日記でもなく、手紙でもなく
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2001年10月27日(土) 考えてみると、10月は....

 私のほう、今日も先週土曜日に引き続き、研修のため出社。午後からの出社であれば、全然こたえないのですが、9時半には集合ということになっているため、なかなか辛いものがあります。
 昼食に、まあまあのお弁当が出るのですが、それでも午後5時過ぎまで会議室に缶詰状態となりますので、終わるとほっとします。

 考えてみるとこの10月は、休日の午前中、遅くまで眠り呆けているというのが異常に少なかったようです。京都に行ったり名古屋に行ったり、この2週間は研修でしたし。家でだらだら眠りこけていたのが2日間というのは、やはり少々少なかったようで、最近は夜横になると、すぐぐっすりと寝込んでしまいます。

 先日は朝起きて、まだ早いと思ってもう一度眠ると、10時半で、慌てて3ヶ所ほどに電話を入れ、会社に行ってから、急用のためと称して、午前半休の届けを出したりしました。やはり、ちょっと疲れ目の感じ。
 ただ、それでも風邪もひかず、元気にはしています。


 今日は研修が終わった後、外苑前のイタリア料理店で友人と食事をしました。外苑前のイタリア料理店というと、有名なサバティーニ青山とか、ヴィ・ザ・ヴィなど、昔から高級店があるところですが、それぞれ1−2度私も行ってはいるものの、やはり値段が高いのがネックです。
 ただ、今日行った店は、価格も手頃で、味も素晴らしいトラットリアでした。今度一緒に食事するような折は、そこへお連れしたいとも思っています。

 今月はいろいろなイベントがあったわけですが、今日でほぼ終了したので、少し気も楽になっています。明日も朝から出かけることになっていますが、こちらのほうは、午前中の2時間と少しの間だけ、ちょっと聞いているだけですので、気分的にはさほど負担感はありません。
 来週はもう11月。早いですね。

 11月に入ったら、今月ほとんど行けなかった、展覧会をいくつか回りたいと思っています。いいものがありましたら、別途お知らせすることにします。


2001年10月25日(木) ボサノバ・レコード事典

 ボサノバという音楽のことを、面と向かって嫌いという人というのは、あまり聞いたことはありません。JAZZはよくわからないとか、土臭い音楽はダメとか、クラシックななじめない、などということを時々耳にするわりには、ボサノバというのは、比較的日本人にとって受け入れやすい音楽になっているような気もします。

 日経朝刊の文化面に、日銀の山形事務所長の宮坂氏が、ボサノバのLPコレクションをしていて、その2000枚のストックから570枚を選び、ボサノバ・レコード事典作成のために、宮坂氏含め7人で解説を分担、11月下旬に発刊されるということを、自ら書き綴られていました。

 ボサノバというのは、ブラジル本国でも、あまり記録が残っていないらしく、その意味で、かなり貴重なボサノバ・レコード解説書になりそうです。既に出版されているボサノバの歴史みたいなものは、そのボサノバ史に関わったアーチストやプロデューサーなどにインタビューを重ね、あるいは残っている雑誌や新聞などの記事資料から再構成していくことにより、(簡単ではないものの時間をかければ)できないことではありません。既に出ている(翻訳された)ボサノバの歴史などの大部の書物については、おそらくそのような形でまとめられたものと考えます。

 ところが、レコードというモノに纏わる資料というのは、結構頼りないものになっています。
 頼りない理由というのもいくつかあって、当時の録音テープの箱が、例えば紙箱だったりすると、箱の裏にメモを書いていても、その箱が破損してしまうと、箱ともどもメモも消えてしまいます。中にいれて置かれたメモも、紛失するようなことは、ちょっとしたモノの管理をしている人なら、すぐ思い当たるのではないかとも思います。
 テープだけになってしまうと、一体それが何かわからなくなってしまいますし、テープそのものが紛失してしまう、あるいは廃棄されてしまうこともないわけではありません。

 レコード会社などにこまめな人がいない限り、歌い手ははっきりしていても、参加アーチストなどのクレジットが紛失してしまっていたり、もともと記載すらされていなかったり、録音した日付についても、書かれていたり書かれていなかったり.... ボサノバに係わらず、ポピュラー系の音源ではもっとよくあることだろうと思います。メジャーレーベルなら、管理方法が決められていたかもしれませんが、マイナーなレーベルでは、そのような基準なども持っていなかったかもしれません。当時から音楽ビジネスが他の国よりも発展し、先行していた米国ですら、ポピュラー系の盤では、録音年すらわからなくなっている音源も多々あるようです。

 まして、ブラジルです。中南米諸国の中で、ブラジルだけは言語が違うとはいえ、ラテン系といえばラテン系。録音年や参加アーチストなど、録音時の記録が、米国などよりも残っていない可能性は一層高いのではないかという気もします。恐らくボサノバの初期段階では、マイナーレーベルのものが中心にあったように思いますし(メジャーレーベルはまだまだそこに触手を伸ばしていなかったように思いますし)、そう考えれば考えるほど、録音・収録の記録を探し出すのは難しそうです。

 残るは、商品として流通したレコード(アルバム)そのもの。LPレコードそのものに付されている中央のレーベル(カタログNo.)や、ジャケットに記載されたことがらなどから、何時くらいのものかなどを推定していくことになります。紙のジャケットに入れられた(あるいはジャケットすらなく、紙のフォルダーに入っただけの場合もある)LPですから、ある程度きちんと保管されているものでないと、それらを推定することすら難しい場合も出てきます。

 モノさえ残っていれば、できるだけその当時のままに近いモノさえ残っていれば、当然音は聞こえるし、音が聞こえればその音楽やアーチストも想定できる場合もあります。更に、レーベルやジャケットからその他のことがらについても推定できる可能性もあります。ジャケット裏面に、ライナーノートを書いている人がいれば、その記録から人を媒介にして、当時の状況などを手繰っていけることもありそうです。

 レコード事典というのは、資料が揃っていなくて、収録された時期や参加アーチストを推定していく場合でも、あるとないとで大違いということも出てきます。その意味で、ボサノバのレコード事典というのは、結構貴重なのではないかと思っているところです。


2001年10月23日(火) よみうりランドも閉園に...


 向ヶ丘遊園地に次いで、よみうりランドをダイエーが手放すという記事。確かに、よみうりランドというのは、ちょっと地の利の悪いところにある遊園地。
 そのどちらにも行ったことがなかったので、さほど感慨深い思いがあるわけでもないが、子供の頃そこで楽しんだ人にとっては、胸を突かれる思いが残るかもしれない。

 日本各地にあるテーマ・パークや、アミューズメント・パークなどが構造不況の中で、まさに再整理の時期に入っているような気もする。
 ハウステンボスはそこそこ好調なものの、長崎オランダ村のほうは閉園してしまったことも記憶に新しいし、宮崎のシーガイヤに至っては、初めからなかなか無理な様相を示していたところもあるし。
 一時期、雨後の筍のように、あちこちに生まれたこれらの施設。地方活性化の有力な手段ともてはやされた結果がこれだとすると、なかなか悲しい気持ちもする。

 ただ、やはり企画力と資力の両方が欠けていたところがあるのかもしれない。
 ディズニー・ランドやディズニー・シーのほうは、行きたがる人の後が絶えない。大阪のユニバーサル・スタジオも同様。こちらは立派に首都圏からの客も結構多そうだ。これらのアミューズメント・パークと比べるのは、確かに酷かもしれないが、しかしこれらに負けない装置やソフトをもっていない限り、長続きしないような気もしてくる。

 今まさに、米国同時テロ事件により海外旅行から国内旅行への変更が多くなっているともいう。
 ある意味で地方のアミューズメント・パークやテーマ・パークにとっては、お客を呼ぶ絶好の機会なのだけれど、その機会をうまく生かせているのは、極めて限られたところだけにも思える。
 やってくる人たちが何を求めてそこにきたのか、やってくる人たちに何を提供できたか、そのような一番重要な訪問客の情報が、十分把握されていたのかどうか、かなり疑わしいところも残る。

 温泉旅館が集積したエリアなども、状況はこれらととても似ているような気がしている。熱海などは、まさにいろいろな意味でその典型的なエリアかもしれない。
熱海をアトランティック・シティやラス・ヴェガスのような街にしてしまうという構想をもとに、描かれた漫画には、少し唸らされたところもあるが、それは最後の切り札としても、熱海なら他にまだまだやってみるべきことは山とありそうな気もする。
 手軽に癒しを求めたい人は、東京に山ほどいるのだから、今までの経営にこだわらず、今までの上顧客だけにこだわらず、今の施設を生かしながら生き残る道は、決してないわけではない。ただ、そのためには、図体だけ大きくなりすぎた、温泉旅館そのものの施設の特定部分を、思い切って切り捨てる、というような痛みをともなう手術が必要なのだろうけれど。

 時代が変われば、人が変わる。人が変わるというのは、同じ人でも求めるものが変わってくる、ということも言えるだろう。
 後楽園遊園地はまだしも、としまえんのほうは、大丈夫だろうか、ふとそんなことも気にかかってしまった。


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