日記でもなく、手紙でもなく
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私にとって、名古屋というのは、今までほとんど通過してきたような街です。 京都・大阪へ行くときはもとより、以前南紀のほうをぐるっと回ったときですら、名古屋駅でちょっと降りて、お土産と弁当を新しくできた高島屋の地下で買っただけでしたし。
かなり以前のことですが、栄の地下街まで、1回だけ行ったことがありますが、地上はほとんど店が見当たらないのに、地下に飲食店などがひしめいている風景だけ、強く印象に残っています。でも、その時になぜ名古屋の栄だけに寄ったのか、ほとんど記憶がありません。 旅の途中だったようにも思います。
縁がないといえば縁のない街だったのだろうとも思います。
たまたま、13日の夜から、名古屋駅の太閤口を出てすぐのところにある、建って間もないような三交ホテルに一泊し、翌日は午前中から藤ヶ丘のほうに夕方までいることになりました。 今回も、街中を歩き回るということはできずに終わって、やはりあまり縁のない街なのか、というようにも思ったりしましたけれど。
少し風の強い、暑いくらいの日。名鉄バスには、平日のバスカードだけではなく、休日用のバスカードというのが、かなりお得な価格設定になっていることを示す案内が出ていました。一都三県で使える関東のバスカードには、まだこれはありませんが、そのうち登場してくるのを期待したいところでした。
その日の午後8時過ぎの新幹線で戻る予定で、名古屋駅には7時少し前に着きましたので、近くで食事でもして帰ろうと思い、松坂屋の上の階にある飲食店がいくつか入っているところまで行き、ぐるっと回ってみましたら、東京や大阪で既におなじみのような店が大半で、急にげんなりしてしまいました。
そのフロアを一周した後、ま、この店でもいいかと思って入ったのが和蘭亭という洋食屋さん。 食べてよくわかったのが、ドミグラソースをきちんと用意している正統派で、しかも安い店。味も変なしつこさがなく軽やかでしたので、結構気に入りました。 名古屋へ来たからには、海老フライが入ったものを食べようと思っていましたので、とりあえず目的は満たされました。海老だけではなくて、ムースのようなものを一部入れて、海老フライが比較的まん丸に揚げられて出てきます。食べた感じは、ほんとにふわっとした仕上がりでした。
高島屋閉店間近に、地下のフロアで、手作りういろ(挽茶)というのがありましたので、それをお土産にして、新幹線に乗りましたが、乗ってからすぐ、また名古屋城の金の鯱鉾を見ることなく、東京に戻ることになったということに気づきました。縁のない街というのは、そういうものかもしれません。
夕方には上がるといわれていた雨が一日中降っていた昨日10日。しかも朝から大雨状態。
嫌な仕事を前日からやっていて、なんとか午後3時ころに第一弾を、夜に第二弾を終わらせる。ちょっと一息。 しかしまだまだ残りがあって、辟易する。
第二弾を終わらせようととしていた時、季節のお便りメールを送った人から返信が入り、今日は寒い、今度温かいものでも一緒に食べよう、などと書かれている。 温かいものというと、鍋か、坦々麺か、というところをすぐ思い浮かべてしまう。坦々麺というと、数寄屋橋東芝ビル地下のカウンターだけの店。風邪をひきかかっている時、そのスープを飲むと、風邪が逃げていくこともある。
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今日は、昨日とうって変わって晴れ上がる。昨日と比べると、朝から少し暑く感じるくらい。 しかし、先日見られたような、雲ひとつないような紺碧の空という雰囲気とは程遠い。 電車が大幅に遅れていて、その影響で終点の駅に電車がたまり、乗った電車は途中の駅で数分止まっていた。
温かいものを食べよう、というメールをもらった人に、「鍋はもう少し先にしたい」と書いて、また送り直す。
名大の野依氏が、ノーベル化学賞を受賞することになったというニュースが流れた。昨年の筑波大・白川氏に次いで、二年連続の日本人受賞ということになる。
若い人には志をもって、研究にいそしんでもらうと、知的存在感のある国になる、というような野依氏のコメントを聞くと、どのように研究してきた人か、ということが明快に理解できるように感じる。
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