日記でもなく、手紙でもなく
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本日は暑い中、わざわざ、会社のほうまでおこし頂きましてありがとうございました。 考えてみれば、Gさんといっしょに、ゆっくり昼ごはんを食べられたのは、2年ぶりのことでした。去年は大阪のほうで、ちょっとごあいさつをしただけでしたので、今回ご一緒できただけでも、とても嬉しい気がしたのですが、図らずも私のほうがごちそうになってしまいました。大変恐縮しています。ありがとうございました。
これから会社を出て、羽田へ向かい、ANA午後8時発の福岡行きに乗ります。 九州も暑そうです。
まだ暑さは続きそうですが、お元気でお過ごしください。 名古屋の会場のほうで、次回はお目にかかりたいと思っていますが、もしうまく時間が取れるようでしたら、また一緒に食事でもしましょう。 九州行の話は、戻りましたらまたメールででもいれておくようにします。 では。
先週の土曜日、京都のお寺に行った時のことです。
昼過ぎに着いて、本堂の横にある部屋で、冷たいお茶をいただいていました。その部屋からは、庭木や花などが植えられていて、陶器でつくったような少し大きめのカエルが片隅に置かれていたりする中庭がよく見えます。 最初にこのカエルを見た時は、いったい何だろうと思って、少しぎょっとするのですが、見慣れるとなかなかユーモラスな雰囲気も漂っています。
その庭に、陽の光を受けて、ひらひら飛ぶ黒い蝶――、一瞬そう思ったのですが、蝶とも違う飛び方なので、よくよく見ると、実はそれはハグロトンボでした。小さい子どもの頃の、薄れいく記憶を蘇らせると、このトンボは、こんなふうにゆっくりと、ひらひら飛ぶのだった、ということを思い出したりしました。 今住んでいるところでは、このハグロトンボ、ほとんど見かけることがなくなっています。しかも、以前それを偶然見かけた時から、既にかなりの年月を経ているようにも思いました。
そのハグロトンボがひらひら飛んでいる、さほど広くない空間を見つめると、トンボの動きはよく見えるのですが、熱くなった外気の中で、どういうわけか、その空間だけ昔から時間が止まっているようにも見えてきたりしました。
麦藁帽子と虫取りの網をもって、外を走り回っていたような、そんな夏のことが、ふと脳裏を過ぎっていきました。
全国的コイズミ人気だけが、陽炎のようにゆらゆらと見えた、参院選が終わりました。 期待感という殻をむいたら、中身はなにもないかもしれない、というようにわかっていながら、他の選択肢がないというのも、なかなか辛いことのようにも感じます。
それにしても、アイドル・タレント以上の人気。 その人気にぶら下がる人、その人気をけなす人。いろいろな人間模様が見えたのも、今回の選挙だったのかもしれません。
人気があるということは、決して悪いことではないと思いながらも、(またそれぞれの人の言い分もあるだろうし、個人の勝手といえば確かにそうではあるのですが、)これだけきゃーきゃーいう人をTVで見たりすると、ちょっと勘違いしているのではないかねぇ、とも言いたくなってきます。参院選で、自民党が勝った、ということは、その党内=内輪で成果を上げたことでしかありません。
これから、もっともっと、より実質的な成果をあげてもらわないといけないわけですから。 その成果を、どこに置くか、コイズミさんがそれをどこに置こうとしているか、きちんと一人一人見ておく必要はあるのでしょう。火傷するのは、自分自身かもしれないからです。
そういえば、以前にもコイズミ人気というのがありました。あの頃あれだけ人気がありながら、最近(TVで)見かけることは、ぐんと少なくなりました。 人気というのはそんなものだということを、おそらくコイズミさんは、たぶんよく分かっている人だろうと思います。ある時一夜にして失うかもしれないけれど、今自分自身を支え、これからてこでも動こうとしないものを動かしていくのも、その人気だということを、よく分かっている人だろうとも思います。
ただ、その見極めは、なかなか常人には難しいのも事実です。 参院選では、結構それをうまく使いましたが、問題はおそらくこれから、ということになりそうです。ジュンちゃーん!という、一見無邪気な声援の判断を誤ると、命を落としかねません。
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