日記でもなく、手紙でもなく
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1日に井の頭公園内に、三鷹の森ジブリ美術館が開館。 位置はちょうど井の頭公園の池から見て、南西の端にある場所。
アニメ・スタジオとしては、かつてのディズニーがディズニーランドやディズニーワールドを展開したように、<遊園地>という世界で、アニメ・キャラクターの世界を息づかせ、キャラクターの生命を永遠にしていったという経緯もある。 日本で似た考え方のところを探すとすると、サンリオ・ピューロランドがこれ。
ただ、遊園地というのは、かなり大きい資本投下が必要になるし、ディズニーランドにしても、ユニバーサル・スタジオにしても、新しいアイデアを盛り込んだエンターテインメントを次々展開していかないと、その遊園地/レジャーランドそのものの人気も落ちてしまい、虻蜂とらずになりかねない。
今回のスタジオジブリによる美術館というのは、少し遊園地的な要素も入っているが、むしろミュージアムとして位置づけたところが面白い。 トトロの人気もさることながら、今年の「千と千尋の神隠し」はロングランを続けていて、一層このミュージアムへ行くことの価値を高めているようにも思えてくる。
抜群のタイミングでオープン。
買い物へ出かけた時に、そこかしこに漂っている金木犀の花の香りが、今年は一段と強く感じました。一斉に花をつけたような..... 花といってもその形や色は、決して華麗な、あるいは清楚というような表現もあてはまらない、極めて地味な部類にはいるもので、見ているだけだと、決して感興が湧いてくる代物ではありません。それに対して、また色かたちがそうであるだけに、この香りと秋の季節というのは、私にはなかなか切り離せないところもあります。
金木犀の花の香りは、秋の夜道などを歩いていると、どこからともなく湧き上がってくるような香り、というイメージが私には強かったのですが、恐らくそのイメージは、昼間の時間、あまり家にいなかったり、家の周囲を回ったりすることなどが、やはり少ないからなのでしょう。
この夜の篠つく雨で、花が落ちてしまうと、その香りも薄まってしまうのかもしれませんが、この香りが漂ってくると、少し冷たくなった空気の中で、いつも深まった秋の季節を感じさせてくれるように思います。
東京都現代美術館で開催中の「20世紀イタリア美術展」を見た後、美術館前を通るバスの時間を見ると、錦糸町駅行きのバスが5分程度でくることを確認しました。 考えてみると、今まで錦糸町の駅前に降り立ったことはありません。ただ、錦糸町といえば、歓楽街的なイメージもそこそこ強く持たれているようなところもあります。 錦糸町に着くと、ややさびれたような<楽天地>と表示された赤のネオンが駅前ビルの上方に灯っており、駅南口正面にはマルイが鎮座し、駅ビルのテルミナの1〜3Fには、ヨドバシカメラが占拠している−−というのが、まず目立ちました。 バスを降りたところから、駅ビルに向かって、ほんの僅かな距離を歩く間に、飲み屋の客引きのお姉さん3人から、次々に声をかけられました。今や客引きのお姉さんというのは、銀座の7丁目や8丁目界隈でも、かなり多く見られるので、別に錦糸町だから、ということでもないのですが、「30分3000円」というところをきちんと伝えるところ、新宿あたりの感覚に近いようにも思ったりしたところです。ただ、新宿などよりも、そこは下町感覚がかなり強く出てきている雰囲気もありました。
駅ビルの上ほうのフロアにある飲食店で、少し何か食べて帰ろうと思い、1Fのヨドバシカメラに入り、エスカレーターで2F、3Fと上がっていきました。時計やブランドものバッグなどを置いているところは、まさに新橋駅前のキムラヤと似てはいます。ただ、新橋駅前にあるキムラヤ(駅から見ると機関車の裏側にあたるビル)などは、今や店舗内の雰囲気もかなり考えて、ゆったりした商品展示をしているのに対し、このヨドバシカメラというのは、数年前に行った中国・昆明の(結構夜遅くまで営業していた)百貨店を思い起こさせました。 おそらく、商品を隙間なく並べていたり、蛍光灯の光がなんとなく青っぽい感じから、そんな印象を受けてしまったのかもしれません。東京の中でも、殊更アジア的なディスカウント・ストアのような、あるいはかなり昔の日本を少し感じさせるようなところがあったことは否めません。
中華料理店で、オススメらしい麻婆茄子麺などを食べようとすると、つゆは、醤油と白湯があるというので、醤油スープのものを注文。さほど期待はしていなかったのですが、このスープがくどくなく、なかなか良い出汁が出ていて結構美味しく一気に食べてしまいました。少し温度が下がってきた時だっただけに、温かい麺が美味しかったというのもあるかもしれません。
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