥勒はふと枕元に転がっている本に目をとめた。 犬夜叉がそれに気づき、慌てて隠そうとするが、弥勒の手が先にそれを拾い上げた。 それは『紅楼夢』、中国古典文学の精髄と言っても過言ではない小説。 何の教育も受けていない孤児、屋敷で日々こき使われている下男。 そんな犬夜叉には到底相応しくない本だった。 弥勒は壁に寄り掛かるようにして座り、ぼろぼろになるまで読み込まれたその本の頁をめくる…。 一行一行その漢文を読んでいくと、犬夜叉のいじらしさが痛いくらい胸に突き刺さる…。 無言で本を手にしている弥勒に、犬夜叉はどうして良いのか解からず、言い訳じみたことを口走る。 自分には学が無いから、そんな本を読んでも何の足しにもならないが、ただ好きだから唯一の楽しみとして読んでいるのだと… そう言っても弥勒は本に目を落としたまま何の反応も無いので、言っていることが解からないのかと、犬夜叉は弥勒の隣にしゃがみ込んでその顔を覗き込んだ。 すると…弥勒は本を手にしたまま、泣いていた… そして、不審に思う暇も無く、犬夜叉はそのまま弥勒の腕の中に抱きすくめられた。 動揺している犬夜叉に弥勒が言う。 「知ってしまったんだ…」 犬夜叉の瞳に翳が差す。 まさか…それが一番知られたくないことではないように…と一瞬の間にそう祈る犬夜叉の思いも虚しく、弥勒は続けて言った。 「お前が、××長官と…していたこと…」 犬夜叉は瞳を大きく見開くと、弥勒の腕を振り払おうと激しくもがき出した。 自分を好意的な目で見てくれたたった一人の人に、最低な自分を知られてしまったのかと思うと、もう何もかもが嫌で…それでもそんな風にしか生きていけない自分が酷く情けなくて…犬夜叉は激昂するままに弥勒から逃れようと暴れた。 しかし、軍人の鍛えられた体に適うはずもなく…犬夜叉は布団の上に押さえつけられた。 「解かってる…そうしなければお前はこの社会で生きていけない…それでもお前は懸命に生きている…どんな屈辱もお前を汚すことはできない…」 一言一言、確認するように弥勒は犬夜叉に言って聞かせる。 でも、どんな言葉をくれようと、犬夜叉の心は癒されない。そうしてさよならを言われることほど辛いことは無い。 「犬夜叉…よく聞くんだ」 弥勒は一層声を潜めて犬夜叉に語る。 「明後日の朝、お前はここを抜け出す…」 「…!?」 「ここを抜け出して、俺と一緒に船に乗る」 「!!」 突然のことに怯える犬夜叉の瞳を弥勒は見つめ返して優しく囁いた。 「一緒に、日本で暮らそう…」 そして、弥勒は小さく震える犬夜叉を抱き締めながら、自分の知っている限りの中国語で思いを伝えた。 犬夜叉は夢のような弥勒の言葉に胸が一杯になり、訳も解からずその温かい懐にしがみついた。 思っても見たことの無いくらい幸せな未来が、今訪れようとしている… 実感すら湧かぬまま、犬夜叉はただ恍惚として弥勒に抱きついた。 「アイシテル…」 不意に弥勒が口にした日本語が解からずに、犬夜叉はきょとんとして「何?」と聞き返した。 弥勒は微笑んで、これから日本語を勉強すれば解かるようになるさと囁いた。 犬夜叉もその言葉にただ微笑んで頷いた。 小さな布団の中で、その夜二人は体を求め合った。 暗くて寒い使用人部屋で、それぞれの身分を脱ぎ捨て、密やかに、そして熱く激しく抱き合った。 犬夜叉も弥勒も、夜が明けるまで何度も何度も幸せの絶頂を迎えた。 部屋の外に微かな人の足音がしたことも気づかずに… ---------------------------------------------------------------------- またまた続いてしまう模様。 どなたかこれ、小説にしてくれませんかねぇ…。 んなしょーもないモノ、自分で書けって? あはは…確かに。 でも、もっとしっかり構成を立てて、時代背景とか民衆感情とかもよく研究して書いたりなんぞしたら、面白いものができるんじゃないかと思うんですがね。 長編向きストーリーですが。 03:51。 BBS後で出ますね〜♪ ... 異国ロマンス(笑)。 - 2002年01月23日(水) とっても淡〜い構想(妄想)なんですが、 日本政府支配下の満州を舞台にしての弥犬とかってのもオツですよね。 (<それは「弥犬」なのか?) てな訳で、以下遊丸の妄想をぶつけてみたいと思います。 適応にあしらってやって下さい(笑)。 弥勒様は日本の軍人(もちろん軍服着用♪)。 犬夜叉は中国人で孤児。大きな屋敷の下男として働かされている。 国の繁栄と己の昇級しか心に無かった弥勒。 戦争という波乱の時代にあって、自分でも気づかないうちに心は荒み切っていた。 そんな或る日、弥勒が現地満州人の長官の家を訪れた際、犬夜叉と出会う。 一日一日を生きるだけで精一杯の犬夜叉は、「上」ばかりに目を遣り「下」を顧みようとしない軍人が大嫌いだった。 下男といえども剛毅な性格を持っている彼は、自然、弥勒にも反感を抱く。 弥勒は或る任務により、この満州人長官の家をよく訪れるようになった。 犬夜叉は待ち時間に弥勒の相手を務める。 弥勒は片言の中国語しか話せないし、犬夜叉は日本語をまったく解さないので、二人の間には気まずい雰囲気が流れるが… それでも、いつしか二人はふとした動作や表情から互いの境遇や心情まで読み取れるようになっていた… 一介の下男でありながら瞳に不敵な輝きを秘めている犬夜叉に、弥勒は急速に惹かれていった。 そして、そうかと思うと不意に哀しげな顔をする犬夜叉を、弥勒はもっと知りたいと思った。 毎回何かしら中国語を覚えて来て、自分と話してくれる弥勒に、犬夜叉も心を開いていく。 そして、一旦心を開くと、弥勒の精悍な軍服姿が瞼の裏から消えなくなり… 馬車の音が通りから聞こえてくるたびに、弥勒が来たのではないかと胸を高鳴らせてしまう。 孤児という境遇で慎ましくも懸命に日々を送る犬夜叉と、冷徹な軍人でありながら本当は心に柔な襞を隠し持つ弥勒。 二人は屋敷の下男と日本の軍人という壁を破れないまま、互いに惹かれ合っていく… しかし、或る日、突然そんな関係を崩す出来事が起こる。 いつものように、屋敷の広間で長官を待つ間、弥勒が犬夜叉から中国語を教わっていると、ふと二人の指先が触れ合って……弥勒はそのまま犬夜叉の体を引き寄せ、口づけを交わしてしまう。 一瞬驚いたように身を捩らせた犬夜叉も弥勒の甘い唇の誘惑に、すべてを弥勒の腕の中に預けた。 長い口づけを終えると、廊下から人の足音がして… 弥勒は胸のポケットから紙切れを取り出すと、時間と場所を書き、犬夜叉の手に握らせた。 その夜、満州の凍てつく冬の風に吹かれながら弥勒は犬夜叉を待った。 しかし、30分、1時間、2時間…どれだけ待っても、犬夜叉は来なかった。 犬夜叉は灯りも無い、狭くて寒い使用人部屋で、布団にくるまり、弥勒がくれた紙切れをぎゅっと握り締め、時間が流れるのをただただ待っていた。 会いに行けば、きっと昼間のように甘い口づけをくれるに違いない。 それだけじゃなく、このかじかんで強張った体を熱く解してくれるだろう。 そう思うと、犬夜叉は体の芯にぼうっと炎が灯るのを感じる… でも、それならなおのこと、会えない。 本当は顔を見ているだけで時間を忘れられるくらい嬉しいのに。 次に長官の家を訪れた際、案の定犬夜叉の態度はよそよそしいものになっていた。 既に思いを募らせてしまった弥勒は犬夜叉に詰め寄るが、犬夜叉は「所詮交わることの無い運命」と一言返すだけだった。 そんな折、弥勒に帰国の命が下る。 若くして経験豊富な弥勒には、帰国すれば昇進と栄誉が待っている。 立身出世、それは弥勒が一番望んでいたことだった…はずなのに。 弥勒は胸にぽかんと穴が開いてしまったような感覚をどうすることも出来ないまま、長官邸へ最後の務めと別れの挨拶へ出向いた。 長官が人を待たせるのはいつものことだったが、何故かこの日に限って犬夜叉が出て来ない。 屋敷の下女に聞いてみても、「しばしお待ちを」と言われるだけ。 せめて最後にきちんと話をしたいと思う弥勒は、勝手とは思いつつも広間を出て、犬夜叉の姿を探し歩いた。 中国風の屋敷の中は幾つもの建物が複雑に入り組み、迷路のようだった。 弥勒が諦めて広間に戻ろうとした時、一番北の離れから高い声が響いた。 「!?」 弥勒は我が耳を疑うが、それは紛れも無く犬夜叉の声、しかも、ひどくよがり狂っている声だった。 「嗚呼ーーッ、××大人(たいじん)…あっ…も、う…お許、し…下、さ…い…」 犬夜叉がこの屋敷の主である長官の名を呼びながら嬌声を上げている。 弥勒は顔を歪め、拳を固く握り締めると、そのまま広間へ戻った。 …妄想は止めど無くつづく(笑)。 19:01。 ...
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